感じ方は十人十色。人それぞれ違いますね。それが自然な姿です。
でも・・感受性の強い人ほど自己表現の“舞台”が見つからず、生きづらい想いをなさっているのではないでしょうか?
『問題の下には才能がある』という無意識の格言があります。
今、あなたが抱えている問題は、あなたの感性から創られたものかもしれません。
でもそれは、言い換えると、『問題を創れるくらいにパワフルな感性がある』ということです。
感受性は貴重な才能です。あなたにピッタリの“投資先”が見えた時、あなたは創造性の中で生きていくことができます。
人生を大きく変えるために必要なことは、“自分が問題である”という思い込みを辞めることです。
あなたの感受性を罰するのではなく、それを生かしてみませんか?
今回はネガティブ・シンキングに関するリクエストをもとに、感受性についての考察と、最先端の心理学に基づいた心の力の使い方についてご紹介します。
◎リクエストを頂きました◎
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心配症というのか自意識過剰というのか
たとえば病気になったらどうしようとか
自分の身に何か起こったらどうしようとか根拠の無い
いやなイメージが頭から離れない状況の時はどういう心理状態なのでしょうか。無意識に自分を罰しているのでしょうか。
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リクエストをありがとうございます。
ご依頼者のおっしゃる通りです。常々心配な事柄が浮かんでくるというのは、深いレベルでみると、「無意識に自分を罰している」ということになりますね。
素晴らしい洞察力ですね!
厳密に言うと、自己攻撃をしない人・罪悪感のない人間というのは存在しません。
人との関係性から罪悪感が生じることはもちろんなのですが、それ以前に、私たちは誰しも肉体保存のために、何かを犠牲にして命が成り立っているわけですから、罪の意識を完全にゼロにすることはできません。
無意識のレベルでは、誰もが罪悪感と共に暮らしています。
例外は、思考停止の状態、つまり覚醒状態のほんのわずかな時の間にだけ、慢性的な罪悪感や自己攻撃の世界から解き放たれて、完全に平和でいられるのです。
次に、潜在意識のレベルで考えてみましょう。
たとえば、幼少期に両親が大げんかばかりしていたというだけで、小さな子にとっては、それが戦場のような体験として感じられたりします。それだといつも不安だったり怖かったりしますね。
またあるいは、いきなり怒りだすようなお母さんや、お父さん、あるいは祖父母などと暮らしていた・・というような場合にも、慢性的に不安な気持ちでいるようになるでしょう。
しかしながら、このような環境下で育った子供でも、慢性的な怖れに苛まれることのない人というのも、たくさんいらっしゃいます。
でなければ、例えば第二次世界大戦を経験したことのある子供が全員、不安神経症のようになっているはずです。実際にはそうではありませんね。
では「何故不安感に捕らわれる人と、そうでない人がいるの?」という疑問がわいてくるかもしれません。
これはその方の感受性の強さ、感じることができる力に依るのではないでしょうか。
これはその方の“才能”に関係しています。
一般にですが、大人の場合では、感じる力が強い人ほど、ネガティブで悲観的な感情を感じやすいのです。
それは、他の人たちが見て見ぬふりをしているようなところに『直面する力』でもあります。
ご依頼者は、「根拠の無いいやなイメージが離れない・・」とおっしゃっていますが、
「きっとすべてがうまくいく」とか、「きっと神様やご先祖様が守ってくれているに違いない」という信頼も、根拠のない話ですよね。
実際に私たちの意識を切り開いて、覗き込んでみると・・
この世の中のことや、自分の周りのこと、自分のこと・・不安だらけのはずです。
例えば、日本は活断層の上にあるような国ですよね。確実性のある地震予測は現代の科学では無理なのですから、“いつ死ぬか分からない”と感じない方が、おかしいと言えばおかしいわけです。
地震のない国の人たちは「どうして日本人はあんな地震だらけのところに住んでいて、怖くないの?私だったら他の国へ移住するわ」と言ったりします。
地震のことだけではありません。いつ、何が起きるかなど、一寸先は闇なのです。これは事実です。
でも、ほとんどの場合、いろいろな理由を使って私たちはこのことを感じないようにしています。
ご依頼者の、「病気になったらどうしようとか自分の身に何か起こったらどうしようとか、根拠の無いいやなイメージが頭から離れない」というお気持ちは、「恐怖に直面しよう!」とするだけの、パワーがあるということなのです。
この感受性の強さを利用して、私たちは、もっといい世界を創りだすことができます。
あらゆる心配事をクリアしようというモチベーション・創造力は、まず、それを『感じる能力』がないと動きません。
例えば、
(身体のここがヘンだな・・)と感じられるからこそ、私たちは病院に行きますし、
(会社のここがおかしいな・・)と感じられるからこそ、新しい提案をすることができるし、
(パートナーの様子がいつもと違うな・・)と感じられるからこそ、今2人の間に起きていることに繋がることができます。
もしかしたら、未然に大惨事を防げるかもしれないのです。
そして、心の力・マインドというのは、
「創造するか?」または「破壊するか?」
「生の方向か?」または「死の方向か?」
というふうに、常に両極のうち、どちらかにしか、働かないものなのです。
心の力は、中立に働くことはありません。
この『直面する力』を自分以外の必要としている誰かや何かに対して向けることができた時、私たちは、非常に強いリーダーシップや、スター、カリスマとして、誕生することができます。
それはとても創造的なパワーの使い方だからです。
あなたがいつも不安で怖くても、どうか、その気持ちを無理やり押し込めたり、殺そうとしたりしないでください。
もしあなたが非常に苦しい時期を過ごしているなら、それは“産みの苦しみ”“創造の苦しみ”の中にいらっしゃるのです。
その『感じられる力』は、出口や舞台を求めて、たださまよっているだけなのです。
あなたのマインド・パワーの発揮場所を探しましょう!
それは最初、何の形にもならないような叫び声や、書き殴ったようなスケッチブックのように見えるかもしれません。
しかし、無形から有形を産むことの苦悩は、無意識のパワーを全開にしてあなたの天才性が発揮されるための儀式なのです。
諦めなかったあなたには、きっとあなたにしかできない、まったく新しい世界が描けるはずです。
まだ見ぬ多くの存在たちが、あなたの登場を待っているのです。