辞めたくて辛いです

仕事を辞めたいです。

やりたいことがあり、お金になるかどうかは分からないですが今より収入は減ると思います。

家族から離れたいです。

普通の人たちで勿論優しいときもありますが、嫌な思いをしたり傷ついたことのほうが忘れられません。

仕事を辞めてもうちの経済状況はそこまで悪くならないとは思います。

ただ、今の職に就いたときとても喜んでくれた家族を裏切って捨てるような気がしてしまいます。

今、嫌で嫌で、何の為に仕事をしているのか分かりません。

やる気が無いのでミスは多く、人に話しかけるのが苦手で気分が沈んでいるときは本当に何もしたくないです。

上司には何も言えていませんが、この精神状態のままだと仕事は続けられないと思います。

相談すれば聞いてくれると思うのですが、それも出来ない自分がとても嫌です。

休職するのではなく、辞めたいです。

仕事を続けたいために休むわけではないため休職は無駄だと感じます。

10ヶ月間くらい先輩から嫌がらせを受けていた時期があって、今の部署には関係ないのですがそれによる職場への不信感もあって、仕事を楽しいと思っていないです。

休んだときに家族から心配されて話しかけられるのも鬱陶しいです。

嫌がらせを受けていたときには、家族の一人に気のせいだろうと言われたことを思い出してしまいます。

家族全員が同じ程度嫌なわけではないのですが、なんだか色々限界です。

自分が中々話しかけられないことがある事以外は、今の職場の人間関係は悪いわけではないのですが、仲のいい人がいるわけでもないため楽しくはありません。

今は２週間に１度ほど休みながら通勤しています。本当はもっと休みたいですが流石にできません。

職場にいても苛々したり泣きたかったり、何もしたくないからやらないという時間が多く、とても無駄だと思います。

意欲を持って仕事が出来ず、家族にも職場にも申し訳ないです。

休みたいし辞めたいです。

ご相談を拝見して、私が真っ先に感じたことがあります。
それは、FtXさんはこれまでの人生でものすごく我慢してこられたのだろう、
ということです。

仕事、辞めてもいいんですよ。
つらかったら辞めていいのですよ。何も問題はありません。

FtXさんは、これまで家族や職場の意向に合わせて、
やりたくないことも自分に鞭打ってがんばってきたのではないですか。
きっとそれは、FtXさんの優しさゆえだと思うのです。
自分のせいで周りを悲しませたくない。不快にさせたくない。
そんな気持ちがあったからこそ、これまでがんばってこられたと思うのです。

ただ、このやり方はそろそろ限界が近いように思います。
周りのためにがんばらないといけない、けれど苦しくてこれ以上は無理・・・
そんなFtXさんの心の叫びが、文面から聞こえてきそうな思いがするのです。

「したくないことでも、周りの気持ちを慮って我慢してやる」というのが、
FtXさんのこれまでのやり方ですよね。
これは典型的な“いい子のパターン”と言えます。
人一倍感受性豊かで、人の気持ちに敏感な人がなりやすいパターンです。
FtXさんはこれまで、自分のしたいようにしたくても
誰かの気持ちを考えてあきらめてしまうことが多くありませんでしたか？
これはまさに“いい子のパターン”です。
いい子はいつでも、自分の気持ちより周りの気持ちを気にしてしまうのです。

ですので、FtXさんがこの先楽になるためには、
“いい子のパターン”を手放していく必要があると思います。
いい子というのは、周りにとっていい子であろうとする気持ちが強いので、
自分自身の意志や希望は押し殺してしまうことが非常に多いのです。
自分に我慢をさせてまでも、周りの希望通りの自分になろうとするのです。

それは自己評価が低くて、他者に認められないと生きていけないと思う
心理も関係しています。
いずれにせよ、自分自身の人生を生きていない状態なのです。

ですから、FtXさんの方向性としては以下の2点をご提案したいですね。
（１）これ以上我慢しないことを自分に許す。
（２）自分の内面との対話を習慣づける。
この2点です。

まず（１）について。
私達は、自分に対し心理的に許可していない状況を手に入れることはできません。
FtXさんの例でいうと、「会社を辞める」というのは、
FtXさんがご自分に許可できていないことの一つですよね。
会社辞めたい⇒じゃあ辞めよう！とすぐ思えるのは、
会社を辞めるという選択の自由を自分に許せている人だけです。

ですからまず第一歩目としては。
会社を辞めてもいい、それは悪いことじゃないんだ、と
ご自分に対して何度も何度も伝えてあげて下さい。
ここでのポイントは、周りの気持ちは考えないこと。
FtXさんにとって、周りの気持ちを考えないのは罪悪感を伴うと思いますが、
その罪悪感は幻想にすぎないんです。
だって、自分の生きたいように生きるのは、私達みんなに与えられた当然の権利。
他人に対する裏切りには一切あたりません。

これまで周りの気持ちばかり考えてきたいい子出身の方が
自分のしたいようにしようとすると、ひどい罪悪感を感じるものです。
周りを裏切り、悲しませるのではないかという意識に悩まされます。
でもこれを「悪いことをしているから」と勘違いしないようにしてくださいね。
悪いことをしてるからじゃなく、これまでやってこなかったことをしようとしているから
罪悪感を感じるだけなんです。

罪悪感を感じつつも、自分の生きたいように生きるのを許そう！
という思いにコミット（決意）してくださいね。
コミットし続けることでちゃんと自分に許可できるようになるでしょう。

続いて（２）について。
いい子は周りばかり見過ぎて、自分の気持ちについては結構おざなりです。
自分の心の声が聞けていないのです。
これからFtXさんは自分の気持ちを主軸に生きていく必要がありますから、
そのためにはしっかり心の声に耳を傾け、
自分が何を欲しているのか把握することを習慣づけるのが大事だと思います。

これも、すぐに完璧にやるのは難しいと思いますから、
徐々に慣れていけば大丈夫だと思いますよ。
繰り返しになりますが、私たちがこれまでやってこなかったことをしようとするのは
罪悪感も伴いますし、簡単なことではありませんから。

こうやって一歩ずつ、ご自身の人生を取り戻していってください。
この世界の誰よりもFtXさん自身が、FtXさんの理解者になってください。
自分で自分を理解し、自由を許可してあげられるようになると、
周りの言うことは気にならなくなります。傷つくことも少なくなると思います。
一人でやるのが難しい場合は、私達カウンセラーのサポートも遠慮なく求めて下さいね。

FtXさんが楽になられることを応援していますね。
ご相談いただき、ありがとうございました。