感じられない

相談者名
私には付き合って間も無い恋人が居るのですが、会う度に身体の関係を重ねています。しかし初めて深い関係になった時には感じられたのに、今は感じる事が出来なくなり濡れなくなってしまいました。彼は、いつも『感じさせてあげたい』『濡れさせてあげたい』と言い、感じているのかどうかを気にし、訊ねて来ます。しかし最近は私が感じられないので、彼の気持ちも盛り下がっているのが分かります。行為の時間も凄く短くなりました。私が感じられなくなってしまった理由は、彼が行為を終えた後に、
凄く冷めた感じになる事と、彼自身が行為の際に興奮している様子が見られず、私には魅力が無いのだろうかと寂しくなってしまう為の様な気がします。彼は私の身体を見ても、抱き合っても興奮している感じがありません。彼の求めに応じて、下半身を刺激しても何も感じないと言われました。私は強引な位に男性の方から求められたいので、そんな彼の態度が寂しく感じられます。そして、そんな短い行為が終わると彼は1人服を着て、私の元から離れます。私は余韻に浸る事も出来ないまま1人残されてしまいます。初めのうちは自分から行為の後に、抱き付いたりして甘えていたのですが、終わった後は疲れると言われるので、それも出来なくなりました。抱き合っている最中も、愛情を確かめ合っている感覚とは違う気がするのです。彼は女性を感じさせたい気持ちがとても強い様で、下半身を刺激すれば感じるもの、濡れるものと信じて疑わない様です。その為 刺激が機械的です。彼自身は興奮していないせいか、私の姿をいつもじっと観察しているので、私は逆に冷めてしまいます。彼には私の感じるポイント(背中や耳)を告げたのですが、彼は下半身を刺激する事で感じさせたいと言い、背中等への刺激で感じられてもつまらないと言います。男性の側から強引な位に求められたい事、もっとじっくり抱き合いたい事、終わった後にも冷たい態度を取らないで欲しい事を上手く伝えるには、どうすれば良いのでしょうか?
カウンセラー
中原謙一
Mさん、始めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。

読ませていただいて、私が感じたことがあるのですが、まず彼についてですが、基本的に彼はあまり女性のこと、特に女性の体についてあまり詳しくはないみたいですね。
もし彼が女性の体についてそれなりに知識があるのであれば、Mさんが感じるような不満などを軽減させるための行動、一般的にはセックスの前後の時間を大切にするでしょう。
しかし彼は女性の性感帯がどこにあり、それをどのように扱えば女性が感じるのか、映像や本としての知識はあっても、経験としてはあまり持ち合わせていないように感じます。
また、彼の前戯の特徴として「アダルトビデオ」がお手本になっているのが感じられます。

それと、彼は『感じさせてあげたい』『濡れさせてあげたい』といっているわけですが、実際には「彼が感じていると思う」形でなければ、彼は納得しないのではないかと私は感じます。
つまり、彼の「性」に関する認識は、思春期の高校生レベルといったところでしょうか。

彼にとってセックスは、どうやらMさんとは考え方が違うみたいですね。

Mさんにとって、セックスとはどのような意味を持つのでしょう?
ロマンスを感じるためのものでしょうか。
「愛されている」と実感するためでしょうか。
つながりを感じるためのものでしょうか。
寂しさを埋めるためのものでしょうか。

まあどのような意味があるとしても、彼が考えているセックスの定義とMさんのセックスに定義は、少し違うみたいですね。

さらに、彼の性嗜好の問題もあるかもしれません。
一般的にはフェチズムとも言いますが、「~でなければ感じることができない」というひとはたくさんいますからね。

Mさんが彼に対してできることは、お互いの「性」に関して、とことん話し合うことが必要です。

根本的に彼の性嗜好とMさんの性嗜好には違いがありますから、その違いをお互いが認識することだけでも大切なことですね。

ただ、気をつけていただきたいのは、怒りを使って彼に「性」の話をしてしまうと、彼のプライドを傷つけてしまうことになりますので、注意してください。

そして、どうしても彼と話し合った結果、彼がMさんの「性」に関する意見を受け入れないようであれば、それは「性」だけでなく日常生活のさまざまなことでも同じような問題が起きる可能性を示唆しています。
たとえばMさんが結婚しても働きたいと思ったとしても、彼が「女性は働かずに家で家事と育児をすればいい」と思っていたとしたら、今回と同じようなトラブルが起きる可能性があるわけです。
とにかく彼は人の話をあまり聞かないみたいですからね。

そのときはMさんにふさわしくない男性ですから、捨ててしまえばいいでしょう。

しかし、まだMさんにはやるべきことがありますから、それをチャレンジしてみて「もうだめだ」と思うまではとりあえずやってみてください。

Mさんがやるべきこと、それは「セックス以外のコミュニケーション」です。
特に「私はこう思う」という自分の見解を相手に伝え合うコミュニケーションが大切です。

自分の考えと相手の考えが違うのは当たり前です。
しかし、どのように、どのくらい違うのかを知っておくことは大切なことなんですよね。

もうひとつ、やっていただきたいことがあります。
それは彼に対して「質問する」ことです。

Mさんの中には、彼に対して「どうして?」という疑問がたくさんありますよね。
その疑問を彼にぶつけてみてください。
ただし、彼からの答えは期待しないでください。
ほとんどは答えは返ってこないし、逆に怒られるかもしれません。

まともに答えが返ってこないときは、その質問に対して、彼が今まで考えたことがないときだと思ってください。
怒られたときは「何か彼の触れられたくない部分に触れた」と思ってください。

言っていることが二転、三転するときは、これは質問から逃げています。

このように、素朴な質問から彼の心理を読み解いていくことも、彼のような性的に幼稚な人に対しては必要です。

そして、これだけやはってはいけないことがあります。
それは「自分が悪い」と思わないことです。

お互いの意見のすり合わせをしているわけですから、いいも悪いもないんですよね。
自分が悪いと思ったら、それはMさんが逃げてますし、彼が「おまえのせいだ」なんて言い出したら、彼が向き合うことから逃げています。
そんなときは「あ、逃げたな」と思っていてください。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

Mさんが最高のセックスライフを謳歌できますことを、心よりお祈り申し上げます。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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