こんにちは、平です。
読者のみなさんからいただくご相談の中に、「彼が飲みにばかりいって、ちっとも私をかまってくれないんです」というものがしばしばあります。
また、似たようなもので、「彼は熱心なサッカーファンで、ヒマがあればサッカー観戦。デートもほとんどがサッカー観戦です。去年は二人でヨーロッパ旅行をしたのですが、メインはサッカー観戦で、観光にはほとんど行けませんでした」などというものもあります。
彼が趣味や楽しみをもっているのはよいことなのですが、彼女の立場からすれば、なんだか自分が「お酒より下」、「サッカーより下」に置かれているような気分になりますよね。
まるで、インドのカースト制度で自分が一番下の階級に置かれてしまったような感じでしょうか。
「飲み会やサッカー観戦の余った時間でしか私とつきあってくれない」、「彼はお酒やサッカーと結婚していて、私は彼の正妻ではなく、愛人みたい」というような気分になってしまうわけです。
このような男性は往々にして、「そんな俺だと知っていて、つきあったくせに」などと言いがちです。
「俺が結婚しているのを知っていて、始まった関係だろう‥‥?」と言われているようなもので、そう言われてしまうと返す言葉がありません。
当然、「奥さんと別れて、私と結婚してよ」と言うがごとく、あなたは「いいかげんにして、サッカーと私、どちらが大事なの?」と言いたいところ。
しかし、「サッカー」という答えが返ってくる確率があまりに高そうなので、聞くに聞けない状況にあるわけです。
さらに、惚れた弱みであなたは我慢をし、まるで日陰の花のように、彼のやり方を受け入れるしかないわけです。
で、そんなみなさんから、「なんとかならないですか?」というご相談をいただくことがあるわけです。
まず、ものごとにハマるというのは、女性よりも男性に圧倒的に多いといわれています。
たとえば、小学生のころも、切手収集したり、カードゲームのカードを集めたり、ミニカーを集めたりという収集癖は、男の子の専売特許でしたよね。
そして、なにかに夢中になる彼を見て、彼女のあなたとしては、「私に夢中になってほしい!」と思うわけです。
が、ここで気づいていただきたいのが、女性側の潜在意識の中に、「これほど私に夢中になるはずはないわ」とか「これほど夢中になられると、さすがの私もちょっとウザイかも」という思いがあるかもしれないということです。
前者は、「それほど彼を夢中にさせる魅力が私にはない」ということで現在のような関係になっているという考え方です。
後者は、彼に文句を言っている一方で、じつはあなたはそれほど熱中しやすい人ではないので、彼と同じような情熱を自分は彼にはもてないのではないかという恐れがある場合にこうなります。
また、このようなケースでは、彼のほうになんらかの事情がある場合がしばしばあります。たとえば、仕事などで、いやなことを我慢しながらやっているという状況にあるときです。
我慢が多いほど、そのウサを晴らすかのように、「酒ぐらい、好きに飲ませろよ」とか「好きなことに集中できる時間は、何人たりともジャマさせねぇ」などと思っている場合が非常に多いのです。
つまり、彼の中には、彼女であるあなたですら、自分を制限したり、自分の楽しみをジャマする人ではないかという不安と恐れがあるわけです。
そして、気づいていただきたいのは、彼の恐れを証明するがごとく、あなたは実際、彼についつい文句を言い、彼の大好きなものを取り上げようとしているということです。
ということは、もし、あなたが彼の趣味につきあってあげたり、いっしょに共通の喜びを分かち合ったりすることができたなら、どうでしょう?
それこそ、あなたが彼の喜びの一部になるということなのかもしれませんね。そして、その結果として、彼をあなたに熱中させる方法にもなるのかもしれません。
彼の唯一の趣味を、あなたの恋のライバルにしないでくださいね。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!