コミュニケーションがうまく取れない時(2)~自分を表現できなくなるのはどうして?~

「自分の気持ちを相手に伝える」

コミュニケーションの基本ともいえる非常にシンプルなことですが、自分の気持ちをそのまま相手に伝えることに抵抗を感じる人は少なくありません。
では、どうして自分の気持ちをそのまま素直に表現できなくなってしまうのでしょうか?

コミュニケーションというのは、人がお互いに自分の意思や感情や思考を伝え合うことですが、コミュニケーション上手な人というのは、自分の気持ちや考えを表現することや、相手が伝えようとしていることをキャッチするのが上手な人です。

逆に言うと、

・自分が伝えたいことをうまく表現できない。
・相手が伝えたいことをうまくキャッチできない。

こうした状態の時に、コミュニケーションがうまくいかなくなるのです。

●どうして表現できなくなるの?

自分が伝えたいことがうまく表現できないのには、いくつかの要因があります。

まずは、「自分が何を表現したいのかがわからない」ということです。

何を表現したいのかがわからないと、表現のしようがありませんよね。

自分の本音が自分でわからなくなってしまうというのは、それだけ自分の本音を隠して出さないようにしているうちに、それが何だったのかが自分でもわからなくなってしまうという状態です。

自分でもわからなくなるくらい隠しておかなければいけなくなった背景には、自分の本音を表現したことで、どんな思いをしたことがあったのでしょうか?

次は、「表現をするのが怖い」ということです。

表現したいことは自分でわかっているけれど、それを表現することが怖い時、表現をすることができなくなってしまいます。

表現をすることが怖いというのは何を怖れているのかというと、表現することで傷ついてしまうのを怖れているのです。

では、どうして「表現することで傷ついてしまう」と感じてしまうのでしょうか?

どうしてそれが怖くなってしまっているのでしょうか?

次は、「表現することをあきらめている」ということです。

表現をしても全然わかってもらえなかったり、それが何度も繰り返されてしまったという経験があると、「どうせ言っても無駄だ…」と、表現すること自体をあきらめてしまうことがあります。

自分を表現することをあきらめるというのは、自分のことをわかってもらうことをあきらめるということでもあります。

自分ことをわかってもらえないというのは悲しいですし、寂しいですよね。
わかってもらうことをあきらめると、この悲しみや寂しさが一生続くわけですよね。
誰もそんなことを望む人などいないのですが、「それでもいいや…」とあきらめの心境になる背景には、どんなに大きなハートブレイク(傷心)があったのでしょうか?

このように、自分が伝えたいことをうまく表現できないのは、過去の傷ついた経験やその心の痛みから、うまく表現できなくなっているのです。

>>>『コミュニケーションがうまく取れない時(3)~相手とのコミュニケーションを頑張る前に…~』に続く

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