姉を許せない

相談者名
えり
3歳年上の姉と10年ほど絶縁状態です。原因は、私が中学生の頃にありました。
私はまだ思春期、反抗期で、よく親に反発していました。不満があると口答えしたり、八つ当たりのように怒ることもありました。
一方姉は、反抗期がほとんどありませんでした。私が反抗していたのは親で、姉にぶつかったことはありませんでしたが、反抗期のなかった姉からすれば私の態度が気に入らなかったのかもしれません、私に冷たくなっていきました。冷たい態度は攻撃的なものになっていき、突然私を突き飛ばし、倒れた私を上から踏みつけたこともありました。親には言っていませんが、その後血尿が出ました。姉からの暴力は話し合いを挟まずいつも一方的でした。
幼い頃から姉に誤解されていると感じることは多く、もともと相性が悪かったのかもしれません。
その後、姉は私を完全に無視するようになり、それぞれ実家を出て以降、住所も知らず音信不通です。
私は現在両親とは良好な関係で、親孝行したい思いで接しています。姉も両親とは普通に会っているようです。
しかし3年ほど前、姉は祖母に言われた些細な一言がきっかけで、祖母とも連絡を経ちました。祖母は姉を気にかけていますが、姉は避け続けています。
私も数年前までは、姉に歩み寄れればという思いもありましたが、祖母のこともあり、今はその気はありません。
そして今年、姉が結婚妊娠したことを母から聞きました。
私には2年以上交際している彼がいますが、結婚には踏み出せません。姉との事があるからです。実の姉に否定されている自分、子供が産まれても自分の姉を子供に会わせられない自分が、家庭を持つに相応しくないと思い悩んでいました。
でも、姉は結婚した。その事実はとてもショックで涙が出ました。
割り切ろうと思っていた時もありました。でも姉が結婚したショックで、私はまだこの問題を消化できていないと気付きました。
この絶縁状態が全て姉の責任だと思っているわけではなく、私も思春期の自分の振る舞いは反省しています。でも、姉は人を簡単に切り捨てるし、気に入らないと手を上げました。姉が幸せな家庭を築こうとしているのが悔しいです。
姉は、夫に私や祖母のことを何と話したのかと考えてしまいます。たぶん、一方的に悪者にしてるのでしょう。
悔しく気持ちがおさまりません。どうすれば楽になれますか。
カウンセラー
馬渕瑛子
えりさんはじめまして。担当させていただくことになりました、馬渕瑛子です。よろしくお願いします。

お姉さんとの関係、根が深い分抱えてこられたストレスも相当のものだったのでしょう。お察しいたします。
長い間絶縁状態で、冷え切っている関係、それがどこかで自分のせいだって思い込まれていると、もともと親密感を大切にされるえりさんは、罪悪感を持ってしまうかもしれません。
お姉さんに対して、ご家族に対して。
えりさんが今、とても辛い思いを引きずられているのは、その罪悪感からくるものではないかと思います。

罪を犯したという意識があると、無意識に自分せ自分に罰を与えてしまいます。えりさんの場合は、ご自身が幸せになれない罰、結婚できない罰、なのでしょう。
そして今感じていらっしゃる辛い気持ち、お姉さんを憎む気持ちも、実はえりさんが自分で自分に与えた罰なんです。
確かにお姉さんは悪いかもしれません。妹にひどいことをして、無視して、、、。
でも、少し考えていただきたいのは、待っていても、お姉さんは変わらないのだということ。えりさんの人生を変えられるのはえりさんだけです。ご自身のために、一旦違う目線で考えていただきたいのです。

えりさんがお姉さんに心を開いたからといって、すぐにお姉さんもえりさんに心を開いてくれることはないかもしれません。でも、少なくとも、えりさんがお姉さんを許さないって思っている間は、お姉さんはえりさんを愛することはできません。えりさんが自分を愛させないからです。
今の状況を変えるには、 えりさんが、変われるところを変えてしまう必要があります。お姉さんが変わってくれるのをひたすら待つよりも早いですよね。

お姉さんを許すこと。ご自身を許すこと。

この二つかなと思います。中学生の頃は、えりさんにとって、反抗することが精一杯のやり方だったのかもしれません。
お姉さんも、色んなことを抱えて、暴力的になったり、冷たい態度に出るしか方法がなかったのかもしれません。
何もストレスがなくて、気分爽快で、超幸せな家庭環境だったら、そんな振る舞いはしなかったと思います。仕方がなかったんですよ。誰も悪くない。過去は過去。

お姉さんは、憎むことではなく、許すこと、愛することを選択してご結婚されるのですよね。次はえりさんの番ですよ。
どうか愛すること、愛されることを自分に許可してくださいね。罪悪感が癒されて楽になれますから。
「愛」を選択し続けることで、お姉さんとのわだかまりもきっとなくなると思います。

勇気のいることかもしれないし、抵抗のあることかもしれない。でもそれを乗り越えた先にある大きな幸せを受け取る価値がえりさんにはあるから、今の現実があるのだと思います。

えりさんの幸せを、信頼しています。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。