私たちの振るまいに影響を与えるものの一つにイメージというものがあります。
そのイメージが観念体系をつくりだしたり、価値観を生み出したり、感情に影響を与えたりします。
ネガティブなイメージは私たちの考え方、捉え方、行動に否定的にな影響を与え、ポジティブなイメージは肯定的な影響を与えます。
私達の心は、経験したことをイメージ情報として保有することがあります。
そのイメージが観念体系をつくりだしたり、価値観を生み出したり、感情に影響を与えたりします。
例えば、結婚に対しての持っているイメージは人様々です。
結婚は幸せなイメージであり、楽しみは倍に苦しさは半分になり人生の可能性が広がるものというイメージを保有する人もいれば、幸せなこともあるが自由がなくなりそうというイメージを保有する人もいます。
中には、最初は幸せでも、そのうち冷めていき、ケンカも多くなり、なかなか別れることもできず結婚とはまるで牢獄に入るようなものというよな、結婚=牢獄というイメージを持っている人もいます。
このイメージが結婚に対してアクセルになったり、ブレーキになったりします。
結婚=牢獄というようなネガティブなイメージを心の中で持っていると、頭では「そろそろ結婚を考えようかな」と思っているのに、結婚を遠ざけてしまう行動を取ったりすることがあります。
例えば、既婚者などの結婚をしなくていいような人をパートナーに選んだりです。
この持っているイメージというのは、私達の意識に働きかける力の一つです。
このように人により違えど、結婚に対してのイメージを持っているように、恋愛、仕事、家族、人間関係、いろんなことに関して、私達はイメージとしての情報を保有しています。
これらも、人によって様々です。
このような保有するイメージは、その人その人が経験したことに影響されます。
それは、友達から聞いた話から作られたイメージの場合もあります。
本や、テレビなどの情報から作られたイメージかもしれません。
両親からの言葉や、両親を見て作られたイメージということもあるでしょう。
例えば、両親の仲むつまじ様子をみて、結婚に対してポジティブなイメージを保有することもあるでしょうし、母親から父親への愚痴を聞き続けることにより結婚に対してネガティブなイメージを持つこともあるでしょう。
仕事に対しては、父親が「行ってきます」とニコニコしながら仕事に出て行くすがたを見て育ち仕事に対してポジティブなイメージを保有することもあるでしょうし、「ああ・・・また出勤か」とぼやいている父親を見て育ち仕事に対してネガティブなイメージを保有することもあるでしょう。
このように、その人がその人が経験したことから、イメージがつくられるので、人それぞれ持っているイメージは違います。
もしネガティブなイメージが、今の自分の考え方や、ものの捉え方、行動に否定的な影響を与えているようであれば、新しいイメージに書き換えることがいるでしょう。
まずは自分がどんなイメージを持っているかを知ること。その上でそのネガティブなイメージを塗り替えるような情報を入手していったり、塗り替えるような良い経験をすることなどがいいでしょう。
長年持ち続けたイメージなどは、頑固に固定されており、保有しているイメージを書き換えるのに、少々時間を有することがありますが、あきらめずポジティブなイメージに書き換ええようとチャレンジし続けることが大切なんです。
そうすると、いずれポジティブなイメージに変わっていきます。
カウンセリングでも、このイメージの書き換え作業をします。
私の場合は、イメージワークというセラピーを通して、1DAYワークショップなどの癒しのワークショップではロールプレイを通してイメージの書き換え作業をします。
もし、今スムーズにいかない事柄があったり、否定的な気持ちがわきあがりやすいことがらあったら、そのことに関してどんなイメージを持っているのかをチェックしてみるといいかもしれません。
そして、そのイメージが考え方や、ものの捉え方、行動に否定的な影響を与えているようであれば、イメージの書き換え作業をするといいでしょう。
書き換え作業をした新しいイメージが考え方や、ものの捉え方、行動に肯定的な影響を与えるようになれば、頭で考えずとも、肯定的な考え方や、ものの捉え方、行動が自然と浮かんでくるのでとても楽です。物事が上手く運ぶことが増えることでしょう。
(完)