男らしさと女らしさ

こんにちは。
社長の平です。

最近は草食系男子という言われ方もしていますが、どうも、男性ホルモンの量が少ない人が増えているようです。

従来、男性は中学生のころからヒゲが生えてきて、そのヒゲの処理をするのがたいへんだったりするのですが、最近は高校生になっても一度もヒゲを剃ったことがないという男性が非常に多いそうです。

一方、女性のみなさんは、おとうさんのように、毎朝、鏡の前でシェーバーでヒゲを剃るということはなさいませんよね。

それはもちろん、あなたが女性で男性ホルモンがさほど多くないからなのですが、そのあなたと同じように、男性の中にもヒゲがほとんど生えないという人がけっこういるようなのです。

そして、そのタイプの男性にはやさしい人が多いのですが、どこか女性的で、淡泊で、頼りない場合も少なくありません。

いまから20年ほど前までは、どの学校でも“つっぱり”といわれる不良少年たちが、ケンカに明け暮れたりしていたわけですが、いまやそのような種族はほぼ絶滅し、日本ではまず見かけなくなりました。

それが悪いことというわけではないのですが、男性たちの中の“男性性”というエネルギーが、昔に比べて小さくなってきたようなのです。

怒りのエネルギーは、やる気のエネルギーに転化することができます。

とくにスポーツにおいてはこのエネルギーを活かすことがよくありますが、なにかに打ち込んだり、ムキになってがんばったりということが、男性たちにとってどんどん苦手なこととなり、苦痛にさえなっているようなのです。

そして、それはひいては恋愛にも影響をおよぼしていたりするわけです。

たとえば、最近は残業をまったくしたくないという男性が増えていると聞きます。

このタイプの男性は、自分のペースやライフスタイルを大事にします。
つまり、彼にとっては、恋愛も自分のライフスタイルの一部。優先すべきは彼自身であり、あなたのことはどうしても二の次になってしまうようなのです。

たしかに昔から、自分のことを最優先にする男性というのはいました。

しかし、それは逆に情熱的なタイプで、「いまは仕事に集中させてくれ! でも、きみといるときは、必ずきみだけに集中するよ!」という男性であり、あなたの心を震わせるだけの魅力があったわけです。

ところが、最近のパターンでは、あなたは彼のマイペースに合わせなければいけません。あなたが期待する盛り上がりにもいまいち欠け、情熱的な恋をしたい女性には、まったく物足らない相手となってしまうわけです。

このタイプの男性を私は勝手にパンダ・タイプと呼んでいるのですが、淡泊で、なかなか情熱的な関係がもてないようです。

いまどきの女性は、恋愛に関する情報を実にたくさんもっています。
また、男性と知り合う機会は、合コンやネットなどで常にありますから、一気に恋を進めたいと思いつつ、男性のリードを待っている人が多いようです。

しかしながら、もしも、パンダ・タイプの男性があなたの彼になってしまったとしたら、男性と女性のパターンをそれぞれ変えていくしかありません。動かずの殿下を動かすには、なかなか困難を伴うわけです。

心理学で“ステレオタイプ”と呼ぶのですが、「男性はこうするべき」、「女性はこうするべき」という古典的な考え方は、いまの時代は男女関係においても、あてはまらないということなんですね。

男だから、女だからというよりも、あなたが選んだパートナーによって、あなたは女性らしく居つづけることができるかもしれませんし、男性よりも男性らしく相手をリードしなければならないかもしれません。それはすべて、パートナーしだいといえます。

決まったスタイルはもはや存在せず、人それぞれの恋愛パターンを決めていかなければならないようですね。

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。