僕たちは、○○したいなーと自分の願望がでてくると、その思いを抑制するような 気持ちが現れることがあります。
●悪魔さんのささやきと天使さんの声●
僕たちは、○○したいなーと自分の願望がでてくると、その思いを抑制するような
気持ちが現れることがあります。
例えば、
好きな人ができて、その人と知り合いになりたい近づきたい、そして仲良くなって
上手く行けば告白したいと思った時、
『上手くいくはずがないよ』『失敗すると傷つくよ』『彼に振り向いてもらえると
思っているの?』
と言うようなネガティブな気持ちが浮かびあがってくることがあります。
同時に、『きっと上手くいく』『チャレンジが大切』『私にもいいところは、
いっぱいあるきっと魅力に気づいてもらえる』
というポジティブな気持ちも浮かび上がってきます。
まるで、漫画によく出てくる、あなたの肩の上にのってささやいてくる悪魔さんと
天使さんのような感じですね。
この悪魔さんの声は、心理学ではエゴの声とも呼ばれています。
エゴの声は、たいていは恐れと分離状態を作ろうとする声なんですね。
『上手くいくはずがないよ』というのは恐れという感情をつくりますね。
『失敗すると傷つくよ』というのも恐れの感情をつくりますね。
『彼に振り向いてもらえると思っているの?』というのも恐れの感情を作りますね。
恐くなると、好きな人に近づきにくくなるので、距離を作りますよね。
分離状態ができるんですね。
エゴの声は自分が傷つかないように自分を守ろうとする防衛の声でもあります。
『失敗して傷つかないようにしなさい』
『愛を失うくらいなら最初から愛さないほうがいいよ』
『信じて裏切られるなら最初から人を信じないほうがいいよ』
『愛される価値なんかないんだ、期待するとがっかりして傷つくよ』
そういう声で不信感を作ったり、無価値感を作ったりとネガティブな感情を作って
僕たちのハートを閉じさそうとします。
傷つかないようにハートを閉ざしたはずなんですが、ハートを閉ざしてどんな結果
が得られるかというと、孤独だったり、寂しさだったり、自分って愛される価値
が無いんだとちっぽけさを感じたり、人を信用できない自分を自分で責めたりと、
逆に傷つくような結果になることが多くなります。
傷つかない為に心を閉ざそうとしたのに、結果は傷つくようなことに力をそそいで
しまっている。
それでも、僕たちはたいていは、その声がもたらす結果に気づかず
エゴの声に耳を傾けようとします。
傷つかない為の防衛の声なのに、結果は傷ついてしまう、理屈的につじつまがあわな
いですよね。
エゴの声と言うのは理屈にあわないんですね。
こういう理屈にあわないんだけど、それに気づかずエゴの声にはまってしまってしま
うようなことをエゴの罠といいます。
このエゴの罠にひっかからないようにする為には、
まずは、エゴの声に気づくこと大切です。
たいていは、ネガティブな感情だったり、恐れや分離状態を作る声だったりするので、
ネガティブな感情や、恐れや分離状態を作る声だった時は、エゴの声かな?
と疑ってみるのも一つの手ですね。
そしてその声と、もたらす結果がつじつまがあっているかを検証してみましょう。
傷つかないように、その声を聞いたはずなんだけど、
結果は自分が傷つくような結果がでていることはないか検証してみましょう。
つじつまがあっていないならば、それはエゴの罠である可能性大です!
エゴの罠は巧妙なしかけであるので、本人がはまってしまっている時は、気づかないこ
とが多いので、上手く行きたいと思っているのに上手くいかないなと思う時には、
カウンセリング等を使って第3者の立場から分析してもらうのも、
エゴの声に気づいて罠から抜け出す為の良い手だと思います。
「これはエゴの声だ!」と気づくことができれば、その声に耳を傾けないようにしようと
選択をすることもできます。
それができればエゴの罠から抜け出すことができます。
エゴは私たちが成長する過程で必要な時もあります。
例えば、幼稚園児の頃『人を信用してはいけない』という恐れの心理を作ることで、
見知らぬおじさんについていくことを防ぐことができます。
『そのまんまのお前は、みんなに嫌われるぞ』という恐れを作ることによって、
自分の欲求どおりに動いてわがままになることを抑えることができます。
エゴの声が役にたっていた時代もあるでしょうが、
しかし、大人になった私たちにはこのエゴが邪魔になっています。
自分を前に進むことを止めてしまう、ブレーキになってしまっているのです。
前に進もうとしてアクセルを踏んでいるのに、同時にブレーキを踏んでるとしてら、
効率が悪くなってしまいますね。
エゴの声だな気づいたら、エゴの声を手放そうと思ってみましょう。
悪魔さんの声ではなく、天使さんの声に耳を傾けようと選択してみましょう。
悪魔さんの声は、恐れや分離を土台としたネガティブ系の感情や思考がほとんどです。
天使さんの声は、愛を土台としたポジティブ系の感情や思考がほとんどです。
ブレーキを踏んでいる足を離して、アクセルを踏みなおしたほうが自分を前に進める
為には良いですよね。
状況は良い方向に変わってくるはず。
● エゴの声を手放すエクササイズ ●
エゴの声にはまっている時はネガティブな気持ちになっていて、
エゴの声だとわかっているのに、そこから抜け出そうと思っても抜け出しにくいもの。
意識して手放そう、エゴの声は聞かないでおこうと思っても、
なかなか難しかったりします。
エゴの声を手放す方法として意識だけではなく、動作をとりいれてみましょう。
今回はそんなエクササイズをご紹介。
やり方は簡単です。
あなたの左肩にに悪魔さんがいるとイメージしてください。
そして、右肩には天使さんがいるとイメージしてください。
例えばあなたの悪魔さんは『おまえなんか愛される価値はないぞ』と言っていたしま
しょう。
そして、天使さんは『そんなことないよ、愛される価値は十分あるぞ』と言ってたと
しましょう。
まずは、悪魔さんじゃなくて、天使さんの声に耳を傾けたいなと思ってみてくださいね。
『そんなことないよ、愛される価値は十分あるぞ』っていう声です。
そして悪魔さんの声は聞かないでおこうと思ってみてくださいね。
そしてイメージした。悪魔さんを左肩から振り落とすつもりで、
手で払いのける動作をしてみましょう。
次に天使さんの声を聞きますよというつもりで、
天使さんに触れるつもりで自分の右肩に触れてみましょう。
意識と動作とイメージを使うと意識の切り替えが、しやすくなると思います。
お試しあれ。