こんにちは。
社長の平です。
恋愛がうまくいかないという人の中には、感情のコミュニケーションが下手な人が多いようです。
感情のコミュニケーション?
どうでもいいことならいくらでも話せるし、メールもできるのですが、そこになんらかの感情が入ってきた途端、コミュニケーションが滞ってしまうのですね。
たとえば、「淋しい」、「会いたい」と伝えるとき。
また、彼のしたことでいやな気分になり、それを「やめてほしい」と伝えたいとき。
なんらかの感情をコミュニケーションしなければならないとき、ナーバスになりすぎてしまうのです。
そこには必ず期待があるのですが、万が一、あなたの期待どおりにいかなかったときのことを考え、躊躇してしまうのです。
たとえば、「淋しい」と伝えたにもかかわらず、彼は反応してくれないかもしれない。「やめてほしい」と伝えたことによって、ケンカ状態になってしまうかもしれない‥‥。
そこになんらかのリスクがあるとき、あなたはコミュニケーションを閉じ、言わなくても彼がわかってくれることを期待し、そして、結局、わかってもらえなかったと失望してしまうわけです。
しかし、あなたが心を閉じてしまったとしたら、あなたがなにを感じているのか、彼にはまったくわからなくなってしまいます。
感情がそこにないと、心のふれあい、喜怒哀楽のふれあいもなくなってしまい、あなたという存在がまるで消えてしまったかのようにさえ、彼には感じられてしまいます。そして、これが長時間続くと、二人の関係は冷えてしまうのです。
もっと言うならば、あなたがどんな人であるかということは、ひとえに、あなたがふだん、なにを感じて生きているのかということであるともいえます。
どんなとき、どんなふうに感じるのかということは、あなたの個性でもあるのです。
恋愛当初、私たちはパートナーのことを「きっと、この人はこうなんだろう」などと推測しています。それが、おつきあいの深まりとともに、この人はこんなとき、こう感じるんだ、こんなふうに思うんだと、おたがいを知っていくようになります。
また、人はパートナーになんらかの感情を感じてもらいたいがために、いろいろな行動をとることがあります。
そのとき、なぜそんな行動をするのかということをけっして言わない人もいますが、このコミュニケーションを怠ると、二人の関係性がおかしくなってしまうこともあります。
たとえば、あなたに喜んでもらおうと、彼がいつも夕方になると、あなたの会社までクルマで迎えにきてくれているとしましょう。
あなたはじつは、毎日はやめてほしいと思っているとします。たまには女友だちとお茶を飲みにいったりもしたいし、また、毎日だとまわりからからかわれたりもしますからね。
彼のほうとはといえば、彼女を迎えにいって、家まで送ってあげるということは、多少負担ではあるけれど、それが愛の証であり、彼女に喜んでもらえることだと思っています。
つまり、彼女を迎えにいくことは、彼にとっては彼女を喜ばすための手段であって、彼がいちばんしたいことは、迎えにいくことではなく、喜ばせることであるわけです。
彼女は、毎日毎日であることに、最近、ちょっとイヤな感情を感じているものの、それを伝えることで、彼を傷つけたくないという思いがあります。だから、そこをうまくコミュニケーションする必要を感じ ていても、うまく言えなかった場合のリスクを恐れ、「まあ、私さえがまんすれば‥‥」という状態になってしまったりするわけです。
しかし、このままでは、彼のほうは「迎えにきてやってるにもかかわらず、彼女ときたら、さほどうれしそうな顔もしなけりゃ、感謝もしない」と思うようになり、彼女も「頼みもしないのに、勝手に迎えにきて、愛を押しつけてくる」などと思って、いずれ大喧嘩が起こります。
人間、がまんしたあとでコミュニケーションしようとすると、つい、感情が大きく出てしまいがちなのです。
逆にいえば、感情があまりたまらないうちに、早めのコミュニケーションができることがベストであるわけです。
もちろん、そこにはちょっぴりの勇気はいりますが、“お願い”という形のコミュニケーションならば、きっとうまく伝えることができるでしょう。
また、コミュニケーションの秘訣は、できるだけ早く「No」ということです。これさえできれば、二人の関係はスムーズに進むはずなんです。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!