恋の追いかけっこを卒業する

誰かを好きになって、せっかく仲良くなれたのに、何となく距離をとられてしまったり、そのままフェイドアウトされて、恋愛が終わってしまったり。。。

追いかけても追いかけても、逃げて行かれたりすることがあるかもしれませんね。
こうなってしまうと、せっかく勇気を出してもう一度誰かを好きになったのに、傷つく度合いは、今まで以上に大きくなってしまいますよね。

距離を取られるからには、「距離」が大切なんです!
こんな時、昔習った数学を思い出して、恋の追いかけっこから卒業してみませんか?

「距離」と「速度」と「時間」。これを聞いただけでうんざりしてしまう人もいるかもしれませんね。
でも、以外にこの距離と速度と時間って実生活に使えるんです。
これらを使って、自分の幸せを手に入れるチャンスをつかんでみてくださいね。

◎リクエストを頂きました◎
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「lec.299 追いかけられると逃げたくなる心理」を読ませていただきました。
それを受けてリクエストさせていただきます。
私は今、このお話の女性と逆の立場にたっています。つまり、私の好きな人(男性)が、「追いかけられると逃げたくなってしまう人」なのです。
お互い30代半ばの独身。それなりに傷を負ってきましたし、独りの生活も確立されてしまって、誰かと特別な関係になることが怖いのは私もよくわかります。
でもこのままではお互い幸せになれません。彼にどのように接したら関係を進展させられるでしょうか。アドバイスをお願いします。

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心理学講座にいただいたリクエストの中から、
今回は「恋の追いかけっこを卒業する」をテーマにお届けいたします。

好きな人と近づけても、ある距離を超えると相手が距離を取ってしまうことありますよね。
いくつかの恋愛を経験したり、あるいはたった一つの恋愛だったかもしれませんが、
今まで生きてきた中で、恋愛で傷ついた経験は多くの方がお持ちかもしれませんね。

この傷が再起不能の領域にまで達した時、痛みに耐えられなくなって多くの人が恋愛への心の扉を閉じてしまいます。

でも、人は誰かを愛し、愛されたいと思う生き物なんですね。
あんなに堅く心を閉ざしたのに、心の中に誰かがいる。そんなはずはない。と思っていても何となくその人の事を気にしてしまっている自分。

それでも、好きになって覚悟を決めてもう一度恋愛してみてものの、なぜか相手が離れていってしまう。そんなこともあるかと思います。
そんな時は、離れてしまっているわけですから、この相手との距離に着目してみましょう。

1.なぜ逃げるのか

ではなぜ意識している人との距離が近くなると相手が距離をとってしまうのでしょう。

(1)相手自身の怖さ

パートナーシップの目の前にいる時、幸せの手前にいるわけですね。でも、同時にかつてここに居たとの恋愛は破れてしまっているわけです。
幸せが近いほど、破れた痛みも強くなりますよね。

子供の頃から感情を抑圧するように言われてきた男性と言うのは、女性に比べると、(良い感情もそうですが)痛みや悲しみと言ったネガティブな感情は、更に扱いなれていない方が多いかもしれません。

(2)自分の心の準備

また、現実世界は自分の心の投影という考え方をしてみると、『目の前にいるパートナーシップを避けている相手』と言うのは、『過去の傷ついた自分の部分』かもしれませんね。

その部分にきちんと触れられるのだろうか。そんな風に見てみても良いかもしれません。
私自身も経験がありますが、自分ではクリアしてつもりでも、相手との距離が近くなればなるほど、(どんなに素晴らしい人でも)本当に大丈夫なんだろうかと言う思いが、深い意識の中に生じてしまうかもしれません。

自分自身も幸せを受け止める準備って以外に出来ていなかったりしますから。そうなると、こんな自分を本当に好きでいてくれるんだろうか。と言う思いも出てきてしまうかもしれませんね。

こんな風に、本当の幸せをつかむ準備が十分に出来ていない時には、上手くいかなくなるような相手を無意識的に選んでしまったりします。

2.距離と速度の法則

誰かを「好き」と言うエネルギーは人と人との距離を縮めるのですが、心の「傷」と言うのは人と人との距離を遠ざけるエネルギーですよね。生きてきて色んな傷がある分、このバランスを取るのが難しかったりしますよね。
そこで、距離と速度の法則と言うのがあります。何だか数学みたいですね(^^;

自分自身の人との距離と、相手が安心できる距離。と言うのを少し意識してみると、どうでしょうか。同じ距離まで近づけるとしても、その近づく「速さ」はどうでしょうか。

人は痛みがある分最初のうちはゆっくり近づいていきますが、ある所から手ごたえを感じると、スピードを上げて近づいたりしてしまいます。実はこれが一番人が怖いと思う近づき方なんですね
これは、ものすごくハートに届くエネルギーを持つ分、相手の痛みを刺激してしまうかもしれません。

もし、近づき方がのスピードが速かったり距離が近いのであれば、ちょっと動かしてみるとバランスが取れて、相手から近づくチャンスが出来るかもしれませんね。

3.タイミング

そして、距離と速度の法則をマスターしましたら、もう一度数学を思い出して欲しいのですが(笑)
速度と距離と来たら、残りは『時間』ですね!

期が熟すと言うことを意識してみて下さい。幸せの法則の1つでもありますが、自分が必ず幸せになれると言う信頼がないと、難しいですよね。
お互いが幸せになるためには、『最高に幸せになるタイミング』ってあると思いませんか?

春には春の花が咲いて、夏には夏の花が咲きます。本当に真実のパートナーであれば、お互いが幸せになるタイミングも一緒ですよね。ここを信頼して待てるかどうか。何度も選択を迫られるかもしれませんが、期が熟すのを待つというのも最高の幸せをつかむためには必要なアイテムなんですね。

そして、その期が熟すのを応援したり、待てるだけの信頼を自分に持たせてあげることも大切ですね。
春にひまわりを咲かせるよりも、夏に咲いたひまわりの方がとってもきれいだと思いませんか。
そんな時間も大切にしてみてくださいね。

こんな数学のような法則ですが、これを使って、幸せを待ったり、探しに行ってあなたにとっての最高のタイミングで、最高の幸せをつかんでみてくださいね。

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