自分が抱えている問題を癒すと、今度は、その問題が人を癒す才能に変わっていきます。
ご自身の才能に気づいて、開花させてみてはいかがでしょう?
私たちは、いろんな問題を持っています。
それは大きな悩みだったり、自分では問題と思っていないくらい小さなもの
だったりと、人それぞれ問題を持っていると思います。
例えば、
夫婦関係がうまくいかないことで悩んでるという問題もあれば、
夫婦関係は、平穏無事で特に波風たたずに暮らせるんだけど、
幸せで仕方がないというのも無いという問題だったり。
はたまた、
会社に行きたくないという問題で悩んでいる人もいれば、
会社は好きで特に支障は無いけど、一人だけ嫌な奴がいるということでビジネ
スライフがハッピーじゃないという人もいます。
嫉妬、罪悪感、喪失感、自信が無い、活き活きできない、という感情的な問題
に日常が振り回されるという問題を抱えていたり、
どんな生き方がしたいか、何をしに生まれてきたのか、というような哲学的な
問題を抱えていたりと人それぞれ問題というのはあります。
その問題を持っているときは、
乗り越えるべき壁にぶつかったり、感情的に苦しかったりと、苦しい思いをし
ます。
しかしこの問題を持っているということは、デメリットばかりではありません。
問題を解決した時や、問題を乗り越えた時に、または問題となっている感情を
癒した時に、その問題がその人の才能に変わっていくことがあります。
● 問題を癒す ●
少し僕の話をしますね。
僕は、カウンセラーという仕事をしています。
もともとカウンセラーだったかというとそうではなく、昔はコンピューター関
係のエンジニアをしていました。
そしてその当時の僕は、人と話すのは苦手、自信が無い、したいことが見つか
らない、毎日が楽しくない、漠然とした寂しさが常にある、パートナーがいな
い、etc・・・と山積みの問題を抱ええていました。
自分では、それを特に問題とも思っていない問題も抱えていました。(笑)
今思えば、問題の百貨店だったような・・・・(笑)
でも、できたら人とうまく話せるようになりたいな、自信を持ちたいな、と思
っていました。
そう思っている時に出会ったのが、カウンセリング・セラピーの世界でした。
カウンセリングやセラピーの世界に出会ったお陰で、様々な問題が解決してい
きました。
それは僕にとって驚きと感動の体験でした。
人とのつながりを感じるようになり、希望や夢を持ち、心の中にあった見えな
い鎖から時はなれ、とても人生が楽になりました。
生きてて良かったなあと思うようなこともありました。
カウンセリングやセラピーの世界に出会って、僕の人生が良くなっていきまし
た。
僕が問題を解決して人生が良くなった経験をしたので、こんどは、僕が問題を
解決するお手伝いをしたいなと思いカウンセラーになることを決めました。
カウンセラーになる為に、カウンセラー養成スクールに入ると、こういうこと
を言われました。
「カウンセラーをめざす方は、まずは、自分を徹底的に癒すことを目標にし
てください。」
なぜそういうこと言うかというと、
例えば、僕が昔結婚詐欺にあい、人が信じられなくなっていたとしましょう。
その人間不信を抱えたまま僕がカウンセラーになっていたとしたら、
クライアントさんが、
「私、人が信じられないんです。」というご相談を持ってこられた時に、
僕の答えは、
「僕も、人が信じられないんです。」という答えしか出なくなってしまい、
二人で落ち込んでしまい、問題解決のサポートにならなくなってしまうからで
す。(笑)
しかし、もし僕が人間不信という問題を乗り越えていたとしたら、
そのクライアントさんの、人が信じられないという気持ちは人一倍分かるでし
ょうし、その人の持つ人間を信じられないときの辛さや苦しさもわかることが
できると思います。
その上で、「もう一度、人を信じてみましょうよ。」ということもできるし、
自分が乗り越えてきた分だけ、乗り越え方を、その人の気持ちに添ってサポー
トできることでしょう。
つまり、自分が抱えていた問題が、
人を癒す才能、人をサポートする才能に変わっていくのです。
昔、僕のカウンセリングの師匠に、
「お前が苦労してきた思い、つらかった思い、悩んだこと、それは将来必ず、
お前の財産になる。」
と言われたことがあります。
その言葉は、とてもありがたかった覚えがあります。
師匠に言われたとおり、僕が抱えてた問題は、今は僕の財産なっています。
例えば、僕は父親を病死で亡くしています。
そのことで、つらかった思い、苦労した思い、罪悪感、様々な思いがあります。
その経験があるからこそ、大切な人を亡くされた人の気持ちに添ってサポート
できます。
それは人の心を大切にするという僕の財産になっています。
● 癒しの才能 ●
僕の経験を例え話に使わせてもらいましたが、その人が持っている問題を解決
した時、同じ問題を抱えてる人の気持ちを癒す才能に変わっていけます。
例えば、失恋経験で苦しんだ人が、その失恋の悲しみを癒した時に、
同じ失恋経験で苦しんでいる人の気持ちを誰よりも分かってあげることができ
ますし、気持ちをわかった上で手を差し伸べてあげることもできます。
また、道を示すこともできることがあるでしょう。
“わかってくれる人がいる”“手を差し伸べてくれる人がいる”
それは、なによりも嬉しいことだと思います。
そして心が救われる瞬間でもあります。
離婚問題で悩んだ方は、同じ離婚問題で悩んでいる人の気持ちを、
本当に親身になってわかってあげようとするでしょうし、
親子関係の問題で悩んだ方は、同じ親子関係の問題で悩んでいる人の気持ちを、
誰よりもわかろうとできることでしょう。
そして、乗り越えた分だけ、「大丈夫、きっと乗り越えられるよ。」と
言ってあげれることだと思います。
癒し関係の仕事をしたいと思われている方は、
自分が持っている問題の数だけ、癒しの才能の種を持っていると思っていただ
いていいと思います。
そして、自分の問題を癒した分だけ、人を癒す才能の種が開花していくことと
思います。
この“癒しの才能”は、心に関する仕事についている人だけに役に立つ才能で
はなく、大切な友達、パートナー、肉親を、サポートできる才能です。
また、特別な人だけが持つ才能ではなく、誰もが持っている才能の一つです。
問題を抱えている時は、苦しい時もあると思います。
そんな時は問題の方ばかり見てしまうのですが、才能の種もいっぱい持ってい
ることにも気付いていただければと思います。
自分の才能の多さに気付いてみてくださいね。
その才能が開花できれば素敵ですね。