上司である同期の悪意について

相談者名
榊原
現在の私の直接の上司は同じ大学・学部・学科出身の同年の男です。
彼とは入社以来、20年にわたり、ライバル関係にありました。
そこで、権力を手にいれて彼の苛めが始まりました。
30才前後の若手社員がやるような仕事を与えられ、「2週間の期限の仕事だ!」
と言われて、2週間で検討書を提出しても、3~4週間は彼の机の上で眠っています。
そして、4週間くらい経過してから、「自分の指示通りになっていない」と
言われて、その間の作業はすべてやり直しです。
さらに、上には「榊原君は30才前後の若手社員のやる仕事も期限通りに出来ません」
と報告があがっていきます。
また、私には「若手社員を使う管理能力が無い」と言われて、何をするにしても
部下なしに一人でやらねばなりません。
ちなみに、私をかばった某・30才の若手社員はワンランク落ちる課に飛ばされました。
だから、大半の同僚は私を避けて、残る一部の社員は上司に阿るためか、私より
10才程度若いくせに、何を聞いても「お前、何年この仕事をやっているんだよ!」
と言いたい放題の上、間違った情報を流します。
私の主治医(精神科医)は「どのようなタフな男でも、1年ともたずに鬱病になる。」
と言って、診断書を書いてくれました。
病名は「職場不適応、反応性鬱病」で、現在、1年近く病欠して、風向きの変わるのを
待っています。(人事異動などで、あの上司がいなくなるなど・・・)
ただ、私は技術者なので、技術に陳腐化が恐ろしいのです。
何とか出社して、仕事復帰する手段はないでしょうか?
主治医の診断に対するセカンドオピニオンをお願いします。

以上

カウンセラー
根本裕幸(退会)
榊原さん、こんばんわ。根本です。
ご相談ありがとうございました。

精神科医の先生もおっしゃるように、今のような職場環境では誰でも精神的にダメージを受けてしまうだろうな、と感じます。
理不尽さや怒り、憎しみ、惨めさなど、色んな気持ちがあったでしょうけれど、だいぶ長いこと我慢されたのでしょうか?
仕事や会社の中では、上下関係というものの前に、色んな気持ちを抑えざるを得ないですよね。
そうすると、我慢した気持ちが心の中にコンクリートで固められて沈められてしまいますから、その重たさが無気力や抑うつ感を作ったりします。
ですから、僕らの見方としては、そうした抑圧されてしまった感情をゆっくりで構わないから解放してあげることから始めることが多いです。

今回もその方向でお話させていただこうと思うのですが、もし精神科医の先生と意見が食い違ったりすることもあるかもしれません。
そういう場合は「まあ、そういう見方もあるんやな」と思っていただくなり、ご自身がピンとくる方を選んでいただくなりして下さいね。

> 現在の私の直接の上司は同じ大学・学部・学科出身の同年の男です。
> 彼とは入社以来、20年にわたり、ライバル関係にありました。

その間、どのような関係だったんでしょうね。
後々の苛めの様子を伺うと、相当激しい競争で、色々な感情が入り混じったものだったのではないかな?と想像されますね。

> そして、4週間くらい経過してから、「自分の指示通りになっていない」と
> 言われて、その間の作業はすべてやり直しです。
> さらに、上には「榊原君は30才前後の若手社員のやる仕事も期限通りに出来ません」
> と報告があがっていきます。

それはめちゃくちゃしんどいですよね・・・。
まるで復讐しているような感じにも思えました。
そんなときはどんな気持ちになったでしょうか?
惨めだったり、憎しみや怒りに満ちた感じだったのでしょうか。
それとも、もう既に諦めの境地に至っていましたか?

どうして、彼はそんなに酷い扱いをするのでしょうね。。。
一般的なライバル関係にしては、やり方がえげつないような気もしますね。
それくらいハードなライバル関係だったのでしょうか。
または、何かの時期に、彼に対して、そんな対応を榊原さんがしてしまったこともあるのでしょうか。
榊原さん自身としては、悪気がなかったり、その意図はなかったりすることでも、彼自身がそんな風に感じてしまうこともあり得ますよね。

> ただ、私は技術者なので、技術に陳腐化が恐ろしいのです。
> 何とか出社して、仕事復帰する手段はないでしょうか?

技術者にとっては、技術を使わずに時間だけが過ぎていく状況は末恐ろしいものを感じてしまうものだと思います。(僕もかつてはシステム系の技術者でした)

技術の種類にもよるかと思いますが、今の上司の下では、自分の技術を磨いたり、高めたりする余裕はなかなか無いようにも思えますよね。
そうすると上司が異動するか、自分が異動(もしくは転職)するかになってくるかと思います。
その面で、独立したり、転職したり、ということは考えられないものなのでしょうか?

また、社風にもよりますけど、上司の上司に直訴するような形は取れないものでしょうか?
信頼されていない状況だとしたら、彼を動かすのは難しいとしても、自分を異動させること自体はそれほど難しくないのではないかと思ってしまうんですけど。
(ただ、技術者の場合、異動先も限られてしまうと思いますが)
その場合、多少のランク落ちは覚悟しなければならないかもしれませんね。
ただ、技術を陳腐化しないため、ということが長い目で見たときに自分に必要なことであれば、そんな環境にて少しずつ自信を取り戻していくことも可能だと思います。

また、心理的な面から見ると、先ほどご質問させていただいたように、自分ではその意図はなくとも、彼に対して、何か強い恨みや憎しみを与えるような行動を取ってしまっていたのかもしれません。
それが立場上、職務上必然のことであっても、実際に動くのは人間で、しかも、理屈ではなく感情の問題になってきますから、そうした点を省みていくのは大切なことだと思います。

その上で、そうした感情的な部分を処理していくと、上司の対応や自分自身の気持ちの持ち方が変わっていくこともあります。
いわば、自分を変えることで、関係性を変えていく、という方法になるでしょうか。
これは感情的な部分を扱うことになり、そんな感情は目に見えるものではありませんから、多少の時間がかかったり、変化がなかなか読み取りにくい場合もあるかと思いますけど、確実な方法かと思います。
この感情の処理というのは、面談やグループセラピーなどの方法を使われることをお勧めしています。

参考になりましたら幸いです。

ありがとうございました。

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