八方塞がりで辛いです

相談者名
風鈴
はじめまして。 私は19歳(男)の浪人生です。 家で勉強しているのですが、周期的にどうしてもやる気がでず、何も出来ない時期があり、悩んでいます。
どうにかして勉強しなければと思うのですが、嫌で嫌で仕方なく、結局動けずに焦り、辛くて気が狂いそうになります。

気分転換に友人と遊んでも勉強の事がちらついて全く楽しめず、楽しくなさそうな態度をとってしまい、友人に気を使わせているという罪悪感にも苛まれます。

また親しい友人や家族に相談することも考えたのですが、以前、最も親しい友人(男)から私に恋愛感情を持っていると告げられて、私が彼に恋愛感情を抱いていないのに、彼に相談をすると彼を苦しめると思い、それ以来距離を少しおき、相談出来なくなってしまいました。

他の友人も勉強や仕事があるから、自分が相談したら迷惑かなと思ってしまいやっぱり相談できません。

そして家族は母と兄がいるのですが、私は日常的に母や兄の相談にのったり、愚痴をきいたりしているので、私が頼ることは出来ないなと思ってしまいます。

また、カウンセリングを受けることも何度か考えたのですが、自分が精神的に弱いことを認めてしまうような気がしてなかなか出来ませんでした。

一人で考え込みすぎて、何が何だかわからなくなり、八方塞がりで本当にどうしようもなくなってここに駆け込みました。

自分は甘えているだけで精神的に弱い人間なのでしょうか?
こんな自分が本当に情けなくとても嫌でしかたがありません。

私はどうすればいいのでしょうか? どうかお力を貸して頂けないでしょうか?

カウンセラー
近藤あきとし
風鈴さん はじめまして。
カウンセラーの近藤あきとしと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

メールを読ませていただいたのですが
風鈴さんは甘えていたり、精神的に弱い人であるということは全くないですよ。

むしろ誰より責任感が強く誠実で、相手の気持ちや状況にも配慮ができる優しい方だと思います。

ただ、だからこそ毎日の生活の中で起きている身の回りの出来事を
自分のことだけでなく、周りの人たちの気持ちまで感じてしまって
心が耐えられる許容量を超えるくらい、たくさんの事を引き受けてしまって
苦しくなってしまうのではないかと思います。

本当にいっぱいいっぱいで、何にも前向きに考えられないのかもしれませんよね。

すこしだけイメージしてもらいたいのですが、
もし両手に抱えきれないくらいの他人の荷物を持っていたら、
自分の荷物を持つだけの余裕がなくなってしまいますよね。

そして、風鈴さんが自分がそんな状態になっていることに気づかずに、
自分の荷物(勉強などのやるべきこと)をつかもうとしても、
ちっともつかめないのですから、焦ってしまいますし
でも「どうにかしないと」と思うからまた手を出すけど、
いっこうに手に取れない。どうしよう・・・
心の中はそのくらい余裕がないのかもしれません。

今、風鈴さんが感じている苦しさを少しでも軽くすることができれば、
勉強ももちろんできるようになるでしょうし、本当にやりたいことも
風鈴さんが本来持っている才能も充分に発揮できるようになれますよ。

これは私の想像なのですが、
風鈴さんは「自分が何もかも悪い」と考えていたりはしないでしょうか?

私たちには「自分がいけないんだ」という間違った思い込みがあると
そう感じるだけの証拠を無意識のうちに集めてしまったり、
相手の言っていることが例えただの挨拶だったとしても
「わたしが悪いところを言われているんだ」というように捉えてしまうんです。

もしかして、風鈴さんは自分にとても厳しくする生き方を
昔からしてきはいないでしょうか?

もしそうだとしたら、今までの人生の中でずっと続けてきたことから
いつの間にか自分を悪者にしてしまい、責めることを気づかずに
やっているのではないかと思われます。

> 他の友人も勉強や仕事があるから、自分が相談したら迷惑かなと思ってしまいやっぱり相談できません。

自分のすることって迷惑になるんじゃないかな?
って感じてしまうんですよね。だから頼るのはやめておこうと思う。

> そして家族は母と兄がいるのですが、私は日常的に母や兄の相談にのったり、愚痴をきいたりしているので、私が頼ることは出来ないなと思ってしまいます。

自分より年長者の家族の相談にすでにのっているんですね。
日常的にということは、風鈴さんの本来やるべきことや勉強は横に置いて
話を聞いているということですよね。

こんなことを考えてはいないか、思い返してもらっていいでしょうか?
「他人に迷惑をかける自分は、周りに受け入れてもらえない。」
「やるべきことをやっていない自分は許されるはずがない。」
「こんな弱い自分は誰にも相手にされない。」
など、

上記のようなルールを自分に課してきたのだとしたら
風鈴さんが楽になろうとしたり、自分のためになることをやろうとするたびに、
それをストップしようとする心の癖が出てくるのではないかと思います。

また、そんなことを考えるだけでも「ダメダメ」「何言ってるんだ」という
心の声が聞こえたり、そう考える自分が罪深いような気持ちを起こさせることも
あるかもしれません。
そうなると本当につらい気持ちがいつも風鈴さんの心をパンパンに張り詰めさせて
しまうんですよね。何も手につかなくても当たり前なんですよ。

でもちょっと考えてみて欲しいのですが、
本当に風鈴さんが悪いんでしょうのか?迷惑をかけているんでしょうか?
ここは本気で考えてみる必要はありますよ。

そして、おそらく風鈴さんの心には表現できなかった「心の痛み」が
たくさん詰まっていると思いますから、それをまずは外へ出してあげて欲しいんです。

すると心に隙間ができることで、そこに余裕が生まれますから、
今度は、本当にやりたいことや好奇心や楽しみを入れてみましょう。
(パンパンで余裕が無いところへ気分転換をしても隙間が無いので
楽しめないのは仕方が無いんですよね)

痛みを外へ出すには、信頼できる誰かに話を聞いてもらうことが最も効果的ですから、
私たちでよければ、風鈴さんの痛みを受け止めさせてもらえませんか?。

> また、カウンセリングを受けることも何度か考えたのですが、自分が精神的に弱いことを認めてしまうような気がしてなかなか出来ませんでした。

カウンセリングを受けることは決して弱いことにはなりませんから、
安心してくださいね。

本当に弱い人とは、自分の感情を見ることも、認めることも
受け入れることも出来ない人ではないかと思います。
そして周りのせいにしたり、いつも他人から奪うことや、
誰かに助けてもらうことばかり考えているはずなんですよね。

でも、もし自分の弱みを認めて他人に表現することができたら、
それは自分の心を受け止められる、本当に強い人にしかできないことだと、
私は思っています。

私は風鈴さんはそんな本当の強さを持っている人だと感じています。

どうか、もう1人で抱え込むことは終わりにして、
誰かの優しさ暖かさを信じてみてくださいね。
それが自分自身への厳しさを解きほぐしていくための第一歩になりますよ。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。