魅力的な自分とは、自分らしさと共にあなたが体感する、まったく無理のない自然な状態のことです。
それは、批判や判断を辞めて、自分自身の本質と強く繋がりながら生きるということです。
自分らしさを表現していくプロセスには、必ず、リーダーシップを求められるときがやってきます。
リーダーシップは、恋人同士の間でも、職場の人間関係であっても、家族というチームの中でも、私たち一人ひとりがお互いに自分らしさを認め合い、豊かに生きるために欠かせない要素です。
心理的な意味でのリーダーシップが生まれるとき、そのグループやチーム、家族全体の絆が強められます。
今回は、自分らしさを大切にする魅力とリーダーシップ、そのパワーアップのために必要な心の姿勢についてのお話です。
◎リクエストを頂きました◎
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窮屈な恋愛に疲れて、カウンセリングを受け始めました。
徐々に問題の人とも別れられたし、「自分らしさ」を出せるようになってきて、
生きるのが楽しくなってきたんです。(おかげさまです)
そして私の人生にこんなことが! という感じのモテ期を迎え、
そのうちのひとりを好きになったのですが、結局「自由すぎてついていけない」と 振られてしまいました。
今私は やっぱり 自分出しちゃだめなんじゃない? という気持ちがいっぱいなのです。
魅力について、自分らしさが出せた後の、もう一歩先の
魅力について教えてください。
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リクエストありがとうございます。
ご相談者はせっかく自分らしくなってきたときに問題にぶつかり自分を責めてしまっているのですね。
今回は、自分らしさとその魅力を育て、パワーアップするために必要な心の姿勢についてお話させていただきます。
恋愛関係に限らず、職場での人間関係、家族間などにおいても生かせると思います。
●自分の痛みよりも相手を見ること~攻撃とは、実は助けを求める声~
自分の痛みにはまってしまうと、心が縮こまってしまい、状況をニュートラルな目で見ることができません。
まず、去っていった相手の方はどんな気持ちだったのでしょうか?
もう一歩先に進んだ見方をしてみましょう。
相手の方は、自由なあなたを嫌ったのではなく、おいていかれているように感じていたのかもしれません。
誤解なのですが、あなたに自分をちゃんと見てもらえていないと寂しく感じたのかもしれませんね。
あなたから自信と謙虚さを持って、自由で楽しい世界に優しく誘いかけ、招き入れてあげる【リーダーシップ】が求められていたのかもしれません。
●魅力は分かち合うもの
自由で魅力的でいることは素晴らしいことですが、どんなによい状態も、周りとのバランス感覚を失うと、やはり問題が発生します。
魅力や才能、豊かさというのは、人と【分かち合う】ことにこそ、その意味と真の価値があるのです。
これは職場などの人間関係においても、同じことが言えます。
●批判を手放し続けること
私たちは、無意識的にやっていることも含めると、実に酷く、たくさん、自分自身のことを批判しています。
批判は、思春期に私たちの体が変化しはじめ、個性が目に見えるようになっていくころから顕著に始まります。
自分の個性(顔・体つきや性格、癖や嗜好に関して)に不安を持ち始めてしまうのですね。
ある程度成長し、自分との付き合い方に慣れてくると、批判を外側へ向けたりすること(心理学用語で「投影」といいます)で、自分を責める声を一時的に聞かずに済むこともありますが、人と関わるたびに、また出てきます。
実は、ネガティブな問題とは『何かを批判し拒絶をし続けてきた』という態度の結果なのです。それに気付くまでは根本的には解決しません。
魅力的なリーダーやカリスマになる素質のある人ほど、人生で数々の課題や難問に直面しますが、それを克服するときには批判や判断ではなく、それを深く手放して、天性の無邪気さや遊び心、ユーモアを使うのです。
私たちはみんな、生まれたばかりの頃のような無垢な自分に帰るための道中にいるのかもしれませんね。
●抵抗しがたい魅力
状況や課題に対して生命力をフルに解放し、自らの本質にその身を捧げているとき、抵抗しがたい魅力や天才性・創造性が現れてきます。
本質や天命を知るために自分に問いかけてみましょう。
「自分の大好きなことって何だろう?」
「自分の人生って何だろう?」
「自分は何者なのだろう?」
自分は生まれながらの「商人」である。とか、生まれながらの「専業主婦」だとか、生まれながらの「求道者」だとか・・答えはどんなものでもいいのです。もっと抽象的なものでも構いません。
大事なことは、妥協のない、しっくりくる自分の【ポジション】真の役割を感覚的に知ることです。
これは、どこかの場所を探してゆくというよりは、どこにいても誰といても、あなた自身が感覚的に【自分の自然な位置に付く】というものです。
そこにあなたの魅力の発揮場所と、魅力を磨き上げる場があります。
人は、何かに人生を捧げていればいるほど、加速的にその魅力とパワーが増していくのです。
全面的に何かを愛しているとき、没頭しているとき、批判が入る隙はありません。
本当に与える・捧げるという行為に身をゆだねる経験により、自分の限界を超える体験を受け取り、それが揺らぐことのない自信になるでしょう。
●魅力的なリーダーのグループへの影響力について
心の位置と中心が定まってくると、不思議なことですが、周りの人たちもそれぞれの【ポジション】に自ずと付くようになっていきます。
本質を輝かせて生きる人の影響力というのは、みんなを各々の輝ける場所へと帰してくれるのです。
本来あるべき自然な姿を思い出させてくれるのです。
このようにして出来た適材適所のチームは、調和とバランスと一体感をもたらし、最高の結果を受け取ることになるでしょう。