近づいてくるのは、頼りない男性ばかり~男性を逞しいと思えないのはなぜ?~

「頼りがいがある逞しい男性がタイプなのに、何故か近づいてくるのは、頼りない男性ばかり・・・」「世の中には、頼りがいのある逞しい男性なんていないのよ・・・」というご相談をよくお受けします。

本当にそうなのでしょうか?どこかで男性と競争があると、自分が負けてしまいそうなタイプの男性に対しては、無意識に距離をとってしまったりしますし、自分が頼りがいのある逞しい女性になってしまうので、その魅力が欲しいと近づいてくるのが、頼りない男性ばかりということになってしまっていることもあります。

自分自身が無意識にとっている男性に対する態度を変化させることによって、周りにいる男性たちの見え方が変わってくることがあります。また、自分の中に眠っている女性としての魅力を発揮することによって、自分との違いに引き付けられた男らしい男性が、近づいてくることもあるのです。

◎リクエストを頂きました◎
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(一部を編集させていただいています。)
いつも楽しく読ませて頂いています。

最近、私は割と頼りなさそうな男性(女性的な男性・・というか)に好かれる傾向があります。(私自身は男気のある逞しい男性に憧れています。でも、常に自分のほうが逞しい気がしてしまい、そんな男性がいるはずがないという感覚があります。

思えば昔から男性に逞しさを感じたことがあまりありません。
男性を知るように、いいところを見るように今まで何度もチャレンジしてきましたが、自分がいろんなことを自分でできてしまうので、男性に逞しさを感じることがあまりなく、この感覚はどうしようもありません。

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「頼りがいのある男性がタイプなのに、告白してくるのは、いつも少し頼りなさげな男性ばかり・・・」
「私の周りには、強い男性がいない・・・」
そんなご相談は、とても多いです。

女性が男性に逞しさや、頼もしさを感じるのは、自分にできないことを、男性がいとも簡単にやってのけたときです。
ところが、いわゆる自立系で、何でも自分でできてしまう女性にしてみれば、自分ができないことが少ないので、男性に対して逞しさや、頼もしさを感じるチャンスが、とても少なくなります。

何でもテキパキとやってしまう女性は、仕事面では成功を収めることも少なくなく、周りから頼れる存在として見られます。
本当は、逞しい男性に頼りたいんだけど、自分が頼られる存在になってしまうので、ますます周りに頼りにくくなってしまいます。
そんな頼りがいのある逞しい女性には、受容と供給のバランスから言って、少し頼りないタイプの男性が好意を持ってくるものです。

また、こういう傾向のある女性は、逞しい、頼りがいのある男性が近くにいると、知らず知らずのうちに、競争してしまっていることもあります。
「私の方が、逞しいわよっ!」という感じです。
こうなってしまうと、男性にとっては、異性というよりも、男同士みたいな感じになってしまいます。

逞しい、頼りがいのある自立系の男性は、自分を頼ってくれる少し弱い感じのする女性に惹かれることが多いです。
なぜなら、役に立てるからなんですね。
では、何でもできてしまう頼りがいのある女性が、逞しい頼りがいのある男性に好かれるには、わざわざ「できないふり」を、しなければいけないのかと言うと、そうではありません。

何でもできるようになったのには、きちんと訳があります。
自立しなければいけなかった理由があるのです。

自立しなければいけなかった理由をひも解いていって、傷ついた心を癒していき、自分自身の弱い部分を認めていくことで、男性に頼ることができる女性になっていくこともできますが、今回は別の方向から見ていこうと思います。
わざわざ「できないふり」をしなくとも、好みの男性に好意を持ってもらうことは、可能なのです。

人が自分以外の人に魅力を感じるのは、「違い」です。
自立系の男性は、自分との違いがはっきりとわかりやすい、頼りなさげな女性に魅力を感じます。
依存系の少々頼りない男性は、自分との違いがはっきりわかる頼りがいのある女性に魅力を感じます。
ですが、違いはそこだけではないんです。

物事の考え方や、捉え方、発する言葉や、着ている洋服、体型、容姿、生き方、職業、などなど・・・
違いは、人の数だけあるのです。
ですから、同性どうしても、「あの人、魅力的だな~」ということが起こるのです。
ですが、パートナーが欲しいという場合は、異性に魅力的だと思ってもらわないといけないわけですから、異性としての違いを相手に認識してもらえるかどうかなんですね。
そのためには、自分が女性であるがゆえに備わっている魅力を、発揮していかなくてはいけません。

できることは、できること、それは才能であったり、努力の結果であったりしますから、わざわざ隠す必要はありません。
それもまた魅力です。
その魅力プラス、元々備わっている女性としての魅力を、発揮することができれば、さらに魅力的になっていけるのです。

自立的なしっかり者の女性は、自分の女性らしさを嫌って、隠してしまっていることが多いのです。
何も女性らしさは、「弱さ」や「はかなさ」だけではないのです。
言葉づかいや、しぐさの中にも女性らしさはあります。

例えば、男性は椅子に腰かける時に、足を開いて座ります。
そんな男性の前で、綺麗に足を揃えて座る女性。
それだけでも、違いなのです。

自分が使ったグラスについた口紅を、そっとハンカチでぬぐうなんてのも、男性ではありえませんよね。
そもそも、口紅をつけていませんからね。

お仕事では、男性顔負けで自分の意見を発するのもいいと思います。
でも、プライベートになると、相手の話をとてもよく聞いてあげるというのも、女性らしい魅力の一つです。
男性同士だと、どうしても競争になりますから、相手の話を聞くというよりは、お互いの意見をぶつけ合うということになりますからね。

何か作業する場合や、お仕事で動き回るからと、パンツスタイルが多い女性も、たまにはスカートをはいてみると、それだけで女性らしい魅力を発揮することができます。
今では、レギンス男子や、スカート男子というのも登場してきていますが、多くの男性はスカートは、はきませんからね。

物事の考え方にも違いはあります。
男性社会は競争の社会です。対して女性は調和を好みます。
ビジネスで競争しなくてはいけないこともありますが、そんな中でも調和することはできないか?という発想は、女性ならではでです。

そういった、女性ならではの魅力を開花させていくことで、自立した男性に競争意識を持たれることの多い女性も、「違い」を発揮していくことができます。

また、「男性を逞しいと感じられない」という問題は、自分の方が逞しいから、感じられないわけです。
男性との間に「逞しさ」の競争があるのです。
その競争に、「私の方が勝っている」と感じるので、男性に逞しさを感じなくなってしまっているのです。

逞しい女性がいてもいいと思います。
でも、いくら逞しい女性であったとしても、苦手な事はあるはずです。
100%完璧な人間はいませんからね。
自分の苦手な事を、認めていくことができたときに、自分の逞しさが100%ではないことを認めることができます。
そしてそれは、競争するものではなく、その人達がもっている魅力の一つであると思えるようになってきます。

競争心からではなく、魅力のひとつとして、逞しさを見ることができるようになると、どんな人の中にもある「逞しさ」が、見えてくるようになります。
自分とは、発揮の仕方が違うかもしれないけれど、人それぞれ逞しさを持っているのです。

「逞しさ」に限らず、異性に対して魅力を感じられない時は、自分が異性と、魅力を感じられない分野で競争していると思って下さい。
そして、その競争に勝ってしまっているのです。
わざわざ競争に負ける必要はなく、競争するのを、やめるだけでいいのです。
もちろん意識して競争しているわけではないと思います。
ですが、「競争していて勝ってしまっているから、魅力を感じられないんだな」と意識するだけでも、ずいぶん状況は違ってくると思います。

そもそも、魅力というのは、競争するものではなく、ただ表現するだけのものです。
異性との競争をやめると、異性の中にあるたくさんの魅力に気付けるようになります。

逞しい頼りがいのある男性がタイプだけれど、いつも頼りなさげな男性ばかり引き寄せいている気がするという女性は、自分の中に眠っている「女性らしさ」を、ぜひ開花させることにチャレンジしてみてくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。