東北地方太平洋沖地震がおきて数ヶ月がたちましたね。
地震を経験された方、また地震を経験された方の役にたちたいと思われている方の生の声を聞かせていただきました。
その中に、地震を経験した仲間にどんな風に励ましたらいいの?話を聞くときはどんな風に話をきいたらいいの?というようなお話を聞かせていただきました。愛の声だと思いました。
カウンセリングのノウハウなどをお伝えすることでもお役立ていただけることもあるのかと思い、今回はカウンセリング講座という形で心理学講座をさせていただこうと思います。
カウンセリング講座
東北地方太平洋沖地震がおきて数ヶ月がたちましたね。
地震を経験された方の苦労、苦悩をテレビ、新聞、ネットなどのメディアを通
して知り、少しでもお役に立つことをしたいと思いました。
そう思った人は多いんじゃないかなぁ?と思います。
私は、カウンセラーという職業ですので、地震を経験された方が、気持ちの整
理をしようと思った時に、カウンセリングという手段が選択肢として使えるよ
うにいつものようにカウンセリングの待機をし続けようと思いました。ワーク
ショップも開き続けることにしました。心のケアーという形でお役に立てたら
と思ったからです。
テレビ、新聞、ネットで地震を経験された方の苦労、苦悩を知るだけでなく、
カウンセリングや、ワークショップを通して生の声で地震を経験された方、ま
た地震を経験された方の役にたちたいと思われている方のお話を聞かせていた
だきました。
その中に、地震を経験した仲間にどんな風に励ましたらいいの?話を聞くとき
はどんな風に話をきいたらいいの?というようなお話を聞かせていただきまし
た。
愛の声だと思いました。
友人が地震のことで不安がっているときはどうしてあげるといいんだろう?
など身近な人の心ケアーをしたいと思われている人っていっぱいいらしゃると
思うのです。
私自身がカウンセリングをさせていただくことでお役にたてれればと思ってい
たのですが、カウンセリングのノウハウなどをお伝えすることでもお役立てい
ただけることもあるのかと思い、今回はカウンセリング講座という形で心理学
講座をさせていただこうと思います。
日常の中で話を聞くというのと、自分の思いを話そうと思われてカウンセリン
グルームにきていただき話を聞くという形では前提が少し違うかもしれません
が、少しでもお役にたてていただけるヒントになればと思います。
また、地震を経験された方以外の方も家族や友人、パートナーのサポートに役
立てるヒントに使っていただけれてば幸いです。
●励ますこと
自分にとって大切な人が悩んでいる時に、落ち込んでいる時に、励ましてあげ
たいと思う方は多いんじゃないかなぁと思います。
なんって言ってあげれば気持ちが軽くなるんだろう?どう言ったら前向きな気
持ちになるんだろう?それは愛からくる思いだと思います。
励ましの声って嬉しものかと思います。
その気持ちが嬉しいですよね。
しかし心とは難しいもので、前向きな言葉をかけてもらって元気になる時もあ
れば、ならない時もあります。
「落ち込んでばかりいないで、前を向いて歩こうよ」
そう言われることによって『そうだな』と思うこともあれ、『そんなこと言わ
れても・・・』と言う気分になることもあるでしょう。
同じ言葉でも人によって感じ方も違えば、同じ人でもその時その時の状況や、
体調、心情によって感じ方が違ってくるんですね。
あなたもそんな経験はありませんか?
励まされて嬉しかったいうこともあれば、気持ちは嬉しいんだけどそんば気
分にはなれないなぁ・・・。というような経験です。
ですから一概に「落ち込んでいる人にはこういう対応をすれば良いよ」とか、
「こういう言葉をかければ良いよ」というのは言えないものなんですね。
心って難しいですよね。
●説得の罠
自分にとって大切な人が悩んでいる、落ち込んでいる。
笑顔を戻してあげたい、元気になってもらいたい、そう思って励ましてみた。
ところが笑顔にならない、元気にならない。返ってくる言葉はネガティブな言
葉・・・。
そんな時に説得しちゃうことがあります。
「そんないわないで元気出して、こういう時はこう考えようよ」的にポジティ
ブな考えをするように説得をしてしまうんです。
こう言っちゃうのは比較的にポジティブ思考の人に多いようです。
自分自身がポジティブな考えをすることで心を元気づけているので、同じよう
にポジティブな考えをしてみてはという思いから説得しようとしてしまうので
すが、『今は、そんな気持ちになれないんだよね・・・』というのを見落とし
ちゃっているんですね。
善意から言っていっているのはわかります。
しかし、そう思えなさそうな時は無理に説得しないことは大切。
そうは思えない時にポジティブな考え方をするように説得をせれると、相手は
コントロールされているような感じを感じますし、逆にしんどくなってしまう
ことがあるんですね。
そういう時は『今は、そんな気持ちになれないんだよね・・・』というのを尊
重してあげる時なんですよね。
接しっている人の様子を見ながら、励ましの言葉をかけたり、今は励ましが
プレッシャーに感じるかもしれないから話をじっくり聞くように心がけよう
としたり、ただ寄り添うことで安心感を持ってもらえればというようなこと
をしたりなどにその時、その時によって接し方を調整していくのが好ましい
かなぁと思います。
カウンセリングでも私は話をしてくださる方の様子を見ながらアドバイスを
したり、ほとんどアドバイス的なことは行わず話を聞くことを重視したりと
変えています。同じクライエントさんでも、今日の様子によってその比重は
変えるように心がけています。
●愛の心が人を癒す
その様子を見ながら、励ましの言葉がけを多くしたり、話を聞くことを多く
したり、ただ寄り添ったりなどの、さじ加減を調整していくというのは難し
いところだと思います。
正解、不正解などの明確な答えが無く、自分なりに相手の様子を見ながら励
ましたり、それをしなかったりしたところ、果たして相手にとっては良かっ
たのか良くなかったのがわかりづらいというのが、心という目に見えてわか
るものではないものの難しさだなと思うのです。
なにを言うことが正解、不正解というものがない心の世界ですが、サポート
したいという温かい気持ちは言葉を超えて伝わっていくことがあると思うん
です。
熱意だったり、誠実な態度だったり、一緒に涙を流してくれたところを見た
ところなどから伝わっていくことってあると思うんですね。
『自分に一生懸命かかわろうとしてくれている人がいる』『自分の為に何か
してくれようとしてくれている人がいる』『自分のために一緒考えてくれて
いる人がいる』そんな温かい気持ちが人の心を癒すのではないかなぁと思う
のです。
>>>『カウンセリング講座(2)~心の浄化~』へ続く