後悔するのに行動できない

相談者名
R
初めまして。

今年の4月、大学に入学しました。そろそろ期末試験が始まり半期が終わります。
入学前大学は楽しいから行ったほうがいい、という意見をたくさん聞いていたのですが思ったよりも楽しくなくてがっかりしてます。
おそらく、高校時代が楽しかったのと大学の友達の質が合わない、通学時間の長さ(片道2時間)のせいもあると思うのですが…
最近はめんどくさくてサボりがちになってきました。5回まで休めて、必修は大体2回程、他は3回程休んでます。
友達にはもうほぼ来てない子とかもいますし、「サボる(笑)」とか言っておきながらちゃんと来てる子もいます。

ちゃんとしてる子を見るたび自分は勉強できないのでしっかり勉強しないといけないと思うのに行動しようとしません。
サボったときはいいのですが、その後どうしようもない後悔に苛まれます。
また講義サボって内容に遅れがでるんじゃないか、単位が取れなくて留年するんじゃないか、など…
何より、毎日一生懸命仕事してくれる親に申し訳なくなります。
朝から晩まで働いてお金を払ってくれているのに、なんで自分は家にいるんだろう、といつもいつも後悔します。
でも行動できないんです。きっと後悔よりも目先のめんどくささの方が優先になってしまっているのだと思います。
自分でもすごく悩んでいます。

長々と失礼しました、こんな質問でメールを送ってよかったのでしょうか…
どうしたらこんな自分を変えられるのでしょうか。

よろしくお願いします。

カウンセラー
小島佳織
Rさん、はじめまして。
勇気を出してご相談メールを送ってくださったのですね。どうもありがとうございます。

今回、回答を担当させて頂くことになりました小島佳織と申します。
どうぞよろしくお願いします。

Rさんは、大学は楽しいところだ、と聞いていたのに思ったより楽しくなくてがっかりされたのですね。

そのお気持ち、とっても良く分かります。期待していた分、予想外の結果が出ると裏切られたように感じたり、余計にがっかりしてしまうものですよね。

そして、後悔すると分かっているのに行動できないのはとっても辛いものです。
でも、こんなに悩んでいるにも関わらず、ご両親の気持ちまで考えることができるRさんは優しくて思いやりのある方なんだなぁと私は思います。

さて、Rさんのご相談メールを読んで私が感じるのは、ご自身のことをたくさん責めていらっしゃるなぁ、ということです。

「大学に行かない自分はダメだ。周りの子はちゃんとしているし、親にも申し訳ない。」
「後悔すると分かっているのに、なんで自分は行動できないんだろう…。」といった具合に。

そんな風に自己攻撃してしまうRさんは、責任感が強くて誠実な方だと思います。
今の状況を自分の責任や問題として受け止められるのは自立的に問題を解決しようとする姿勢の現れですし、実際にそういう姿勢は社会で評価されることも多いですよね!
素晴らしいと思います。

でも、これが行き過ぎると自己嫌悪と自己攻撃の無限ループの世界…になってしまうことがあるんです。
この悪循環に陥ってしまうと、自信が無くなったり萎縮してしまったりして、良いところや個性まで発揮し難くなってしまいます。

そこで、まずは自分を責めるのを少しずつ止めてみませんか?

例えば、自己攻撃してるな、自分を責めているな、っていうことに気が付いたら、その場を離れてコーヒーを飲む、とかちょっとした気分転換をしてみてください。

「え?それだけでいいの?」って思うかもしれません。
でも、無自覚で自分を責めているところから、自覚して少しずつ抜け出していくことがポイントなんです!
そして、自己攻撃のループから抜け出せたら、自分で自分を褒めてあげてくださいね。

これを繰り返すことで無意識でやっている自己攻撃という習慣を変えることができます。
自己攻撃が少なくなると、それだけで気持ちが楽になりますし、行動しやすくもなります。
まずは、少しずつ、できそうなところから始めてみましょう。

それから、Rさんは「めんどくささの方が優先になってしまっている」と書いてくださっていますね。

そんな時にはその行為自体が ”やらなくてはいけないこと”になってしまっていることが多いようです。
本当は楽しくて行きたくなるはずだった大学が、いつの間にか ”行かなくてはいけないところ” になってしまい、余計に行きたくなくなっているのではないかと思うのです。

逆に想像して頂きたいのは、大学へ行きたくなるような楽しいことが見つかったらどうなるか、ということです。
大学に行くことが ”やらなくてはいけないこと”では無くなるかもしれませんよね。

ちなみに、Rさんはどんな時に楽しい!って感じますか?

高校時代、どんな時が楽しかったですか?

そして、もしも大学で同じような(もしくは、それ以上の)楽しさが味わえるとしたら、どんなシチュエーションが想像できるでしょうか?

例えば…ですが、大学で好きな人や恋人ができたらどうでしょう?

また、興味のあるサークルや部活に入ったら、今までに出会ったことがないような人達との繋がりができたり、新しい世界が広がってワクワクするかもしれません。

もしかしたら、学園祭などでみんなと協力して何かできたら、大きな充実感や達成感が味わえて「大学に来て良かったな。」って心から思えるかもしれません。

Rさんにとって「何が楽しいのか」「大切な要素は何なのか」が、楽しい大学生活を送るためのヒントになるのではないかと思います。
もし、Rさんの琴線に触れるような何か、が見つかったら、その”気になること”にどんどんアプローチしてみるのもお勧めです。

この考え方はお友達に関しても当てはまるかもしれません。

どんな友達がRさんと合うのでしょうか?

そして、今までの友達とはどんな風に仲良くなっていったのでしょうか?

もしも、そこに何かパターン(性格の似たタイプが友達になりやすい、とか、共通の趣味をきっかけに仲良くなるといったプロセスにパターンがある、とか。)があるのなら、それもまたRさんにとって大切な要素や価値観の一つです。

つまり、友達という要素にもRさんが大事にしている価値感や何かが隠れています。その何かに気付くことができると、合いそうな人を探しやすくなるので考えてみてくださいね。

ただし、いろいろ考えてトライしてみた結果、やっぱり「今の大学は自分に合わない。」「何か違う。」というのであれば、他大学の再受験や編集試験を検討するのもアリだと思います。
もしくは、Rさんがワクワクするようなやりたいことに向かって、大学以外の道を探す…といった方向性も見えてくるのかもしれません。

今、Rさんが感じているつまらなさやめんどくささ、違和感などは、より楽しく幸せな未来を探すチャンスでもあると思います。

辛い時期だと思いますが、Rさんがこれを乗り越えて素晴らしい未来への一歩を踏み出せるよう応援しています。

ご相談、どうもありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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