『あなたが抱えるパートナーシップの問題は、相手の問題だけではなく、あなた自身がずっと抱えている問題のパターンを教えてくれる』
そんな考え方があります。
実はコレ、とても大切な問題解決方法の導き方で、この考え方に則って物事を見つめていくと「愛し愛され、支え合う関係」が手に入りやすくなるのです。
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様々な恋愛・ご夫婦に関する問題。この問題を作る心理を解説する際、こういった表現をすることがあります。
『実はあなたが抱えるパートナーシップの問題は、相手の問題だけではなく、あなた自身がずっと抱えている問題のパターンを教えてくれる』
実はコレ、とても大切な問題解決方法の導き方で、この考え方に則って物事を見つめていくと「愛し愛され、支え合う関係」が手に入りやすくなるのです。
実際にカウンセリングの現場で、恋愛・ご夫婦のご相談をいただく際、
「私は知らず知らずのうちに夫(妻)の愛情に甘えていたのかもしれません」
「彼(彼女)の気持ちを考えずに、自分のことばかり考えていたのかもしれません」
「妻(夫)はいつも私を理解してくれている、見方でい続けてくれていると思いこんでいたのかもしれません」
「良かれと思ってやってきたことが、実は相手には苦痛で、相手の自由を奪っていたんかもしれません」
「私の価値観を夫(妻)押し付けて、相手をコントロールしてきたのかもしれません」
そういった思い伝えてくださる方も少なくないんです。そう感じることは時に辛いことでもありますが、この問題を一度受け止めて「次」に繋げるために大切なことですよね。
ただ、「私には確かに問題があった」とは思っていても、「なぜこういった問題が起きたのか」まで考える余裕がなくなってしまうことも多いかと思います。
そこで今回の心理学講座は、とてもシンプルな法則を使って「問題が起こる理由」を解説しながら、いくつかのケーススタディとともに「私をどう癒やすと変化が起きるのか」についてお話できればと思っています。
あなたの幸せなパートナーシップのためにお役立ていただければ幸いです。
■私達はどうしても「自分を隠す」と「問題」が生まれる。
もし「あなたが自分を隠すとパートナーとの間で問題が起きる」と話したら、信じていただけますか?
しかし心理を見つめていくと、「あなたがオープンになればなるほど、問題は解決しやすく、問題自体も起きにくい」ものなのです。
なぜかといえば、「私たちは自分を隠すと『自分らしさ』を表現できなくなってしまう」からですね。
それは「私らしさ」だけでなく、「男らしさ」「女らしさ」も同じです。
私たちはその心、内面を隠す時に、器用に一部だけ隠せるようなものではないんですね。私たちの心の一部を隠すということは、良い部分も悪い部分も含めて隠すことになるんです。
例えば、彼に嫌われたくなくておとなしい女性を演じている女性。
彼に嫌われたくない、と思っている時点で、「自分の内面を見せたら嫌われる」という認識を持っているわけですが、もしあなたが「おとなしい女性」を演じる時、自分の知られたくない部分だけ都合よく隠すことができるでしょうか。
答えはノーですよね。
あなたが自分を隠し演じるなら「私(の気持ち)全体」を押さえ込むもの。だからその才能も、魅力も、その内面で全部押さえ込んでしまうんですね。とても窮屈で私らしさは消えてしまいます。
なので、パートナーにその私を愛されていても「愛されている理由がよくわからない」という問題にもつながります。更に愛されているの?という不安を感じるわけです。
その結果、
「パートナーに不満を感じ、私の思い通りにしたくなる」
「ま、今が幸せならいいかとあぐらをかく」
「愛されている自信が感じられず不安が消えずにいる」
「更に愛されようと努力しつづける」
こういったことが起き、実際にパートナーとの間で問題が生まれていくのですね。
このように、あなたが何かしらの理由で、自分を隠し、感情を抑圧すると問題が起きるのです。
特にあなたが自分を隠す理由として
「自信がない、自分に対する否定的な思いが強い」
「自分を表現することをためらう、私を知られたくない」
「できれば感じたくない、逃げ切りたいと思う気持ち(感情)がある」
そう感じていると問題が起きやすいとも言えるのですね。
なお、次回からはあなたが自分を隠す理由を持つことで問題が起きる、という具体的な事例をご紹介したいと思います。