カウンセリングや、ワークショップをしていると、この方は頑張ってこられたんだなと思うことがよくあります。
頑張ることでのプラス側面は多々あるのですが、時には頑張ることを手放す勇気や、頑張らない勇気をもつことが必要なときもあるんですね。
過度の頑張りは心を疲れさせ、ひいては燃え尽きてしまう要因にもなります。
また、自分に過度なハードルを課し頑張り続けてしまう方ともお会いします。心が疲れていても一休憩できずに頑張り続けられているんです。
心が疲れているのにもかかわらず一休憩もいれずに頑張り続けてしまうと、これも燃え尽きの要因になります。
一旦立ち止まって、ご自身に頑張りすぎてないかチェックしてみてください。そして頑張りすぎいたら、その頑張る力を緩めてあげてくださいね。
●頑張りすぎていませんか?
カウンセリングや、ワークショップにお越し下さる方とお話をしていると、私の経験としては頑張りやさんの方と出会うことが多いように思います。
家族を背負って頑張ってきた方、一人で悩みを抱えて頑張ってきた方、弱音を封印して頑張ってきた方、もっともっと頑張らなきゃと常に自分にプレッシャーをかけて頑張っている方、各ジャンルの頑張りやさんとお会いします。
抱えている問題が解決するように、今の状況が乗り越えられるように「頑張ってくださいね」とお声をかけたいと思うのですが『こんなに頑張っている人に、頑張ってくださいねと声をかけてもいいのだろうか?』としのびない気持ちになることもしばしばあります。
もちろん応援という意味であって、もっと頑張りなさいという意味ではないんですけどね。
代わりに「頑張らないでくださいね」「あまり無理しすぎないでくださいね」「一人で抱えすぎないでくださいね」とお声をかけさせていただいたりもするんですね。
●頑張らなくていいの?
『状況を良くするためには頑張らねば』と思っている方は、「頑張りすぎないでくださいね」という声をかけられると「頑張りすぎないでくださいってどういうことですか???」と思われてしまうかもしれません。
頑張ることが状況を良くする術だと思われているからです。
それは間違いでなく、たしかにそういう側面がありますよね。
上手くいかないことを、頑張ってみることにより上手くいくようになることは私たちは人生で色々体験します。
例えば、小学生だったら音楽の時間に笛を吹くことがあっても最初は上手く吹けません。
しかし頑張って練習を重ねることで、いつか上手くなりますね。
九九も最初は上手くできなくても、何回も練習すれば暗唱できるようになります。
仕事も最初はわからないことだらけで先輩や、上司に注意を受けたりします。時にはへこんだり、落ち込んだりしながらも、頑張ってやっているうちに覚えていき、そのうち注意もされなくなっていき、上手く仕事をまわせるようになっていきます。
このような体験から私たちは状況を良くする為には頑張ることだということを学びます。
頑張ること自体は悪いことではなく、状況を改善することができたりプラス効果の側面はいっぱいあるのですが、頑張りすぎてしまうことでプラス効果の側面よりもマイナス効果の側面が目立つようになってくることも時にはあります。
例えばの話ですが、ジョギングなど運動をすることは体のためには良いことと一般的には言われていますよね。
運動をするのは体の為にプラス効果があります。
しかし、インフルエンザにかかり40度の高熱がでている時のジョギングは体のためにプラス効果が働くでしょうか?
答えは「No!」ですよね。
この場合は逆にマイナス効果になってしまいますよね。
この場合はジョギングをやめて一旦休みを取るほうがプラス効果になります。
心も同じようなところがあり、頑張ることは良いことなのですが、心が疲れている時に頑張ろうとすると余計に心が疲れていったり、気力がでなくなったり、消耗感が増してしまいます。
時には燃え尽き感がでてくることも・・・。マイナス効果のほうがめだってきてしまいます。
特に自立心が強い方は、状況をよくする為には頑張らねばという心理が強いです。
心が疲れていても、ついつい無理をしてしまいがちです。(また無理が利いてしまうので、更なる無理をしてしまいがちです)
心が疲れている時は、頑張ることを手放す勇気、頑張らない勇気を持つことも大切です。
心が疲れている時は一旦頑張ることをやめて、心を休ませてあげてくださいね。
頑張りすぎないでくださいね。
>>>『頑張りすぎていませんか?(2)~期待の心理の話~』へ続く