与えても与えても苦しい。
どうして与えているのにこんなに苦しいのだろう?その様に感じている方は多いのではないでしょうか?
本来、与えている時、私達の心は自然とオープンになり幸せを実感できるものです。でもその逆で「与えているのに苦しい、許しているのに幸せになれない」としたら私達の心の底には顕在意識(私達が理解している意識)では気付いていない隠された感情が残っているのかもしれません。
その置き去りにされた感情、認めたくない傷を見つめていくことで与えた分、楽に幸せになれるとしたら勇気を出してその感情を見つめてみることも必要なのかもしれませんね。
今回はその私達が気付いていない感情について説明させて頂き、素直な感情を認めることでどんどん幸せになれることを知って頂けたらと思います。
◎リクエストを頂きました◎
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私は好きな相手に、見返りを求めず『与える』ことをしていると相手は、図に乗って、次々要求ばかりしてくるようになります。
たとえば『許し』なんかもそうですが、何度も浮気する相手を許しても、何度も浮気する人はします。
暴力だってそうです。
暴力を振るってくる相手に対して、相手の気持ちを理解しようともした時期もありましたが、
一時的に暴力はおさまっても、必ずぶりかえします。殴っている相手も苦しいのだと思います。
与えても許しても、苦しいです。なにを与えて、なにを許していいのかがわかりません。
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与えるということを様々な尺度から見ていくと人それぞれの見解があると思いますが総合的にまとめてみると
「与える=あなた自身も相手も幸せな気持ちになれる=みんなが幸せ」
ということだと思います。
あなたが100%、あなた自身を与えている時、気持ちが解放され幸せを感じられます。与えられた側も気持ち良くあなたの好意や気持ちを受け取ることができ、あなたに「ありがとう」と素直に表現することができるでしょう。その時は誰も傷ついたりしません。
心から相手を許そう、与えよう!と決意をし歩み寄っていった時、あなたの中に「こんな私って素敵だなあ」という気持ちが芽生えてきますし、例え相手がどんな態度を示したとしても、あなたの感情は拡がっていき、そんなあなたに誇りを持てるでしょう。
※ここから下記の例はあなたが女性なら原文のままで、あなたが男性なら「彼」を「彼女」に置き換えて読んでくださいね。
では、なぜ与えているのに、許しているのに苦しいのでしょう?幸せに感じられないのでしょう?
与えるのは素晴らしいことです。許そうとするあなたはとても素敵な人です。でももしも心の底に与えたい、許したいとは別のあなたがいたとしたら...
話がややこしくなってきますよね。
意識ではあなたが「与えたい」と思っていても心底では
・本当は私がもらいたい
・与えることで彼(彼女)に私の傍にいてほしい、私の価値を見てほしい
と思っていたり
思考では「許したい」と思っていても感情レベルでは
・本当は許せないくらい怒っている
・私だって苦しいのだから許すなんて嫌
こんな感情が隠れていたとしたら、あなたが一生懸命与えているつもりでも、うまくいかないことが多いのです。
そして厄介なのは、そういった感情をあなた自身も気付いていないことが多いのです。どこかで気付きたくないとブロックをかけてしまっていることもあります。
一生懸命与えている。でもそうすることで本当は彼にかまってほしい・認めてほしいと感じていたとしたら、彼も次第に期待されていることを負担に感じ冷たくなっていくかもしれません。
もしもあなたに自信がなく無価値感を感じていたとしたら「たくさん与えて彼が素敵になってしまったら、いつか見捨てられる」というマインドが働き、どこかで与えることを躊躇してしまうでしょう。
そして仮にあなたが誰か(親など)に怒っていたとしたら、それを投影するパートナー(父親の場合は彼や夫・母親の場合は彼女や妻)に与えているつもりでも、どこかで攻撃的な態度や言葉を投げかけているのかもしれません。すると相手はどんなに普段優しくしてもらっても、その時折見せるあなたの攻撃的な態度が嫌になりあなたにつれない態度をしたり浮気をしてしまうこともあるでしょう。
大切なのは『置き去りにしてしまったあなたの感情を見つめてあげること』です。
感情を見つめていくと、時には気付きたくない感情も湧きあがってくるでしょう。それでもその感情を見つめ、あなたが「あなた自身を与えること」を躊躇しなくなった時にあなたは喜んで与えられるようになります。
「本当は自信がないんだ・余裕がないんだ」と感じたとしたら、与えてほしかったのはあなた自身だったということを認め素直に彼に甘えることも必要です。すると彼もあなたにサポートしやすくなるでしょう。
自信がなくて彼に遠慮しすぎていると気付けたとしたら彼にはっきりと伝えてみましょう!
「何で浮気をするの?」「私はあなたに粗末に扱われて寂しく思っているの」...とはっきりと伝えることで彼もあなたの気持ちが明確に分かるし、きちんと向き合おうとするでしょう。勇気が要りますがあなたの素直な気持ちを彼に伝えることで彼自身にも気付きが起こります。それも「与えること」なのです。
その様にあなたがあなたを過小評価していることで彼から大切に扱ってもらえない原因をつくっていることもあるのです。
もしも許せない誰かがいてそれが「元カレ」だったとしたら心の片隅に「男なんかに幸せにしてもらうもんか」という思いがあっても不思議ではないですよね。そういう思いがあれば、おのずと今の彼に対しても嫌悪感を感じてしまうでしょう。
そんな時はまず怒っているあなたを認めてあげましょう。怒っているのを隠して与えるのは難しいことです。それは笑顔で人を殴っているようなものです。そして許そうと思ってもどうしても許せないと思う人も出てくるかもしれません。
そんな時は許せないあなた自身を許してあげましょう!
「許せなくてもいいんだよ」「許せなくてもあなたはあなただよ」...と
そうやってあなた自身に優しくしてあげることで少しずつ傷ついていた過去のあなたを癒すことができます。
「どんな状態のあなたをも許すこと」であなた自身を大切にすることができ徐々に自信を回復し心が解放されていくでしょう。そしていずれ「また彼に与えたい!誰かを許していこう!」という意欲が湧いてきます。
「過去に与えて(助けて)あげたかったのに与えて(助けて)あげられなかったな」という気持ちが隠れていたとしたら周りの人を使ってあなた自身を傷付けようとするマインドが働きます。そして自分を罰している分だけ、例え彼に暴力を振るわれたとしても「殴られてもしょうがない」とあきらめてしまったりもします。
そんな時は助けられなかった過去のあなたをあなた自身が受け入れてあげましょう。与えられないくらい余裕がなかったのです。簡単にはそう思えないかもしれませんが、あなた自身の価値を少しずつ認めてあげましょう。そうすることで幸せになることをあなた自身が許せるのです。
そして与える時に最も大切なことは、あなた自身が「きっと幸せになれる」と信頼することです。
「きっと良くなる」「必ず良い関係を築ける」と信じる心があなたに「あきらめない強さ」と「与え続ける粘り」
そして「何があってもあなた自身を与える」というブレない心を創り出してくれるでしょう。