グループ作りに悩んでます

メールを拝見して私は、
ＳＳさんは、中学生になってから人と接することができなってしまったけれど、
本当は、人と接するのが大好きな、優しい方だと思いました。

何故ならば、もし、人と関わるのが嫌いならば、クラスから孤立した状況に悩む必要
はなくて、むしろ文句なし！といったところである筈だからです。
また、人に対して優しくなく、自分本位であったり、冷たい人だったならば、修学旅
行のグループ決めで、怒ったような口調でものを言われ嫌な想いをした時に、
相手に文句を言っていたかもしれないし、
どこのグループになら、入れてもらえるだろうか等と怖くなることもなかっただろう、
と推測出来るからです。

本当は、皆と仲良くしたいのにうまく接することが出来ないからこそ、
悩んでしまうんですよね。。。

さて、これから、「社会見学」や「ファッションショー」があって、グループを作る
機会があるのですね。
> すでに仲良しグループがクラスの中で出来ている中でどうすればグループ作りでどこかしらのグルー
> プに心を痛めることなく円滑に入れるか、事前にできることを教えてください。
私からは、事前に出来る具体的なこととして、
行動を２つ、考え方について１つ、提案させて頂きますね。

○行動について

１．笑顔
私たちは「怖い」と思うと、全身が緊張して固くなります。そして、顔が緊張して
固くなると、その表情は険しく怒っているような印象を与えてしまったり、
全く逆に、「何を考えているのかわからない」印象を与えてしまったりすることが
あります。
ＳＳさんは、今、手元に鏡はありますか。
今、ＳＳさんがどんな表情をしているか見てみてくださいね。
どんな表情をしていますか？

そして、鏡を見ながら、「思いっきりの笑顔」をして見てくださいね。
うまく出来ましたか？

もし鏡の中のＳＳさんが引きつって笑っていたり、寂しげな笑顔でしたら、
「思いっきりの笑顔」になる練習をしましょう。
ポイントは、【口角が上がって、目尻がちょっと下がっている】ことです。
鏡を見ながら、【ハッピー！　ラッキー！　ウィスキー！】と言ってみてください。。
イの音は、口角が上がりますし、それをポジティブな単語を使って発音することで
心が単語の意味に影響を受け緊張がほぐれるので、「思いっきりの笑顔」を作り
やすくなります。

自分がしっかりと笑顔をしていると感じることが出来れば、皆と向き合う勇気になり
ます。
また、「思いっきりの笑顔」のあなたを嫌いたいと思う人はいないのです。

２．打ち明ける
これは、誰もが試す解決策かもしれませんね。
ＳＳさんも、既に試されたかもしれません。
でももし、今回ご相談くださった悩みについて、高校生になってから全く相談して
いなかったり、告白したことがなければ、一度、高校の関係者を一人一人、
思い出してみましょう。
クラスメイト、先輩、先生、そして事務員…誰でもいいのですが、
ＳＳさんが、「この人なら聞いてくれるかも…。と思える人はいませんか？

頭に浮かんだ人に、
出来ることなら、皆と仲良くしたい気持ち、
なのに、うまく接することが出来ずに悩んでいる気持ちを話してみましょう。
辛い、助けて、分かって、と話してみましょう。

誰だったら、言えるでしょうか？
ＳＳさんは、人に接することが対人恐怖症に近いくらい苦痛なので、もしかすると、
家で考えてみても、なかなか思いつけないかもしれません。

けれども、思いつけないことは、イコール、「聞いてくれる人がいない」のとは
違うんです。

何故ならば、怖い気持ちがあると、
「（もう二度と）失敗しないように、傷つかないように」
「（これ以上）酷いことにならないように」
と気持ちも態度も過去に囚われて構えてしまっていたり、後ろ向きになってしまう
ものなんですね。
ですので、思いつけない時には
「怖いと感じる自分を見ていて、皆を見ていないから、思いつけない」という状態や
仕組みが働いていることが十分有り得るのです。

だから是非、「誰だったら聞いてくれそうかな。まだマシに言えるかな？」という目で
皆のことを遠くからでもいいので観察してみて、打ち明けてみてくださいね。

そして、グループ決めの当日は、
誰になら、「入れてください」って言えるかなぁという目で、皆のことを観察してみ
てくださいね。
そして、一番、入れてくれそうな人、怖さの少ない人を選んでくださいね。

○考え方について

ＳＳさんは、中学生になってから急に、クラスメートに接することができなくなって、
> 自分だけがつま弾きされて、
> どうすることもできなくなるのが怖くて、
> 死んでしまいたいくらいに悩んで、
> 教室に入ることが、休み時間や昼休みが怖くなってしまうくらいに心の中が荒れ果てていって・・・・
という状態ですよね。

一つ質問させてくださいね。
中学生になったばかりの頃、ＳＳさんが、誰かをとても嫌って責めてしまったこと
ありませんでしたか？
学校の人かもしれませんし、そうではないかもしれません。
人かもしれませんし、出来事や環境であったかもしれません。
「悲しいなぁ」とか「理不尽だなぁ」とか思う気持ちだったかもしれませんが、
ありませんでしたか？

もし、何か思い当たることがあれば、その人や出来事、環境を
「許していってください」。。。

というのも、今の状態は、
周りの人すべてが敵で、クラスの中にいると、皆から攻撃を受けるように感じられる
でしょう。
「私は攻撃される」という感覚は、かつて、誰かを酷く攻撃したことがあると出てく
るのです。
今、ＳＳさんは、クラスのみんなが怖いでしょう？
「怖い人」って、いい人でしょうか／悪い人でしょうか？？　　悪い人ですよね。
すると、かつて誰かを攻撃した私も、悪い人になってしまいます。

けれども、私たちは、嫌いとか悲しいとか、悔しい、腹が立つ、…などの感情は、
誰でも持つんですね。
そう感じてしまうこと自体は、その時々のあなたにとっては自然なことなんです。
世間一般にいう悪い感情をもつことは、悪いことではないんですね。

ですから、もし、かつて攻撃してしまったと思う人や出来事、環境があれば、
それらも、そう感じてしまったＳＳさん自身も、許してあげてほしいのです。

そして、「今」の私・みんなで、付き合うことに興味を向けていきましょうね。
今更クラスの輪の中に入れないと書かれていましたが、
「やっと」入れる時が来ているのかもしれませんよ。
入ることが良い／悪いではないのですが、まだ諦めるのには早いように感じます。

…何か少しでも、ＳＳさんの悩みのヒントになれば幸いです。
不明な点などがあれば、…また、解決する努力を前に一度、
これまでに悩んで溜め込んでしまっているしんどいお気持ちを、初回無料の電話カウ
ンセリングなどを使って、話して出して頂けたらと本当に思います。
いっぱいの思いがＳＳさんの中に残っていますよね。
いつでも聞かせてくださいね。お待ちしています。

ご相談ありがとうございました。

伊藤　昌代