ニーズというものは誰でも持っているもの。
それは悟りでも開かない限り無くならないものです。
しかし、自立的な方は、一般的にニーズというものを嫌う傾向があります。
自分がニーディーになることを嫌いますし、自分がニーディーになることを禁止する分だけニーディーな人を嫌います。そしてイライラしたり、むかついたりとニーディーな人に対して怒りの感情持ちやすくなります。
それは自分のニーズを抑圧しているから怒りの感情が発生しやすいのです。
ニーズは抑圧するのではなく、認めて、受け止めていく処理のしかたが必要なのです。
そうすることでニーズが処理されて安全な形で人付き合いができるようになります。
また、ニーズを認めて、受け止めることはパートナーシップや、社会での成功にもつながっていきます。
●ニーズと禁止
ニーズ(欲求)は人が生きる上で誰もが持つものです。
好きな人と一緒にいたいというのもニーズだし、美味しい物が食べたいという
のもニーズです。
また、「彼がやさしくない」などの、不満を持つことも、ニーズがあるからです。
ニーズが満たされないときに不満をもつのです。
一般的に自立的な人はニーズを嫌い、ニーズを抑圧的に扱いがちな傾向
があります。依存的な人はニーズを満たすために欲求的になる傾向があります。
自立的な人は、自分のニーズを嫌ったり、抑圧的になりがちなのですが、
ニーズを持つ自分を嫌ったり、自分のニーズを無理に抑えようとしていると、
他人が持つニーズも嫌ったり、他人のニーズも抑えたくなるんですね。
もっと端的にいうと、依存的でニーディーな人を嫌いがちになるんです。
例えば、まるで修行僧のように禁欲的な生き方をしてたとします。
「寂しいと思ってはいけない、甘えなどは持ってはいけない」と、
すると、平気で甘えをだす人がいるとイラッときてしまいます。
「甘えたこというなよ」という感じです。
自分に禁止した物があると、それを持っている人に怒りの感情が発生しやすく
なるのです。自分のニーズを嫌って禁止をしていると、ニーズを持つ人をみた
ときに怒りをの感情が発生しやすくなるのです。
そのため、依存的でニーディーな人といると腹が立ちやすくなったり、
イライラしてストレスが溜まったりします。
これはイライラするほうも、イライラされるほうも、双方にとってよくないこ
とですよね。こうならないためにはニーズを嫌って、抑圧しすぎるという方法
を手放すことがいるんです。
悟りを開きでもしないかぎり、生きている限りニーズはでてきますから、
それを嫌って、抑圧的になりすぎず、自分のニーズを認めて上手につきあ
っていくことがいるのです。
>>>『ニーズの心理学(2)~ニーズは満たしてあげると満足する~』に続く