友汰さん、ご相談ありがとうございます。 わがままということはないですよ。 学区が違うところからの入学で、知り合いがあまりいない中で、中2になってなぜか仲良くしてもらえずに浮いてしまっている状態なのですね。 楽しくないのに修学旅行の班を構成したりするのはいやですよね。今、友汰さんはどんなお気持ちで学校生活をされているのでしょうか。 友達と仲良くなりたいけど、みんなが受け入れてくれない、そんなとき、どんな気持ちになりますか? さびしい感じでしょうか。 それとも、自分だけが違う感じでしょうか。 悲しい、つらい、みじめ・・・。 ひとにより、さまざまですし、ひとつではなく、その時々によって違うように感じることもあります。このご相談をいただいてから少し時間が経っているので、状況や気持ちに変化があるのかもしれませんが、友汰さんのメールから、 寂しさ、不安(孤独という言葉があったので) 自分だけ違う感じ(学区外から来たことや、浮いていたという表現から) が大きいのかな、と感じました。 この状況が続くと、自分に自信がなくなったり、自分が悪いんじゃないかと自分を責めてしまったりで、悪循環になってしまいます。 ここで必要なのは、孤独ではなく親密感であり、自分だけが違う感じなのではなく仲間であるという意識なんですね。 これを少しでも持つことができたら、まず、自分の気持ちが変わりますし、気持ちが変われば普段の行動も変わってきます。 行動が変われば、周囲の反応が違いますよね。 でも、今、学校でこのことを感じるのは、難しいですよね。 私たちは、相手が変わってくれたらいいのに、相手が親密感や仲間意識を持ってきてくれたらいいのに、と思いますが、この状況ではそれも難しそうです。 なので、逆の発想で、先に自分がそのことを感じて、相手に接していくのが現実的であると考えてください。 友汰さんのことを理解してくれる人、自分のことを話せるひとをまずは持ちましょう。 そのために、友汰さんが仲良くできていない学校のお友達ではなく、それ以外の関係に目を向けてみて欲しいのです。 親密感や仲間意識を持てる友達や、そんな場所を見つけようと考えてみてください。 小学校時代の友達でもいいですし、友汰さんの言うように、学力が同じくらいだと親近感を感じられるかもしれません、そんな友達でもいいのです。 また、学校の中でも、友汰さんに対して仲良く接してくれるひともいますよね。 思いつかなければ、電話のカウンセリングを利用してみてくださいね。 親密感や仲間意識を持つ事ができるだけで、何よりも安心しますし、自分を大切にしたり、自分に優しくしたりする気持ちが保てます。 自分に優しくできるゆとりができて、初めて自分の気持ちを意識することができます。 自分が孤独感などでいっぱいいっぱいのときは、ゆとりがありません。 結果、自分でも自分の気持ちの整理ができないままに、学校のお友達とコミュニケーションをしてしまいます。 すると、本当に伝えたかった「自分の気持ち」を伝えることができないんですね。 萎縮してしまうからなんです。 遠慮したり、相手に合わせようとしてしまうあまり、「悪いところがあったら直すから」と相手の言い分だけを一方的に聞き入れるカタチのコミュニケーションをしてしまうこともあります。 これはあまり効果がありません。 意外かもしれませんが、相手は「友汰さんの気持ち」を知りたがっていることが多いのです。 気持ちが分からないときに、私たちは相手に対して親密感や仲間意識を持つことができません。 逆に言えば、気持ちが分かれば、それが伝わってくれば、親密感や仲間意識が生まれてくるのですね。 ですから、歩み寄りたいならば、相手に合わせることも大切ですが、何よりも、自分の気持ちを自分が理解し、しっかりと表現することが大切なんですね。 また、友汰さんは今のお友達とコミュニケーションするとき、分かってもらえない、と感じたりしませんでしたか。 私たちが分かってもらえないと感じるとき、相手が自分のことを理解できないというより、表現する側に迷いがあったり、怖かったり慣れていなくて、表現が不足していることが少なくありません。 昔はできていたのに、と思うことも多いのですが、私たちは日々、成長しています。 大人になれば、より複雑な気持ちが出てきたりして、表現も変わってくるのですね。 ですから、それだけ自分が成長したのだと考えてください。 そして、改めて、友汰さんの表現力、説得力を磨くときなのかもしれません。 まずは、自分を受け入れ、自分が何を感じていて、自分は何をコミュニケーションしていきたいのかを、自分に問いかけましょう。 それが分かったら、勇気を持って、素直に伝えていきます。 ここでコミュニケーションの目的を再確認しておきましょう。 それは、お互いの理解ですよね。 ですから、喧嘩ごしになったり、怒りに身を任せたりするのではなく、かといって、自分を下げる必要もありません。 そして、過不足なく自分の気持ちを伝える必要があります。 そう考えると、意外と、私たちは自分の気持ちを分かっていなかったりするものなのですよ。 例えば 「何もしていないなら、なんで仲間はずれにするの?」 と、仮にこれが本心だから、思い切って伝えてみると思ったとしましょう。 →相手にコミュニケーション →向こうはどうする、みたいな雰囲気になっちゃって、表面上は仲直りしたような感じになれたけど、かえって距離を置かれているような。 →なんか、しっくりこない。本当はこんなことがしたかったのではないのに 本音のコミュニケーションと思いながらも、実は違っていたなんていうことは、私たちはしょっちゅうしてしまいます。 でも、本当の本心は、表現しただけで「自分が」納得できることが多いんです。 フラれちゃったけど、告白してスッキリしたという話は、よく聞きますよね。 さらに、そのことを伝えるときの自分の「感情」にも注目する必要があります。 孤独を感じているのか、怒りを感じているのか、などです。 コミュニケーションは言葉だけではありません。 伝えていることと、あなたの態度やふるまい、感情がすべて一致して、初めて説得力を持ちます。 友汰さんが感じている感情や気持ちはどんなものでしょうか。 仲良くなりたいのであれば、どんな気持ちから仲良くしたいと思うのでしょうか。 どんな風に仲良くなりたいのでしょうか。 友汰さんは、どんなときにどんな気持ちになるのでしょうか。 相手は友汰さんの気持ちを知りたいのです。 自分にとっては当たり前の気持ちかもしれませんが、これらを改めて伝えられるように表現する努力をしてみましょう。 もし、難しかったり、不安であれば、ぜひカウンセリングを利用してください。 自分ひとりでは見えないことも、誰かと話していれば見えるかもしれません。 本当に心が通じ合うようなコミュニケーションができて、学校生活がより充実したものになりますように。 応援しています。 ご相談、ありがとうございました。 |