職場の中に必ず1人はいる、自分の意見を曲げない人や自慢話ばかりするタイプの人にどう対処したらいいか?を考えます。
そのようなタイプの方は、今まで自分を認めてきてもらえなかった・・、またいつも負けを感じてきたという過去をお持ちの方が多いものです。
ゆえに、自分では自分を認められないので周りにそれを求めてしまったり、周りから攻撃される前に自分から
攻撃(自慢することや相手を否定という形で)してしまいます。これは怖れからくる防衛です。
でも、こんな人たちとまったくうまく付き合っていくことができないわけではありません。
少しずつでも、彼らのようなタイプを褒めて、認めてあげることで、彼らは少しずつ心を開いていくことができるのです。
そして、その時にあなた自身が「偉大な自分」という大きなギフトを受け取ることができるのです。
◎リクエストを頂きました◎
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職場にとてもよくしゃべる人がいて気になっています。
どんな話にも入ってきて、自分の知識を自慢したり、
自分の価値判断でものを決めつけた発言をして、
周りの人の意見を否定します。
以前、こんな考え方もあるのでは?と言ってみましたが、
絶対に折れないので無駄なので提案するのもやめました。
前の職場にも同じ感じの人がいて、なるべく話さないようにしてしまっていました。
2人とも、言葉が巧みで、自分のやっていることを誇張して話しているように思えます。
頭の回転はよいようにも思えますが、場の空気が読めていない感じです。
どうしてこんな風になってしまうのでしょうか。
また、どうやってつきあっていけばよいのでしょうか。
職場のみんなで辟易してしまっています・・・
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リクエストをいただきありがとうございます。
担当させていただくのは長尾純子です。よろしくお願いいたします!
会社や組織となるとたくさんの人がいるので、本当に色んなタイプの方がいらっしゃると思いますが
自慢話が多い人や空気を読めない人というのは、本当に対処の仕方に困ってしまいますよね^^;
職場のみなさんも辟易してしまうほどにも拘わらず、どうにかしたいと思っているあなたのことを、
私はとても優しい方だと思います。
(1)どうしてこんな風になってしまうのでしょうか。
(2)どうやってつきあっていけばよいのでしょうか。
というご相談ですので、この2点に重点をおいて説明をさせて頂きますね。
(1)どうしてこんな風になってしまったのか。
まず、この2人の自慢話をする方たちの視点から考えてみましょう。
彼らがしていることは、彼らからすれば「親切心」のつもりの所もあるのかもしれません。
でも、それは「受け取る側」がどう感じるか?というとことが重要ですよね。
あなたや職場の方が「親切」と感じることができなければ、単なるおせっかいになってしまいます^^;
これは「隠れたニーズ」なんです。
やってあげているふりをして、実は自分のニーズを相手におしつけている、ということが起きているんですね。
>どんな話にも入ってきて、自分の知識を自慢したり、
というのが、これに当たりますね。
あなたや職場の方たちは、このニーズを受け止めてあげていたんですね。
これは、確かにしんどいかもしれません。
そして、「周りの人の意見を否定する」ということですが、こういったタイプの多くは
昔、「自分もそのようなことをされてきた」ことが実はとても多いのです。
例えば、両親だったり兄弟だったり、昔の先生や友達・・
過去の誰かに「全否定」されたり、「負け」を感じてきたのかもしれません。
そうすると、多くの親が自分がされてきたことを自分の子供にもしてしまうのと同じように、
自分も誰かを「否定」してしまうんですね。
これは、「私のことを誰か認めてよ!」という心の叫びでもあります。
自分で自分のことを認められないため、「認められたい欲求」を誰かに求めてしまうんですね。
「ほら、私こんなにすごいでしょう?」と言うように。
また、ここには「防衛」や「無価値観」も隠されています。
無価値観というのは、まさしく自分には何の価値もない・・と思ってしまうことなのですが、
過去に自分を全否定されてしまうと、無意識にこの「無価値観」が植え付けられてしまいます。
そうすると、周りの人が何かを言うたびに、自分のことを否定されるのではないか!という怖れが生まれてしまうんですね。
ただでさえ自分のことを価値がない、と思っているのに、これ以上他人から否定されたらどうしよう・・!?
こんな怖れから、それなら他人に言われる前に自分から「自分がすごいことを証明しよう。」という行動に出ます。
「自慢」だったり「周りの意見を否定する」ことだったり「絶対に折れない」・・という形で。
これを「防衛」と言います。
攻撃される前に自分から攻撃をする、というようなものですね。
ここにはたくさんの傷があり、悲しみが隠されています。
(2)どうやって付き合っていけばよいか。
彼らのようなタイプとどうやって付き合っていけばよいかというのは、ちょっとチャレンジになるかもしれませんが
できないことはありません。
それは一言で言えば、彼らを「認めてあげる」ことです。
う~ん、ちょっとやりたくないかもしれませんね(笑)
そうです、普通の人はこんなことはしないでしょうし、職場の他の方のように
だんだんと話さなくなっていったり、関わらなくなるのが普通です(笑)
でも、あなたの素晴らしいところは、そんな彼らとどうやったらうまく付き合っていけるのか?
と、考えているところなんです。
もしかするとあなたは、そんな職場の中でリーダーシップをとっていける方かもしれません。
初めは心がこもっていなくても構いません。
とりあえず言う、でも構いません!何でもいいので
「○○さん、すごいですねー!」「よく知ってますねー!」
というように、彼らのことを褒めてみて下さい。
初めはなかなかうまく行かないかもしれません。すぐには変わらないかもしれません。。
でも、それをある程度の期間続けていったとしたら、彼らは必ず
あなたに心を開きかけてくるはずです。
そう、今彼らは心を閉ざしているのです。信頼できる人がいないのです。
そしてもし、そんな嫌なことができたら、そんな自分を「ちょっと私ってすごいかも!」
と、認められると思いませんか?
他の人を認めることは、何より自分を認めることでもあります。
もしかするとあなたは、そんな彼らをも認めてあげられる位、偉大な方なのかもしれませんね^^