もうだめかも・・・と思った時、その時は苦しいですよね。
そんな時を乗り切る ヒントをご紹介します。
● デッドゾーン ●
人生には一生懸命やってきたんだけど、もう何をやっても無理ではな
いかと感じることがあります。
このことを心理学では「デッドゾーン」と呼びます。
デッドゾーンとは自立の最終段階で、このデッドゾーンにくると、
義務と役割にはまったり、燃え尽きてしまったような感じを感じたり、
失敗感ばかりを感じたり、そして諦めや絶望をいっぱい感じます。
デッドゾーンをもっと具体的に説明すると、
恋人関係なら倦怠期というとわかりやすいかもしれませんね。
会話もなく二人でいる意味もわからぬまま惰性で過ごしているような
むなしさを感じて過ごしていたりします。
二人の間に愛を感じないようになってコミュニケーションも無くなって
しまった関係などです。
「もうお別れしましょう。」と切り出され、愛が死にかけているような
関係もそうです。
夫婦関係の例えをだすと、
お父さん、お母さんの役割や、給料をもってくる側、家事をする側の
役割にはまってしまい、愛を感じない二人になってしまったり、
二人の間に倦怠期が生じて、この先の夫婦関係、愛、SEXに関して
あきらめ、絶望を感じてしまったりするような感じです。
仮面夫婦も二人の愛が冷めてしまっているので、夫婦としての関係は
デッドゾーンですね。
仕事関係では、一生懸命やってきた仕事のはずなのに、燃え尽きた感じ
がしてしまい、ただ疲れと今までしてきたことの意味の無さを感じます。
「俺はこの10年間なんの為に働いてきたんだろう」という感じです。
そして、仕事にやりがいを見出せず、義務と役割にはまってしまいます。
人生という大きな視点でデッドゾーンを捉えると、
人生にあきらめ、絶望を感じ、ただ人生に疲ればかりを感じます。
また、生きていく意味、生まれてきた意味を感じられず、生きることが
つらくなります。
デッドゾーンにくるまでには、
二人の関係をなんとか修復しようとしました。
誤解やすれ違いをなくそうとそれなりの努力をしてきました。
仕事関係ではいっぱい頑張ってきました、
努力してみたけど上手く行かない、だから余計に傷ついてきた。
そして、もうどうしようもない状態まできてしまったのが
デッドゾーンです。
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デッドゾーンについては詳しくは下記をご参照ください。
心理学講座 Lecture.7
“いい恋をするために知っておこう!” 私たちの成長のプロセス
~人の成長プロセス Part2 『自立』~
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デッドゾーンでは、あきらめ、絶望、義務と役割、燃え尽きた感じ、
疲れ、等を感じます。
苦しい感情ですね。とてもしんどいです。
僕がするカウンセリングでも、デッドゾーンを越える為に
カウンセリング/セラピーをしていくことは多いです。
今回はこのデッドゾーンを超える為のヒントをいくつかご紹介します。
● ビジョンを持つ ●
デッドゾーンに来た時には、とっても苦しい状況です。
未来にもあきらめや、絶望を感じています。
恋人関係でしたら、二人の関係がこれからよくなっていくことが、
できるとは思えなくなる感じです。
二人の未来にあきらめと絶望を感じているのです。
こうなると、頑張る意味を見失ってしまい頑張れなくなってしまいます。
忍耐強くこの状況を乗り越えようとも思えなくなってしまいます。
二人の関係を改善する為に努力をしようと思っても、
デッドゾーンでは疲れきって打たれ弱くなっていますから、
ちょっとした失敗や、相手の反応の悪さでも大きな失敗や絶望を
感じます。
そして、努力できなくなってしまいます。
このデッドゾーンを乗り越える為のヒントとして、
ビジョンを持つということがあります。
ビジョンとは、あなたが本当にしたいと思うことや、あなたが本当に望
む夢です。
冷め切った二人の関係が癒されて、見栄を張らずありのままの彼を愛せ
るようになりたい、そして素のままの自分で彼に接するようになりたい
そして幸せに暮らしたい。だとか、
このデッドゾーンを乗りきって、○○さんのように活き活きと生きてみ
たいとか本当に望むビジョンを描くといいでしょう。
デッドゾーンは本当に苦しいです。
苦しい中でも、デッドゾーンを乗り切る為に痛みを癒したり、
コミュニケーションや、コミットメント等の数々の課題に取り組んでいく
必要がいる場合があります。
その課題を乗り切る為にビジョンが必要なのです。
例えをいうと、
夏にテレビをつけると高校野球を放送していますよね。
甲子園で優勝するようなチームの球児達は強いわけですから、
当然練習もいっぱいしています。春、夏、秋、冬と暑い日も寒い日も
練習をしています。
朝早くから朝の練習、昼は昼休憩に筋肉アップトレーニング、放課後は
夜遅くまで練習しています。
1000本ノックに、グランド100週、腕立て、腹筋、うさぎ跳びと、
いっぱい練習します。
なぜなら、甲子園に行く為、試合に勝つ為という目標や夢があるから。
もし、この高校球児達に甲子園も試合もいっさいなく、ただひたすら、
1000本ノックに、グランド100週、腕立て、腹筋、うさぎ跳びの
日々だったらどんな感じがすると思いますか?
厳しい練習なんか、やってられませんよね。
なんの為に厳しい練習をしているか意味が見出せませんね。
デッドゾーンを超える為には、なんの為にこのデッドゾーンを越えて
みたいかのビジョンを描くことをされるといいでしょう。
そして、課題に取り組む為の目的であるビジョンを持つことが大切な
意味を持ちます。
● 助けを求める ●
デッドゾーンに来た時は、誰かに助けを求めることが大切です。
なぜなら、デッドゾーンは頑張ってみたけど・・・、
自分なりに工夫をしてみだけど・・・、だけど上手くいかなかったから
デッドゾーンに来ているわけですから。
自分のやり方や、発想には答えが見つからなかったということですよね。
だから、自分のやり方や、自分ひとりでこの問題を乗り切ろうと考えず
誰かの助けを求め、違うやり方や、違う発想を取り入れることが、
非常に大事です。
またデッドゾーンでは、あきらめや、絶望を感じていますから、
自分なりに答えを見つけようとしても、でてくる答えはネガティブなも
のばかりで、ますますあきらめや、絶望にはまってしまうことも少なく
ありません。
ネガティブな感情の沼にはまるように、どんどん深みにはまって苦しく
なってしまいます。
このネガティブな感情の沼にから脱出する為にも、
沼から手を引っ張ってくれる誰かの助けが大切です。
自分だけではついつい絶望をみてしまいますから、希望という別の可能
性を提案したり、見てくれる存在が大切ですね。
しかし、デッドゾーンは自立の最終段階なので、自立的マインドが強い
方も多く、「人の助けは借りたくない自分で何とかしよう」と思い
一人で問題や悩みを抱え込み、頑張って、頑張って、頑張ってしまいが
ちです。
そして頑張りすぎて、燃え尽きて力尽きてしまうことも多いです。
自分でなんとかしようという心や、プライドも大切ですが、
それよりも問題を乗り切ること、解決すること、楽になること、幸せに
なることが大切ですね。
デッドゾーンに来た場合は、誰かに助けを求めることをお勧めします。
● デッドゾーンの向こう側に ●
デッドゾーンという絶望をのりきった向こう側には、
のりきっただけの、あなたが納得いく答えがまっているでしょう。
新たな希望や、新たな人生、新たなロマンス、人それぞれ出てくる答え
は違いますが、乗りきったということは絶望を超えられたということですよね。
乗りきることができれば、納得いくなんらかの答えが見つけられるでしょう。