うちの6歳の娘は小児喘息を持っています。4歳くらいから発症して、現在まで大きな発作を起こしたことはありませんがお薬を飲んでいます。
春や秋の季節の変わり目や、台風がやってきたり気圧が変化した時、発作を起こして、深夜に小児救急に駆け込むということが何度かありました。
今はかなり安定していて、このまま発作が起きなければいいなと思っています。
最初は、「もしかしたらそうかな?」というかかりつけの先生の意向でお薬を飲み始めました。しばらくして、症状が出なかったため服薬をやめていいでしょうと言われました。『よかった、喘息じゃないかもしれない』とほっとしたのもつかの間、すぐに初めてのちょっとした発作が起きました。
呼吸が苦しいってとってもつらそうですし、もしかしたら死に至ることもあるといわれていたわたしは、本当に胸がつぶれるような気持で、病院にいったり娘の状態を観察していました。
かかりつけの先生に少し不信感を持ってしまったわたしは、一度アレルギーと小児の両方がある病院に行ってみようと思い、別の病院へ行くことにしました。
そこでは初めの病院よりも、喘息に関しての知識とか、こういうことがあったらこうしてなど、より多くの情報をもらえて、そのままそちらでお世話になることに。
その先生は発作が起きたら、すぐ受信しなさいという方針でした。
その頃何度か深夜に救急にかかることがあって、そこでは大丈夫と言われて帰る。でも帰るとやっぱり受診しないといけない状態になることがあって、どうしてだろうってとても怖かったのを覚えています。
かかりつけの先生曰く、『この子の喘鳴は聞き取りにくいから、大丈夫っていわれても大丈夫じゃないってお母さんが言いなさい。かかりつけにそういわれているって伝えなさい』なんていわれていました。
ある時、発作が起きていて、翌日が休診日だったため、『もしも日中にひどくなったらどうしたらいいですか?』と聞きました。『あなたのおうちからならあそこの先生がいいよ』と
万が一に備えて、近所の先生を紹介してもらいました。
翌日、やはり喘鳴があるようで、何となく不安だった私は紹介してもらった病院に行ってみたんです。
いろいろお話していると、その先生は『発作が起こるっていうことはコントロールがうまくできていないということで、恥だし、お母さんだって深夜に救急に行ったり、何度も病院に行くの大変でしょう?』といわれるんです。
わたしは発作は起きるものと思ってしまっていて、そうしたらすぐ病院にって認識を持っていました。そう教わっていたからです。
ところがその先生は違うという。
なんだか目からうろこでした。
初めてきちんとした検査を受け、喘息の発作が出ないようにコントロールすること、自宅でできる限りのことをすること、原因を把握してできるだけ排除すること、そのやり方などを教わりました。
二つ目の病院よりもさらに専門的に対処してくださったり、近所ということもあったため迷いながらも病院を変えることにしました。
そして今は受診の間隔もちょっとずつ開いてきています。
娘の体力がついてきたことや症状が軽かったこと、いい先生に巡り合えたこと、いろいろなことが重なって、今があって、本当に治るといいなぁと思っています。
こんな一連の経験から思ったことは、「先生」だって完璧じゃないっていうこと。
専門知識があるからといって、うまくいくとは限らないということ。
先生方それぞれに考えがあって、子供たちのこととても大切には思われていらっしゃるけれど、わたしにも求めるものがあって、それによりマッチしたものがいいということなんです。
「先生」が言うからといって何でもかんでも鵜呑みにするんじゃなくて、何かが違うと思えば、そう感じた自分を信じて動いてみることって大切だって思います。
もっといいものがあるかもしれないから。
きっと、「やっぱりこっちにする」そういう切り替え、変えるっていう選択ができたからこそ、今は以前よりも楽に娘の喘息とおつきあいができているんだと思います。
変えるとき、もともとお世話になっている先生を否定してしまうような気がして、なんとなく申し訳ない気持ちになったものです。
でもやっぱり結果オーライ。
お世話になった先生方も、娘が元気でいてくれて、わたしが以前より楽に子育てして、幸せにやっていることを知ったら、きっと「よかった!」そういって喜んでくださると思うのです。
そういうことにしておきます。