辞任

相談者名
工事
私は40歳の男性です。4か月前に始めた仕事を今度辞めることにしました。この4か月精一杯やってきました。しかしもう疲れました。
先日同僚と上司にしっかり辞める意思を伝えました。伝える前はとても怖い気持ちでしたが、以外にもみんな私の話をしっかり聞いてくれ、気持ちもわかってもらえました。
仕事のストレスとしては、その同僚たちとの価値観の違いに苦しんだことだと思っています。でも以外にも話をしっかり聞いてくれたことや、私が思っていなかったことを聞かせてくれたことで、いかに私が思いこみやその人を決めてかかっていたことに気付きました。
そして壁を作っていたのは私の方だったのだと気付きました。
辞める意思は変わりませんが、私のパターンである「思い込み」や「決めてかかること」がまたここにも表れた結果になりました。
ほとほとこんな自分が嫌になります。それは私には特に「怖い」という感情が特に人とのコミュニケーションででてしまい「こんなこと思ってもいいのかな?」「こんなこと言っていいのかな?」「今思っていることは単に自分に注目してほしいために思っていることだから口にだしたら場の空気に合わないな」とか思い、なかなか声を出すこともできず、「そうですね」と人に合わせてしまいます。そんな自分もまた嫌です。でも私は人をつながりたいと強くいつも思っています。
こんな私をどう思われますか?
カウンセラー
成井裕美
工事さん、はじめまして。
勇気をだしてのご相談、ありがとうございます。
担当させていただく成井です。

本当は人とつながりたい!
でも人が怖い。
こんな自分は受け入れて貰えないのではないか?と思い葛藤する・・・。
それでも、もう人との間に壁を作っている自分は嫌だ!

変りたい!という強い意志をお持ちだという感じを受けますし、今の職場の人た
ちとの間で「勇気を出して伝えたら、気持ちを分かってもらえた!」という成功
体験がある今だからこそ、ご自身を変化させていくのにとてもよい時期がきてい
らしゃるのではないかな?と思います。

> そして壁を作っていたのは私の方だったのだと気付きました。

これはとても大きな気づきである、と私は思います。
壁を作ってしまったり、私達が他人を判断してしまうのには、そうしてしまうな
りの”理由”が必ずあるのですが、その理由が私達にとってあまりに歴史が長く、
また当たり前になっていればいるほど「こうするしかないから」と自分自身に選
択権が無いように感じてしまうものです。
大きく言えば運命とか、宿命とか・・・。自分自身ではなんとも出来ない事のよ
うにまで感じてしまうこともあります。
しかし、今回の工事さんのように「そうか。この壁は自分自身の心の中にあるも
のだったんだ!」と気づくことが出来れば、問題解決の鍵は私達自身の手に戻っ
てくるのです。
そうなれば、壁に穴を開けたり、壁に扉をつけたり、壁を登るのではなく横から
回り込んだり・・・と壁があったとしてもその壁が工事さんの人生を阻むもので
はなくなるのです。

> 仕事のストレスとしては、その同僚たちとの価値観の違いに苦しんだことだと思っています。

私達が「この人はこうだろう」とか、「どうせこう思っているに違いない」と相
手を判断してしまう時、その基準は”過去の人間関係”が元になっている場合が
ほとんどです。。
また、過去の人間関係の中から生まれた誤った自己概念が「自分でもそう思うの
だから、きっとあの人も私の事をそう思っているに違いない」と周りの人にも映
し出されている場合もあります。
そうして、私達は新しく出会う人なのに「また前のあの人に感じが似ている・・
・」と最初から苦手意識を持ってしまったり、相手との距離の取り方が分からな
くなってしまうのです。

ここでの大きな鍵は「許し・手放し」です。
過去のその人間関係の中で、相手から否定されたことがあったり、気持ちを理解
してもらえなかったことがあったかもしれません。
また過去の人間関係の中で、自分自身が「今だったらもっとうまく出来たのに」
と思うけれども、あの時は失敗してしまったこともあるかもしれません。
しかし、その事から何か学びこそすれ、それ以上その事で自分を罰し続けなくて
もよいのです。
その嫌な、苦手な相手に、これからの工事さんの人生を縛られ続けなくてもよい
のです。
そこから自由になる事を、自分自身に許可してもよいのです。

> 「こんなこと思ってもいいのかな?」「こんなこと言っていいのかな?」「今思っていることは単に自分に注目してほ
しいために思っていることだから口にだしたら場の空気に合わないな」とか思い、

こうして飲み込んでしまうのにはその後の周りの人の反応をネガティブな方向で
予測されている部分があるからではないでしょうか?
「こんなこと」を思ってしまうと、周りにどう思われると感じていらっしゃるの
でしょうか?
「こんなこと」を言ってしまうと、周りにどう反応されると思われているのでしょ
うか?
「今思っていること」を表現すると、周りにどう扱われると感じていらっしゃる
のでしょうか?
そこには、工事さんなりの「だってどうせ周りの人は僕のことをこう思ってるん
だろ?」という、少し自分自身を小さく扱った自己概念があるように思います。

よければその部分を書き換えていくことから始めてみませんか?
私達でよければ、いつでもお待ちしています。
一緒に取り組んでいきましょう!

成井裕美

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。