与えていくと愛が周りによってくる!?~与えて貰いたい気持ちで上手くいかない時は~

愛して貰いたい、何かして貰いたいなどの気持ちが強くなり依存的な気持ちが強くなると人間関係が上手くいかなくなる時があります。

また、ストレスにさらされやすくなることも。そんな時は与えることを学ぶ時期なのかもしれません。

● 依存的な気持ちで上手くいかない時 ●

愛して貰いたい、愛されたいと、そう思うことは悪いことではありませんよね。
誰でも思うようなことです。

しかし、“貰いたい”“貰おう”という気持ちが強くなってしまった時に、
時として問題がでるようです。

依存的な気持ちのパワーが強くなると、しんどい気持ちになったり、心に不平
や不満の気持ちが増えてきたりすることがあるようです。

例えば、こんな感じ・・・。

・私の気分が良くないのは誰かのせいだ!
だから、私の気分が良くなる言葉をかけてほしいし、私の為に時間を使って
貰いたい。
・私が満たされないのは誰かが与えてくれてないから。
・人がどう思っているかがとても気になる、その人の機嫌が良くないと自分の
気持ちが不安定になってしまう。だからご機嫌をとらなくっちゃ!
・私の気分が不安定なのは誰かのせい。
・他の人も色々事情があるかもしれないけど、私はとっても寂しくて、傷つい
ている。だから他の事情よりもなによりも私の面倒を見て貰うことが優先さ
れるべき。
・誰かが私を幸せな気持ちにしてくれるのであって、その決定権は誰かが持っ
ていて私ではない。だから誰かが私を幸せにしてほしい。
・etc・・・

こんな依存的な思いが、人との関係のバランスをくずしたり、
依存的な恋に苦しむパターンを作ることあるようです。

また、不平、不満の気持ちになることが多いのでストレスにさらされて、
更に人との関係が悪くなったりと悪循環のスパイラルにはまってしまうことも
あります。

“貰いたい”“貰おう”という気持ちが大きくて、
人との関係が上手くいかなかったり、心の疲れが多くなってきた時は、
“貰いたい”“貰おう”とはまた違う方法を学ぶ時かもしれません。

● 与えることにチャレンジする ●

“貰いたい”“貰おう”の反対は、“与えたい”“与えよう”です。
つまり“与える”ということ。

依存的な気持ちが強くなり上手くいかない時は、与えることにチャレンジする
時なのかもしれません。

仕事でも、恋愛でも、何でも自分を思いっ切り与えられた時は気分がよくなる
ようです。

与える時に自分の心から放つ愛で気分が良くなることもあれば、
与えたことが自分の自信として返ってくることもあります。
また、結果はどうであれ、やりきった感に満たされることもあります。

与える行為は、私たちの心を良い状態にするようです。

与えることにチャレンジする時は、
どう与えればよいのか、具体的に何をすればよいかを考える前に、
まず、与えることにチャレンジするとコミット(決める)すると良いかもしれ
ません。

方法は後から付いてきたり、誰かの与えてる姿を見ていてインスピレーション
が湧いてくるかもしれません。

決めると、チャレンジする為の方法は後からでも見つかるものです。

エゴの心理は、「方法が分からないから・・・」を使って、いかにチャレンジ
する意志をもたないようにしようとしむけることがあります。

テレビドラマなんかで、人の両肩に小さな天使さんと、悪魔さんが乗っていて、
天使さんは「君ならできるよ」と励ますんだけど、悪魔さんは「無理無理、挑戦
したって傷つくだけさ」なんて耳元でささやくシーンってありますよね。
あんな感じです(笑)

エゴの罠にはまらないようにする為にも、まず決めることが大切なのかもしれま
せんね。

● 愛は傷つかない?! ●

与えることにチャレンジしていくと、依存的であった分だけ、与えることが最初
は苦しく感じることがあるかもしれません。

人によれば犠牲的に感じることがあるかもしれません。

苦しく感じる時は、もしかしたら心のどこかで“貰おう”という気もちが働いる
のかもしれません。

・与えている私を認めて欲しいし、褒めて欲しい。
・これだけするから、私にも何かちょうだいね。
・愛を与えるから、私を愛して。
・犠牲をするから、あなたも愛していたら犠牲をして欲しい。
・苦しみながらも与えている私に同情してほしい。

このように一見与えようとしていますが、実は奪おうとしている気持ちがあると、
上手く貰えないことに苦しくなったり、犠牲的に感じてしまうことがあるようです。

また、与えても貰えていないことに傷ついてしまうこともあります。

どこかに奪う気持ちが混じって、与え切れてなかったのかもしれません。

そんな時は、一休みしてから、また与えることにチャレンジしてみましょう。

最初から上手くできる人はいませんから、一休みして自分を見直してから、
もう一回チャレンジしてみましょう。

一休みして何度もチャレンジすることが与える喜びを学ぶコツかもしれませんね。

愛は傷つかないと言います。
愛は与えることに喜びを感じ、奪おうとしないので傷つくことがないそうです。

何度も自分なりに与えることにチャレンジすることで、与えることへの学びが
深まり、心が満たされ、不平や、不満から解放されていくことでしょう。

依存的な気持ちのパワーが強くて、人間関係のバランスが崩れていたり、
恋愛が苦しくなっていた人は、与えることでその関係を回復されていることと
思います。

名言集かなにかで、“人は皆愛する人を愛する”という言葉が書かれてたのを
見たことがありますが、確かに与える人のまわりには愛が集まっているように
思います。

与えようとチャレンジしていくと、奪おうとせずとも、自然と愛が集まってく
るんですよね。すてきなことですね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。