相談者名 | RIRIKO |
私は社会人6年目の26歳女性です。 専門学校卒業後上京し自分が働きたい業界に就職し4年経過した所で、昨年の1月転職をしました。 自分の夢だったジャンルでの仕事に携わる事が出来たのですが会社の体制と人間関係に馴染めない事と『経験者で採用=即戦力』というプレッシャーで精神的に追い込まれてしまい、入社して半年後に『鬱病』と診断されました。 病院では『休職してみては?』と言われましたが休職は避け、薬で様子を見ることになりましたが以前のように、高いモチベーションで働く事が出来なくなりました。 職種は企画力・コミュニケーション力・創造力が問われる仕事ですが、今は与えられた事をこなすので精いっぱいです。 人の目を気にする性格でまわりの目が気になり毎日がストレスです。 社内の環境も全体的にモチベーションが低く社内で交わされる言葉はマイナス志向な言葉で、憧れて入ったこの業界に対しても魅力を感じなくなりました。 やらなければと頭では分かっていても仕事が全くはかどりません。 元々人との関わりが好きなのに、人への恐怖心など矛盾が生じています。 この業界に入る為、地元を離れ東京で頑張らなくては!とがむしゃらにやってきたのですがここへ来て目標が分からなくなってしまいました。 目標を失った今ここにいる意味や東京での暮らしが無意味なのではと思ってしまうのです。 目標に向かってキラキラしていた頃の自分に戻りたい思いは日々大きくなる一方です。 このまま、まわりを気にして萎縮しながら目的もなく毎日を繰り返すのであれば、環境を変えてしまいたいとも思います。 留学や海外で生活をする夢は昔からあったので挑戦したい気持はありますがまだ、踏み出す勇気がありません。 これってただの甘えとかなまけなのかとも思ってしまいます。 せっかく就いた仕事なのにという反面もありますが、自分で何か限界を感じています。 それは仕事自体なのか職場なのか都会の環境なのかはわかりませんが。 親には心配をかけたくないので、鬱の事や悩みを抱えている事も一切話していません。 とにかく今は1日でも早く自分らしさを取り戻した生活を送りたいです。 今の私にはまず何が必要で、何をすべきでしょうか。 アドバイスをお願い致します。 | |
カウンセラー | 近藤みわ |
RIRIKOさんはじめまして、今回はご相談ありがとうございます。 担当させて頂きます、カウンセラーの近藤みわです、よろしくお願い致します。 RIRIKOさんがどんなにまっすぐ、夢や目標に向かって一生懸命生きてきたのか、とてもよく伝わってきます。RIRIKOさんのひたむきに生きる姿勢、素晴らしいです! 今回のように突然夢や目標がなくなってしまう事は、さぞがっくりするだろうと思います。こんなときにも助けがなく、一人で自分を支えようとするのにも、限界があります。 今のRIRIKOさんに必要なのは、すぐに次の目標を決めることでもなく、この状態ですぐに何かに挑戦しようとする事でもないように思います。 これまでの元気なRIRIKOさんなら、次に向かって行動しようと思うだろうし、それができるはずです。RIRIKOさんは、甘えているのでも、怠けているのでもありません。 例えば10キロのマラソンを最初からずっと全力で走ったら、誰でも途中で息が切れてしまいます。ずっとがむしゃらにがんばり続ける事は、どんな人だって大変です。 今の燃え尽きそうなRIRIKOさんが、これまでの速度でがんばらなければ、と思うなら、さらに辛くなるはずです。 その上、何があっても一人で何とかしなければならない、という状況があると、心が弱くなり折れやすくなってしまいます。 ストレスで疲労がたまると脳や心が疲れて、物事もいい方向に考えられなくなります。 その上、エネルギーの低下した状態で、元気のあったときのように何かをがんばろうとすると、磨り減ってしまう事にもなりかねません。 これまでのように高いモチベーションで仕事ができないのは、目標が見えなくなった事だけが原因なのではなく、体に蓄えてあるエネルギーが限界で、体がバランスをとろうとしているせいもあるでしょう。頭は「もっとがんばれ」という指令を出しても、体は「もう無理、これ以上急ピッチで進むとどうにかなってしまう」、というとても大切なメッセージ を送っているのだと思います。 今のRIRIKOさんには調整をすること、その為に少しでも休息をとって溜まった疲れをとり、またがんばっていけるだけのエネルギーを貯えていくことが、一番大切です。休めないのであれば、許される限り速度を落として進むことです。 これまで自分に課してきたことのハードルはできるだけ下げてください。それでは困ると思うかもしれませんが、もっともっとやらなくてはと思いながら、できないと自分を責めると、どんどん思考もマイナスになっていきます。例えばこの辛い中、とりあえず会社に行けた事を「当たり前」と思わず「よくできた」、という風にとらえていくと、同じ事をしていてもプラスに考える事ができ、自分を肯定できる分、元気になれます。 社内はRIRIKOさんにとってあまりいい雰囲気ではないようですね。毎日大変なのでここは是非自分に甘くしてあげてください。自分を厳しく見る目=人が自分を(厳しく)見る目、になってしまうこともあるので、意識してやってみて下さい。 どうかこれ以上自分を責めないでくださいね。これまでRIRIKOさんのやってきたことは、将来に生かしていけるはずです。回復すれば元どおり仕事ができるようになり、環境を変えて踏み出していくこともできるのですから。 仕事はさぞ厳しいでしょう、そんな時こそ戻っていけるオアシスがほしいです。自然の豊かな所で安らぐのもいいし、RIKOさんの事をよく理解し応援してくれる友人や、パートナーの存在があるともっといいです。今は仕事上の浅い人間関係より、一人でもRIRIKOさんの辛い気持ちを理解してくれる人との、深い関わりがむしろ大切です。 カウンセリングも相談するのには安全な手段です。お気軽にご利用下さい。 体の不調には何らかのメッセージがあり、自分をいたわりに、これまでと少し違う方法で歩んでいく必要があることを示唆しています。 これからもっと楽でより良い人生を送るために、どんな風に自分自身と付き合っていっていいか、さらにどう生きていったらいいかが、わかっていくのかもしれません。 一人で何とかするのではなく、時には人に頼ることも必要です。一人では誰でも弱いものです。たった一人でがんばろうとすると、いつかはポキっと折れてしまうけれど、支えあう事ができれば、もっと心は強くなれます。 とことん誰かに応援してもらったとしたら、それを申し訳ないと思わず、応援してくれた人の為にもがんばろうと思えば、勇気も出ます。誰かの為にがんばるのなら、もっと力は強くなり持続するかもしれません。 そしてきっとなんとかなるだろうと希望を持ち、なるべく肩の力を抜いてみてくださいね。 まだ人生はここから長いです。この時期は無駄でも不毛でもなく、うまく切り抜けられれば、こんな時期があったおかげで今のRIRIKOさんがいる、と思える時がやってくるのかもしれません。 そしてこれまで視界に入らなかった物が良く見えてきたり、さらに豊かな気持ちになったり、もっといい事だってきっとあるでしょう。 RIRIKOさんの事を心から応援しています。 最後まで読んで頂きありがとうございました |