こんにちは、平です。
先週に引き続き、“遠距離恋愛”がうまくいくヒケツをお話ししていきましょう。
恋愛に求めるものは、人それぞれ違います。
たとえば、人生のうまくいかないことをぜんぶ恋愛で満たそうとする“恋愛至上主義タイプ”もいれば、「人生にはいろいろな楽しみがあり、恋愛もその一つ」と考える人もいるわけです。
遠距離恋愛がうまくいく人には、後者が多いようです。
恋愛至上主義者であれば、たぶん、彼との距離ががまんできず、あなたのほうから押しかけちゃうはずですから・・・。
後者のように、「人生において、いろいろな楽しみを大事にしたい」と考える人は、自分なりのライフスタイルを確立していることが多いようです。
そんな人の場合、パートナーもまた人生に多様な喜びを求めるタイプで、おたがいに「きょうはあなたとは会えなかったけれど、一日をこんなふうに楽しく過ごすことができました」と報告しあったりできるようでないと、遠距離恋愛はうまく続かないようです。
それがうまくいき、おたがいにおたがいのライフスタイルを刺激しあい、インスピレーションを与えあえるような関係になったとしたら、「じゃあ、二人でいっしょに暮らせば、こういうこともできるだろう」というように、ロマンスもまたふくらむというものです。
いろいろな人生経験をしてきたあとのほうが、どうも、遠距離恋愛はバランスがとれてうまくいくようです。言い換えれば、人間として、大人として、それぐらい自立していることが、遠距離恋愛には必要ということなのでしょう。
一方、遠距離恋愛がうまくいかないケースでは、「彼が私のそばにいない」ということで、相手を非難するような構図ができてしまいがちです。
「きょう一日、なにをしても楽しくなかった。そのいちばんの原因は、あなたがそばにいないから」というかんじです。
すると、コミュニケーションにおいてもどうしてもパートナーに不満をぶつけてしまいますから、攻撃された側も「そんなこと言ったって、どうしようもないだろう」と不満を感じてしまいます。
そして、パートナーが「もう少し自立しろよ」とか「人にばかりたよっていないで、自分で人生を楽しむ方法を見つけてほしい」とあなたから距離をとったりすることで、ますます二人の仲が悪化するというケースも少なくないようです。
また、遠距離恋愛がうまくいかないケースでいちばん多いのが、「ネガティブな妄想をしてしまう」というパターンです。
「いまごろ、浮気しているのではないか?」とか「もう、私のことなんか、忘れてしまったのでは?」と考えてしまうのですね。
パートナーを信頼できなくなっているということであり、裏返して考えれば、「あなたはどのぐらい、パートナーを信頼できますか?」というのが遠距離恋愛にとって重要なことといえるわけです。
これは、“嫉妬”の力学とも似ています。
「私のことをほったらかしにしていると、浮気しちゃうぞ!」と思ってしまう人は、「私と同じように、彼も浮気するのではないか?」と投影してしまうわけです。
つまり、あなたにパートナーを信頼する力がないと、なかなか遠距離恋愛は成就しにくいようなのです。
さらに、もう一つ。遠距離恋愛を成就させられる人に多いのは、同性の友人や仲間との関係をしっかり築いているということです。
人生でいちばん大事なものは、彼や彼女との関係であるとする恋愛至上主義者の人は、喜びや楽しみもパートナーからのみやってくると考えます。
一方、遠距離恋愛を成就させられる人は、淋しさを満たしたり、喜びや楽しみを得たりするチャンネルを、人間関係においてもたくさんもっているようなのです。
ほかに相手がいないと、どうしてもパートナーを責めてしまう傾向が強まりますので、同性の友人や仲間は、ある意味、不可欠ということもできるでしょう。
以上、遠距離恋愛について、2週にわたっていろいろと考えてきましたが、いちばんのポイントをあげるとしたら、「自分というものをしっかりともち、自分のライフスタイルを築いている人ほど、遠距離恋愛がうまくいく」ということがいえそうですね。
さて、あなたはいががでしょうか?
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!