こんにちは 平です。
理系の男子は恋愛が苦手だといわれることが多いようです。
たしかに理系の人は左脳を使うことが多く、感情をつかさどっている右脳的な思考は苦手という場合は少なくないようです。だから、恋愛も苦手というケースもはあるでしょうね。
しかし、それ以上に大きな理由が、理系には成績優秀な人が多いからということが挙げられそうです。
理系には数学や物理など難しい学問が必要とされるため、昔から勉強を一生懸命にがんばってきたという人が多いものです。
そうした人たちの中には、「楽しい」、「うれしい」、「おもしろい」こと‥‥子どもならだれもが興味をもつようなことから目をそむけ、がまんして過ごしてきたという場合も少なくありません。勉強したり、塾に行ったりする時間がなくなってしまうからです。
つまり、やらねばならないことのために、感情を切り離して生きてきた。これが、恋愛が苦手であることのいちばんの原因であることが多いのです。
恋愛をしているときは、感情が高ぶったり、心が揺れたり、かき乱されたりすることがしょっちゅうあります。恋愛は理論的にするものでなく、感情的なものであるわけですね。
それなのに、あなたの感情が動いている様子が感じられないと、パートナーはとても不安になります。で、「ほんとに私のこと愛してる?」とか「仕事と私のどちらが大事なの?」などとついつい聞いてみたくもなるわけです。
しかし、そんなことを言われても、感情表現が上手ではない人は、「自分がいったいなにを感じているのか」もよくわかっていなかったりします。それで、「も‥‥、もちろん大好きだよ」などと目を泳がせながら無表情な顔で言うしかないわけです。
女子のほうとしては、その言い方をされて、「私って、ほんとに愛されてるのね」とは思えませんよね。
で、その後、彼は女子から責められることになるわけですが、それによってさらに感情表現や自己表現への苦手意識が深まり、そういうことを避けたいと思うようになっていくようなのです。
それは当然、二人の関係を悪化させるので、恋愛がうまくいかないという状況に陥っていくわけです。
一般に感情表現の苦手な男性は、他社に対し、ものすごく気を遣う人であることが多いようです。そして、気を遣うあまり、自分のことはいつも後まわしにします。
これは女性で感情表現が苦手な人の場合にも共通しているのですが、理系にかぎらず、長男・長女など、きょうだいの中でいちばんの年長で、「おにいちゃん」、「おねえちゃん」という役割をこなしてきた人にもよく見られる傾向です。自分の依存心はいつも抑え、だれかの面倒を見る側に長くいたわけです。
また、人によっては、家族の中にものすごくネガティブな感情表現をする人がいて(ヒステリックなおかあさん、いつも怒り散らしているおとうさんなど)、「自分はあんなふうにはなりたくない」と感情表現を閉ざすようになったというケースもあります。
いずれにしても、このタイプの人は感情表現することが悪いことであるかのように感じているので、たえず自己抑制が強くなるわけです。
もしも、あなたがダンスが苦手だと思っていたり、カラオケなどに行って歌うのがすごくイヤだと感じているのだとしたら、少なからず、この傾向があるかもしれませんよ。
踊ったり、歌ったりがイヤというよりも、自分を表現することに恥ずかしさや抵抗があるわけですね。
すると、恋愛をしたときも、「あなたのことが大好きなの」と告白したり、「きみが欲しい」と自分の気持ちを伝えたりすることがすごく悪いことのように感じがちです。
その結果、そのリスクを超えることができず、恋愛自体がめんどくさくなってしまった‥‥などというケースもじつはとてもよくあるのです。
また、このタイプの人は、デートをしているときにもすごく緊張してしまうので、「いっそ、家で一人でビールでも飲みながら、だれにも気を遣わずにテレビを観ているほうがずっと幸せ」ということにもなりがちです。
もしも、あなたのパートナーがこのタイプの人であったとしたら、彼(彼女)のことを「なにを感じているかわからない」、「愛情が感じられない」などと責める代わりに、あなたが感情表現を教えてあげるとよいのです。
なかには、一生、感情表現が上手にならない人もいるかもしれなせん。
しかし、このタイプには誠実で一途な人が多く、もちろん、あなた以外の人に心を動かすこともありません。だって、感情が動かないわけですからね。
といっても、けっして冷たいタイプの人ではありません。感情表現が下手なだけで、じつは人間味にあふれている人がとても多いのです。
つまり、考えようによっては、とても素敵な人なのかもしれませんね。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!