はじめまして、Sさん。 今回担当させていただきます、なかつまともみと申します。 どうぞよろしくお願いいたしますね。「愚痴を聞く」というのは、意識して聞いていても聞いていなくても、 とても骨の折れる作業です。 Sさん、大変しんどい思いをされているのでしょうね。 でも妹さんの現状を慮ったり、親御さんに迷惑を掛けたくないなど Sさんのとても優しい心遣いが見られますね。 「いい加減にしろ!」とキレてもおかしくない状況なのに、です。 結論からお伝えいたしますと、 まずは出来るだけ「物理的に距離を取ること」を おすすめします。 同じ部屋にいないようにすることはもちろんですが、 あまり夜遅くでなければ、 愚痴が始まる前に逃げ込める場所 (例えばカフェなど)を作って、 そこでSさんだけの時間を過ごすか、 時間帯や金銭的に難しければ、 Sさんの好きな音(音楽やラジオ番組など)を ヘッドフォンを使って聞いて、 シャットダウンしてみてくださいね。 またその間、気心の知れた人と 電話でお喋りすることも良いでしょう。 そして何より、これが大事なのですが、 「逃げている自分を責めない」ようお願い致します。 ことわざに「三十六計逃げるに如かず」があります。 私の好きな漫画「銀の匙 Silver Spoon」には 「生きるための逃げはありです」ともありますよ。 まずはその戦場のような場所から離れて、 ご自分を労ってあげてください。 さて、改めてSさんの「先々月会社を辞めたばかり」という言葉から、 今のSさんの状態があまり思わしくないのではと思います。 もしかして、そんなご自分を「弱いやつ」とか 「役立たず」と攻撃してはいませんか? それでは心が疲弊してしまいます。 肉体もそうですが、心も満身創痍の状態では Sさんが理想とする対応は難しいと思います。 どうぞSさん、ご自分を大切にしてくださいませ。 「感情を受け止めすぎてしまう」敏感な方は、 本当に、相手の感情も自分のことのように感じることができます。 それはとても素晴らしい才能なのですが、 使いこなせないうちは 自分の柔らかな感受性を傷つけるだけになってしまいます。 自分の安全な場所を確保している今のうちに、 Sさんの好きなもの、好きなこと、やってみたいこと、 叶えたい願いなどを棚卸して、 「私ってこんな人」というものを確立してみましょう。 確立するとそれがSさんの「センター」となり、 常にSさんが楽でいられる「心の拠り所」となります。 それが出来ると、柔らかな感受性を より良く使いこなせるようになりますよ! それを使えば愚痴を聞いても笑い飛ばせるようになれますし、 「あなたなら大丈夫!だって私の妹だもの!」と 自信をもっていえるようになります。 でも、そうなるにはまずはSさんが幸せになる必要があります。 幸せになって、心に余裕ができて、初めて、 愚痴をいっているご本人の、その裏に隠れている本心や 情熱に気づくことが出来るようになるんです。 それって凄く素敵なことに思えませんか? あと、両親や兄弟の間って、 関わりが深かったり長かったりする関係で どうしても「期待」してしまい、 「怒り」に変わりやすい関係性でもあります。 正面からぶつかる事はせず、まずはSさんから幸せに。 凄く申し訳ない感じや、裏切った感が出るかもしれません。 嫉妬されるんじゃないかと思うかもしれません。 しかし、これは「幸せのリーダーシップ」といって Sさんが楽に、生き生きと輝くことで 周りの人達に気づきと許しを与え、 地獄のような環境から抜けだそうと思わせる きっかけになるのです。 もし、冒頭でお伝えした「物理的に距離を取る」が難しければ、 一度カウンセリングを使ってみてください。 必ずどこかに、思いがけない突破口が見つかりますよ。 どうぞ私達にそのお手伝いをさせてくださいませ。 Sさんがキラキラ輝いて楽~な気持ちになれますよう、 心からお祈りしております。 最期までお読み下さり、ありがとうございます。 |