無意識に壁を作る自分

相談者名
ゆきだるま
こんばんは、ゆきだるまと申します。
以前から度々、こちらのサイトに来て、みなさんのお話とカウンセラーの方のお答えを拝見していました。
ご相談するには、もしかしたら内容が重複しているかもしれないと思うのですが、
どうしてもお話を聞いて頂きたくて書き込みさせて頂きました。

私は23歳の女性です。
今の生活に不満があるわけではないのですが、時々ひどく淋しくなったり、不安になったりします。
泣きたくなるくらい孤独を感じたりして、誰かに助けてもらいたいと思うのに、友達や家族には誰にも何も言えないのです。
私は、小学生の頃に苛められていたこともあって、誰かに心を開くということが出来ないのでは、と思っています。
人と接するのに壁を作ったり距離を作ってしまうクセみたいなものがあるようなんです。

今はイジメなどは無縁です。気の合う友達もいますし、家族とも仲はいいと思います。
でも、それでも私は、時々「自分は本当に心を開いているのだろうか」と考えてしまうんです。
高校生くらいの時、兄に「お前は家族に対して壁を作っている」と言われました。
その時、自分では全然そんなつもりがなかっただけに、とてもショックを受けたと同時に
「あぁ、やっぱりそうなのかな」と納得してしまう面もありました。
そしてつい最近、親友と言える子からも「人に対して壁を作る所がある」と言われてしまいました。

他の友達は「客観的に物事を見て、冷静な判断をしてくれる」と言ってくれます。
でもそれは、結局、誰にも距離を置いて、自分を見せないで、自分を守っているだけなのじゃないかと思います。
確かに、自分でも人に対して弱い部分を見せたくないと思っている部分はあるんです。
弱い所を見せたら、自分が自分じゃなくなるような気がしてしまうんです。
何だかそう思うと、今までの自分というのは、誰にでも嫌われないように創り上げたものにしか感じません。

これじゃいけないと思って、もっと人に心を開こうと素直に自分を出そうとしても、無意識に歯止めをかけてしまいます。
どうしても、「強い自分、ドライな自分」を捨てきれないんです。
傷付くのが恐いだけだろうと分かっていても、出来ないんです。

その度「淋しい人間だなぁ」と思って、夜も眠れないくらいに辛くなる時があります。
親友はとても自分の気持ちに素直な子です。私に対しても「あんたがいなくなったら絶対イヤ」と
言ってくれるような子です。凄くそれは嬉しいのに、私は彼女にも壁を作っている気がしてなりません。
彼女のそういう、「自分を必要としてくれる」言葉をいつも待って、受け止めるだけで、
自分はそういう事を何一つ口に出来ません。そうした「好き」だとか、「嬉しい楽しい」
だとか、そういう感情を素直に表現することが出来ないのです。
自分がそういったことを表そうとすると、何だか空々しく感じてしまうんです。
でも、人からはそういう言葉を言って貰いたいんです。そうすることで、安心したり淋しい気持ちとかが、少し薄れていくからです。
でも、それは凄く卑怯だと思ってます。自分が可愛いだけなんだと思います。
そして、そんな風に自分の気持ちを正直に出せる親友や友達を、時として妬ましくさえ思ってしまう自分がとてもイヤです。淋しいです。

このまま、外面だけ「いい人」ぶった、飾った自分のままなんでしょうか。
私は、よくイイ人とか、優しい人とか言われます。でもそれは自分を傷付けない為の偽善じゃないかと思います。
本当の意味で人に歩み寄っていないから、そう思われているんだと思います。

どうすればいいのか分かっているつもりでも、どうしてもそれが出来ません。
壁を作らないようにと意識していても「壁を作っている」と言われ、どうやって人に接すればいいのか分かりません。
人に心を開きたい、でも恐い、でも淋しい。独りぼっちを感じます。でもこんな自分を変えたい。
いつもいつも、そんな気持ちが堂々巡りしています。
どうしたら、自然に人と接することが出来るんでしょうか。

長々と書いてしまってすみません。
色々感情がゴチャゴチャになって、支離滅裂な所もあると思いますが、何かアドバイスを頂けるととても嬉しいです。

カウンセラー
根本裕幸(退会)
ゆきだるまさん、こんばんわ。根本です。
ご相談ありがとうございました。

「人に壁を作ってしまう」と思うと、何か辛いですね。
みんなに迷惑をかけてしまうような気持ちになるかもしれないし、何かいけないことをしてしまっているような気持ちだってするかもしれません。
そうすると、ついつい自分の態度を過剰に意識してしまいますよね。

僕達は今どんな状況であれ、今できることしかできません。
壁を作ってしまうとしても、それが無意識的なものであったとすると、なかなかそれだけでは変えていくことが難しいですよね。
ですから、今のゆきだるまさんが出来ることは「壁を作らないように友達と接していこう」と思うことがベストではないかな?と思うんです。
確かに壁が無ければ、それにこしたことはないのかもしれませんね。
でも、それを過剰に意識し、チェックし、自分を責めてしまうとしたら、人に会うのが怖くなったり、不満や自己嫌悪が募ってしまうかもしれません。
まずは、今できる範囲でベストを尽くそう・・・って思ってみてくださいね。

その上で、この部分を癒し、変えて行くことにしましょう。

> 私は、小学生の頃に苛められていたこともあって、誰かに心を開くということが出来ないのでは、と思っています。
> 人と接するのに壁を作ったり距離を作ってしまうクセみたいなものがあるようなんです。

それは辛いですね。
そのいじめの影響ってそれくらい強いものだったのでしょうか?
それとも他に何か人から傷つけられたような経験もお持ちなのでしょうか?

人に対して壁を作ってしまうとするとね、ゆきだるまさんもお気づきのように、自分で自分を守らなければならない、という意識が本当に強いときだろうと思うんです。
そうすると「助けて」とはいえないし、自分のしんどい気持ちを友達に話したり、弱さを見せることは怖すぎてできなくなってしまうでしょう。

例えば、体のどこかを怪我したとしますよね。
普通はそれを絆創膏や包帯などで覆いますね。
それで傷の場所を保護するんですけど、そこに触れたり、ものに当たったらめちゃくちゃ痛い思いをしますよね。
心の壁というのも実はその絆創膏や包帯、ギプスと同じようなもので、その内側に痛みがあることを象徴しています。
まだ痛いから壁ができてしまう。
逆に痛みがなくなったとしたら、壁は自然に取れていくものです。

そして、壁が厚く高い分だけ、寂しさや孤独感、虚しさを感じますから、それも少しずつ無くなっていくでしょう。

ゆきだるまさんと同じ悩みをお持ちの方とお会いする機会も多いのですが、僕自身はこうしたアプローチを提案して、少しずつ人との壁をなくしていくようにしています。

> 自分がそういったことを表そうとすると、何だか空々しく感じてしまうんです。

「好き」という気持ちも感じられなくなってしまうような感じかな?
それとも自分の気持ちにいつも疑いを持ってしまうような感じかな?

> でも、それは凄く卑怯だと思ってます。自分が可愛いだけなんだと思います。
> そして、そんな風に自分の気持ちを正直に出せる親友や友達を、時として妬ましくさえ思ってしまう自分がとてもイヤです。淋しいです。

そうですね。。。
でも、そんなに自分を責めないで下さいね。

今の自分がそう感じてしまうとしても、それはきっと何かの要因があった、多く無理ない状況であるものです。
それを変えていこう、もっと良くしていこう、という風に見ることができたとしたら、きっともっと楽に今の自分と向き合えるようになるんじゃないでしょうか。

人は変われますよ。
もちろん、すぐ、は難しいけれど、数ヶ月もあれば十分なケースがほとんどです。

人に壁を作ってしまう自分も大切にしてみましょう。
そうすると、友達一人一人、家族みんなを大切にしてあげることもできるようになっていきます。

その痛みを癒すのに必要だと感じたら、また機会を改めてお話しましょうね。
無理せずやっていきましょうね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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