これからの進路 - カウンセリングサービス心理学講座

相談者名	えび
こんにちは。私はいまフリーターをしている24才です。私には「お店をやりたい」という夢があります。理由は、自分の手で商売がしたいことと、お客様が自分の商品・サービスに喜んで欲しいという思いからです。でも肝心な部分が決まりません。それは「何の店がやりたいのか？」ということです。お店をやりたいと言っても、漠然としすぎていて具体的に動けていないのが現状です。また、経営していけるほどのスキルもないです。矛盾しています。例えば居酒屋などで働きながら、ノウハウを学ぶ気にもなれません。目的が決まっていないからフラフラしてしまっています。周りの友人は学校を卒業してから社会人として皆がんばっています。それなのに自分はやりたいことや目的もはっきりせず、フリーターとしてダラダラと生活してしまっています。これからは正社員として働こうかとも考えていますが、こういう仕事がしたいという意欲もありません。こんな感じなので、何に対しても無気力が生まれてしまっています。でも、このままじゃいけないとも思っています。これからどういう方向で動いていけばよいでしょうか？
カウンセラー	大谷常緑
えびさんこんにちは。初めまして。ご相談を担当させていただく大谷です。よろしくお願いします。えびさんはお店をされたいとの事、お客様の笑顔を見たり、満足していただけるお仕事がされたいのですね。とっても心の優しい情熱的な方だと思います。さて、ではその目標に向かってどう進んでいけばいいかですが、先ずはえびさんの気持ちの整理から始めたいと思います。それには先ず、えびさんが感じている本当の気持ちをご自身が理解される事ですね。自分の気持ちを知る上でとても大切な事は、どんな気持ちを感じていたとしても「いい」とか「悪い」と判断をしない事です。ただ単に「そう感じているんだなぁ」とそれを受け止めてあげてください。いい、悪いの判断をしてしまうと、必要のない自己防衛や誰かの批判に繋がってしまって、本当の気持ちを見えなくしてしまいます。「そう感じるんだから仕方がない」ぐらいの開き直った気持ちで向き合ってくださいね。えびさんのご相談を拝見していて僕が感じた事は、えびさんはとっても失敗する事を怖れているという事です。そして、失敗してしまったらあたかも自分自身が全否定されてしまうような、存在意味がないような大きなショックを受けてしまうような感覚を心のどこかでお持ちのようです。仕事のパターンもそのようですが、他にも何か決められなかったり、やろうと思っても出来ないパターンをお持ちのような気がします。覚えておられるかどうかわかりませんが、小さい頃に今の心のパターンを作り出す出来事が何かあったように思います。例えば「あなたは駄目だ」と誰かから何度も言われたとか、頑張ってやった事を否定されたとか、誰かと比較されて駄目だと感じたなどです。もしそのようなことがあったとしたら、その時のえびさんはそのように感じたのだけれども、今のえびさんならばそう感じるかどうか、そう感じる必要があるかどうか考えてみてください。許すかどうかは別にして、言った人は本気だったのか、言った人の置かれた状況も考えに入れてみると、きっと今のえびさんならばそう感じないのではないかと思います。さて、失敗する事について少しお話ししたいと思います。人間は、神様ではありませんから、必ず失敗します。失敗しない人間なんてひとりもいません。例えば、おぎゃーと生まれてすぐに歩ける人間はいませんよね。何度も何度も転んで、起き上がって、また転んで、ようやく歩き出せるようになるのです。だから、失敗は成功の元なのです、失敗をしなくて成功には辿り着けないのです。失敗は、成功するための必要なプロセスなのです。だから、失敗をしたからといって自分を責める必要はありません、それを糧にして成功へとステップアップすればいいのです。「さぁ、ボウリングでストライクを出すぞ！」と「ボウリングでストライクを出す本」なんて読んでマスターしてからボウリング場に行ってもストライクは出ないものです。本で知識を得る事も大切ですが、失敗を怖がらずに行動してみる事が先ずは大切かと思います。次に、やりたい事を探す方法ですが、一つのアプローチとして、自分はどんな感情を味わえる仕事をしたいのか、という観点から仕事を探すのも一つの方法です。えびさんは、お客様の笑顔を見たり、満足していただけるお仕事がされたいようですので、そこで何を感じたいかをキーワードとして探してみられてはいかがでしょうか？仕事があうかどうか、正直やってみないとわからないものです。合わなければ仕事を変えてみようという楽な気持ちで何をするか「とりあえず」決めてみられては如何でしょうか？仕事が合わなくて転職するのは決して失敗ではありません。成功のためのプロセスなのです。一人で色々お考えになるのも辛い事かと思います。電話相談で、より具体的にカウンセラーの力を借りられるのも必要の方法かと思います。私達カウンセラーは、いつも味方ですよ。回答がお役に立てれば幸甚です。ありがとうございました。