ケースステディーを使って自立のマインドが引き起こす問題を解決していくにはどうすればいいのかを解説します。
このケースにでてくるパートナーに厳しく接してしまうという問題は隠れた痛みに原因がありました。ですので問題を解決をするためにはこの痛みを癒やす必要がありました。痛みを癒すことで問題を解決していけるケースを紹介します。
●痛みを癒すと寛容になれる
Aさんがパートナーの言動が甘いように見えたわけ、そしてその甘さに腹をたててたわけにはAさんの隠れた痛みに原因がありました。
幼いころ甘えたい思いを心に押し込めて自立してきたことで、心のなかに満たされていない思いや、完了されていないさみしさ、などの痛みなどが心の奥に残っていたのです。
この痛みがあると、『私が甘えたくても甘えずに我慢してしっかりしようと気丈に振る舞って生きてきたのよ!あなたも甘えないでしっかりしようとしなさいよ』的な怒りがでてくるわけです。
やさしくしたいなと思いつつも、怒りという反応がでてくるわけは心の奥に隠れていた痛みにあるわけです!
ですのでAさんがパートナーに対して腹をたてず、寛容に振る舞えるようになるためには、この痛みを癒やす必要がありました。
そして、『私も甘えたい』という思いを認めて、受け入れて、その思いを持つことを許してあげる必要がいりました。
痛みを癒やすというのはどうするのかといいますと、その痛みを感じてあげるんですね。
当時の満たされていない思い、寂しかったという思い、甘えたかったという思いを感じていき、感じきってあげるんですね。
感情は感じきってあげると消化されていくのです。
セラピーでは、Aさんのケースのような場合は、イメージの中で寂しさや、不安を抱えている幼いころの自分に会いにいき、そのときの感情を再生して感じてあげて感情を解放していきます。
場合によってはイメージの中でおかあさんに側にいてもらうなどをしていきます。そうすることで潜在意識上では満たされていくのです。
また誰かにその気持ちを受け止めてもらうという方法も感情を癒やすのに役立ちます。
自分の気持ちを受け止めてもらうこと、共感してもらうことは心を癒やすのに役立ちます。
自立のマインドは一人で頑張ろうとする傾向が強いので、この誰かに自分の気持ちを受け止めてもらおうという発想がでてこなかったり、人に頼ることに抵抗感を覚えることがあります。
心を癒やすという観点からは一人で頑張り過ぎず、誰に受け止めてもらおうとする勇気をもつことも大切なんですね。一人で頑張り過ぎないでくださいね。
この自立のマインドを作ったネガティブな感情を癒していくと相手の依存心を許し受け入れていくことができるようになるのです。
寛容でやさしくなれるわけですね。
(完)