心の傷

相談者名
レモンティー
私には3つ離れた兄がいます。私が高校生ぐらいのときのことですが、兄が私に対し、お前のことを好きになる人なんておるが?と、一言いいました。
私は今、24歳ですが、今でもその頃の兄の一言や表情に悩んでいます。
兄とは県外と離れているため、滅多に連絡も取らないし会うこともないです。好きな人ができても、相手も彼女がいたり他に好きな人ができて振られたり、失敗するたびに兄の一言が私にくっついているようで、兄のせいにしたくはないけれど、私のことを好きになる人なんていないんだ、と思い込むようになってしまいました。好きな人ができたとき、少しでもうまく行かないことがあると、兄の言葉通りで、私のことは好きにならないという感情でいっぱいになって、苦しいです。そして、すぐあきらめたくなります。
兄は、その言葉のほかに、私をみながら、お前を見ていたら殺したくなる、ともいいました。5~7年も経過したけれど、あのときの兄の心理とか、どうしてあんなことを言ったのか、言われた私は忘れることもできずにほぼ毎日のように、ここ最近、ひきずってしまい辛いです。
何かの解決になるといいなと思って、思い切って相談しました。
よろしくお願いします
カウンセラー
土肥幸司
こんにちは!レモンティーさん。土肥(どひ)と申します。
ご相談ありがとうございます。

お兄さんから言われた一言、数年経った今でも、まだ心の中で繰り返し聞こえてくるのですね。とても辛かったと思うし今でも辛いのですね。それほどに傷ついたのだと思います。増してや思春期の高校生の頃に言われた言葉であれば、尚更ショックだったのだと思います。

私達は人から言われた言葉で傷つきます。「言葉の暴力」と言うように言葉というのは人にいろんな影響を与え凶器にもなります。
例えばある男性が「あなたはケチだよね」と言われ彼女に振られたとすると、その彼は「ケチな自分はダメなんだ」と思い始めますよね。そして「自分はダメなんだ。魅力がないんだ。俺なんか誰とも付き合えない。いや付き合う資格なんてない」と思ってしまいます。

でも実はケチではなく地道にコツコツとお金を貯める人だったのかもしれません。そしてそういう人を「倹約家でしっかりしている人だね」と評価する人もいます。取り様によっては悪いことではないのですよね。

レモンティーさんはお兄さんの一言で傷ついたと思います。その言葉の影響でその後、数年間、辛い恋愛を積み重ねたのかもしれません。
辛かったでしょう。それでも恋愛をしようとトライしたのですね。

そして今回も

> 何かの解決になるといいなと思って、思い切って相談しました。

そう、こうやって何とかしようと頑張っているのですよね。その姿勢が素敵だなと思います。
そしてその気持ちがある限り大丈夫ではないかと思うのです。

> あのときの兄の心理とか、どうしてあんなことを言ったのか

どうしてお兄さんはそんなことを言ったのでしょうか?言われた側と言うのは、その瞬間、ショックが強すぎて言われた言葉をそのままストレートに受け取ってしまうものです。
でもこんなことはありませんか?小さい時に男の子が好きな女の子を苛めてしまったり、その女の子を好きなことを他の友達に知られたくないから、その女の子の悪口を言ったりすること。

もちろんお兄さんがレモンティーさんに変な意味で好きという感情を持ったということではありませんよ。

ただ高校生くらいになると男性も女性も少しずつ大人になってきます。男性は男性らしく、女性は女性らしく。
お兄さんはレモンティーさんの女性性というものを少しずつ感じ始めたのかもしれません。かわいい妹が少しずつ大人の女性になってきたのに、とまどったのかもしれません。
そしてかわいい妹を取られちゃうような、ちょっと寂しい気持ちになってしまったのかもしれません。だから暴言を吐いたり「お前を殺したくなる」というようなことを言ったのかもしれませんね。

でもそれは裏を返せばレモンティーさんが「大人の女性として魅力を発揮し始めた時」だったのだと思います。

今はお兄さんとは滅多に連絡を取っていないと言う事ですが、今、会ってもお兄さんは5~7年前と同じようにレモンティーさんに接するのでしょうか?おそらく違うと思います。お兄さんも今は悪いと思っているのではないでしょうか。

レモンティーさんは自分自身を女性として好きですか?好きならそれでいいと思います。

でも、もしも今、自分自身の女性性、女性らしさを否定しているとしたら、その女性性・セクシャリティを少しずつでもいいので受け入れてあげてくださいね。
自分を受け入れてあげると自分に優しくなれます。そして自分自身が好きになります。自分が好きで自分を大切にしていると、そのレモンティーさんを大切にしてくれる人が現れます。

お兄さんの言葉を真正面から受け止めないで、自分自身の魅力に気付いてあげてくださいね。
自分の魅力に気付いて行くと、いずれお兄さんの言葉が心の中から小さくなりレモンティーさんの傍には素敵な彼がいるでしょう。

自分自身の魅力を受け入れてあげてくださいね。
そして幸せの道を歩いていってくださいね。
応援しています。ご相談ありがとうございました。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。 ※2020/3/1より休会中