これからの生き方がわからなくなりました

今まで「自分には絵があるから」と思い込み、価値のある絵・「新しい」絵を描かなくてはという思いで描いてきましたが、それが突然つらくなり、信じられなくなりました。
自分の価値観や絵の世界がとてもとても狭く感じます。本当はもっと直接に、外に出て人と触れ合う生き方がしたかったんじゃないかとも。（でも世間一般の「価値」が信じられないのも事実です。）
美術は自由を感じ、人にも与えるはずのものなのに、自分にとって全く逆な存在になっていて、「しまった」という後悔と、早く挽回しなくてはという焦りで（お金もなくなりますし）苦しいです。

こんな、自分が自分から乖離しているような思いをしながら、現在の画壇という狭い世界で、さんざん苦労して絞り出すように「価値」を作っていくのは（そして結局何の評価も得られずお金にもならないのは）、とても息苦しい人生のように思えます。

昔は（絵以外にも）もっといろいろな可能性を感じていたと思います。
でもどちらにせよ「価値のあること」をしなくちゃというプレッシャーがあるようです。（幼少時から「褒められる子」だったので。）
思いつく方策はどれも現実離れしていて、かつ、やはり、（あるかどうかわからない）「自分の本心」には反していて、後でつらくなるんじゃないかと感じます。
自分が満足できればいいとは思えず、世の中での生きていく場所が見いだせずにいます。

こんな年齢でこんな悩みは情けないのですが、よろしくお願いいたします。

自分自身が何をやっていきたいか。
どのように過ごしていきたいか。

という事に関して、どのようにしたら良いかわからなくなってしまう事とい
うのは私たちが人生の岐路の立った時に悩み、時には迷子になってしまった
ような感覚を持ってしまう事があります。

Ｍさんは今、ご自身のこれからの生き方について大きな選択をしようとされ
ている事がとても伝わってきました。
そして、その事に関して本当に今までずっとお独りでその事に関して相当悩
まれていらっしゃったかもしれません。
その中で、ご相談いただきました事、本当に嬉しく思います。

今、決断しようとされている事に関し、Ｍさんにとっての選択をする一つの
ヒントとなるお手伝いができればと想います。

それでは、私が感じた事をお伝えさせて頂きますね。

Ｍさんより頂戴いたしましたご相談内容を拝読し感じた事は、本当にやりた
いと想っていた事がいつの間にか『義務』になりその『義務』と『好きな事』
の間に立ってしまい、苦しい気持ちでいらっしゃるのかな、という事です。

私たちは本当に好きな事を仕事にした時に、『仕事人としての責任』と『好
きな事ができる幸せ』という２つの感覚をいつも感じながらその仕事をする
事があります。
そして、『責任』を取ると『～せねばならない』という気持ちになり。
『好きな事』を取るとその『責任』を放棄してしまう感覚になってしまう事
があります。

そのどちらともにある感覚の中で今回Ｍさんが感じていらっしゃる感覚の１
つに完璧に物事をやらないといけないという感覚が今強く感じていらっしゃ
るのかもしれません。
そして、その完璧にしようとする気持ちの中で出てくる辛さや苦しさという
物をもしかしたら、今まで誰にも愚痴ってみたり相談してみたりする機会が
あまり無かったのかもしれません。

誰にも迷惑をかけたくない、だから独りでなんとかしよう。
もしかしたら、その気持ちがとても強かったのかもしれませんね。
そして、その気持ちで相当苦しまれてこられたのかもしれません。
本当にしんどかったですよね。

そこで、Ｍさんに提案があります。

もし良かったら、今Ｍさんが感じていらっしゃるそのお気持ちをまずは私た
ちカウンセラーにお伝えいただけませんか？
Ｍさんの中でずっと感じられていた事、想われてきた事を一つ一つ声にして
伝えていただくという中で、Ｍさんが楽しく楽にこれからのライフワークを
作っていくヒントが隠されているように感じるのです。

今まで、独りでなんとかしようと頑張ってこられたＭさんだからこそ、独り
で頑張らない勇気を持つというチャレンジをカウンセリングの中でして頂き
たいのです、

今までやった事の無い事のチャレンジの中に今のＭさんにとって本当にやり
たい事や天職についてのヒントがあるかと思います。
そして、そのヒントを良かったら私たちカウンセラーに伝えさせてください
ね。

Ｍさんがフッと楽になれるお手伝いや応援をぜひともさせてくださいね。

Ｍさんにとってこれから先楽しく幸せに過ごされる一つのきっかけとなれば
幸いです。

この度はご相談いただきましてありがとうございました。

中村季代乃