こんにちは 平です。
男性に比較的多いのが、「まあ、いっか。おれさえガマンしておけば」というタイプの人たちです。
このようなタイプには、やさしい性格の人が多いようです。争いごとは好まず、自分がガマンすることで、対人関係にもよけいな荒波は立てたくないと考えます。
ですから、当然、彼女や奥さまのわがままも全面的に引き受けます。
そして、「いつかは彼女もわかってくれるはず」とか「彼女のわがままは一過性のものであり、そのうち、ぼくが彼女を愛しているように、彼女もぼくを愛してくれるはず」と考えているとが多いようです。
しかし、残念なお話をするならば、どんなわがままでも受け入れていると、彼女はモンスターのようにどんどん増長していきます。
豚にエサを与え続けると、どんどん胃が肥大して満腹はしないようになり、よく太った豚ができあがるという話を聞いたことがあるのですが、それとよく似ています。
彼女のほうは、どんなわがままでも聞いてもらえるので、だんだんと「自分の言っていることはわがままではなく、当たり前の欲求だ」と思うようになっていきます。
したがって、あなたが「いいかげんにしろよ」とでも言おうものなら、「いいかげんとはなによ! そんな言い方ないと思うわ」と逆ギレ。彼女のほうが間違っているとしても、やさしくないあなたの言い方が責められ、結果的にあなたは土下座するハメに陥るわけです。
やがてあなたは「この女につけるクスリはないな」と、ウンザリしたり、幻滅したりするようになるわけですが、
じつはその製作責任者があなたであるという自覚がまったくないのです。
一方、彼女のほうには、自分はわがままであり、彼に甘えているという自覚はそれなりあるのです。
しかし、それを彼は変えようともせず、むしろ、どんなことでも受け入れてしまいます。そんな彼のふるまいからは「自分は愛である」という実感がもてるどころか、「自分はわがままであるという」ネガティブな感情ばかりを感じてしまいます。
そのためにストレスがたまり、そのストレスを、彼に甘えることで発散させるという悪循環も起こりがちというわけです。
彼のほうは、一見、彼女を愛しているように見えるのですが、ほんとうに愛しているのは、「こんなにわがままなことも聞いてあげられるほど愛にあふれた自分」であることも少なくありません。
その結果、彼女を「愛にあふれた女性」にしてあげることはできていないわけですね。
同じようなことは、男女関係にかかわらず、親子関係や会社などにおける人間関係でもよく起こります。
あなたに、もし、勇気があるならば、彼女とはケンカになってしまうかもしれませんが、彼女の愛に訴えたり、彼女の愛をあてにしたりすることもできるのです。
男性のみなさんが「どうせ、おれがガマンすればいいんだろ」と思っているとき、じつは無意識には「どうせ、おれに与える愛なんぞはないんだろ」という思いがあるようです。
そして、その思い通り、彼女はあなたに対して愛なきふるまいをするようになっていくのです。ある意味、あなたの夢が叶ったような状態になるわけです。
われわれ男性はガマンすることは得意なのですが、同じ状況下で、ガマンの代わりに「たのんでみる」ということができません。
たのみ上手とは、相手に愛があると信頼し、それを認め、受け取ることができるということでもあります。
それができないかぎり、あなたはガマンばかりし、そして、パートナーはますますわがままになっていく‥‥その構図は永遠に続いていくことになりそうですよ。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!