理想と現実のギャップに・・・。

相談者名
pao
はじめまして。30歳男性です。
今年の6月に老人介護施設、いわゆる『特養ホーム』に就職したのですが、理想と現実のギャップに悩まされています・・・。
ご利用者とのびのびと過ごしながら仕事ができるのかな?と思ったのですが、現実ってやっぱり違いますね・・・。
仕事は時間時間でキッチリ区切られて、予定の時間通りいかないと嫌味を言われちゃったりするし・・・。
初めの1ヶ月辺りは『まだ入ったばかりだからなぁ~』と思いましたが、3ヶ月経っても一向に職場の雰囲気に慣れる気配がありません・・・。
そればかりか、仕事でのストレスが溜まる一方で、家に着くと突然イライラが出たり、布団を見て『翌日は仕事に行くんだ』と感じてイライラしたり、仕事が休みの日でも通勤する道路を通ると、仕事の事を思い出してイライラが出てしまいます。
せめて職場の人間関係だけでも・・・と思っているのですが、職場の人間関係も微妙に閉鎖的です。別に僕自身が閉鎖的にしてるってワケじゃないと思うのですけど、声を掛けても素っ気無い返事が多いです。
日に日にストレスは溜まるばかり・・・。友人と遊んだり話したりする事でストレスを発散したいと思うのですが、仕事が不規則なため日程がなかなか合いません・・・。
『何とかならないかなぁ~』と考えてはみたものの、急速に溜まっていくストレスには勝てず・・・。
近いうちに『辞職』を決意しています。
入職4ヶ月で退職となると世間的には『!?』なイメージを持たれてしまうかもしれませんが『この状態では前に進めない』という気持ちが強いです。
人間ってどうしてもストレスが溜まってしまいますし、人によっても受け入れられるストレスの度合いは違うと思います。
ひょっとしたら今、僕が受けているストレスは他の人から見たら極々小さいものかもしれませんが、僕自身としてはちょっと耐え難いものがあります。
悩みとしては小さな物かと思いますが、ご意見よろしくお願いします。
カウンセラー
寺島やすこ
初めまして、paoさん。
カウンセラーの寺島と申します。
ご相談ありがとうございます。

理想と現実のギャップとは、人生を生きていくうえで、
常に哀しいものがありますね!!でも、paoさんはまだ30歳とお若いので、
何度でもやりなおすチャンスはあると思います。
すべてをプロセスであり、無駄なことは一つもありませんから、
今回の件にめげずに、どんなお仕事をなさるにせよ、
ぜひ頑張ってほしいなあと思います(^^)

さて、一般的なイメージのお話になりますが、
人助けになるお仕事って、かっこよく見えますよね。
お医者さん、看護婦さん、レスキュー隊員、カウンセラーなどなど・・。
こういったお仕事は、テレビドラマ・映画などでも題材としてよくとりあげられます
から、
日々感動の充実したやりがいのある職場のようなイメージをもたれがちです。

確かに自分もカウンセラーになってみて毎日経験しておりますが、
現実は、いいこともありますが、大変なこともあるのが実際です。

例えば、デビューしたばかりの頃、ボランティアカウンセリングに
テレフォンセックスまがいの遊びの電話もかかってきたりして、
そんな人のお相手をして、ショックを受けて寝込んだこともありました。
一生懸命カウンセリングをしたい!!、人の役に立ちたい!!と思って頑張ってるのに、
自分のパンツの色聞かれたり、勝手にマスターベーションの道具に使われたり・・
・。
めちゃくちゃ腹がたったこともあったし、人間不信になりそうになったこともあった
し、
自分が何をしているんだろうとわからなくなったこともありました。

ちなみにカウンセラーの仲間同士だって、ケンカをしない訳ではありません。
まだお互いが修行中で未熟だった頃、仕事と勉強の両立生活で疲れはて、
いっぱいっぱいになって、自主勉強会の当番に関してなどでも、
誰がさぼった、遅刻したなどということで、ケンカにまで発展することもありまし
た。
カウンセラーになりたいって、コミュニケーションの先生を目指してる自分たちが、
ケンカしてる始末では、カウンセラーになんてなれるのか?!と落ち込んだこともよく
あります。
※いっときますが、カウンセラーなっても、やっぱりケンカする時ありますよ~(^^)
ただ、成熟すると、量も減って、かつ仲直りできるのが早くなりましたケド♪

そんな自分がカウンセラーをしていると、
「いいね~、カウンセラーなら、対人関係で悩むことなんかないんじゃないです
か~」
と言われたりすることもありますが、全然そんなことないです(^^;
たぶん、皆、遠くからみた芝生は青くみえるのではないかと思うんですよね。

でも、それでも、なぜ私がカウンセリングを続けているかというと、
やはり人とお話しすることが好きで、そして心理学、セラピーが好きだからなんです
ね。
ずっと続けてるカウンセラー仲間は、ほとんど同じ気持ちなのではないでしょうか?
役立つ仕事という視点みたら、駅員さんだって、給食つくるおばさんだって、
どんな仕事も必ず皆の役にたっているんですね。役立ち度も甲乙つけられないと思い
ます。
だから、役立つ仕事をするなら、いろんな選択肢があるけど、
何を選ぶか決め手になるのは、そのお仕事のどこか、なにかが好きだということが、
結果的に長続きしていくポイントなのではないでしょうか。

paoさんも、探し続ければ、いつかそういうお仕事にめぐりあえると思います。
大局からみたら、どんな仕事にもいいところ、面白いところ、
そして、イヤなところ、苦労するところが、必ずあると思います。
いいことばかりじゃない、しんどいことにぶつかった時、
最後に自分をふんばらせてくれるものは、この仕事がやっぱり好きだなあ~という感
覚です。
全部いいことばかりじゃないけど、時々味わえる美しい、面白い、楽しい瞬間が好き
!!
そんなふうに思えるものが見つかった時は、わかります。
周囲の人に「そんな大変なお仕事やめればいいのにー」とか、
「そんな大変なことなんで続けてるの?」と言われるにもかかわらず、
なぜか気がつくとやってしまっている。
わかっちゃいるけど、やめられな~い、
そんなふうに打ち込める、関われるものが、この世にはあるのです。

でも、そんなお仕事にめぐりあうのに、
私も結構さまよいましたので、ぜひ、たくさん旅して冒険してくださいね。
そして、できたら、すでにそんなお仕事にめぐりあっている人たちの
体験談をたくさんインタビューされるといいと思いますよ。
そうすると、そのような方たちのお話には、
たくさんのヒントとインスピレーションがつまっていますから、
自分の才能を触発するのに効果的なのです。

paoさんの旅に幸あれ!!応援してます!!
ご相談ありがとうございました!!

この記事を書いたカウンセラー

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