どうしても嫌な気持ち

相談者名
モコ
こんにちは、大学3年生のモコと申します。
私には大好きな歌手がいます。
しかし応援する過程で、自分の中に醜い感情が生まれてしまい、どうしたらいいかわからなくなって困っています。

仮に私が好きな歌手をAとします。
例えば、Aより評価されているBという人がいるとします。
すると私は、「Aのほうがいいのに!」と思ってしまうのです。
実際はBのほうが実力もあり、評価されるのは当然だと、頭ではわかっているのに、どうしてもそういう見方をしてしまいまうのです。
ひどい時は、無意識にBの悪いところを探してしまったり、Bを嫌いになってしまったりもして、自己嫌悪してしまいます。

また、Aのことが大好きな人がいるとします。
ある日その人が「Cも好きだな」と言ったとすると、私はその人に、ひどく裏切られたような気持ちになってしまい、またその人に対して嫌悪感を感じてしまうのです。

Aの悪口などが書かれた掲示板などが気になって覗いてしまい、嫌な気持ちになることもあります。見なければいいだけなのですが、どうしても気になってしまうのです。

誰かがAを好きになることや、誰かがAを嫌いになることは、自分とは関係ないことのはずなのに、どうしても嫌な気持ちになってしまいます。
私がしているのはAの応援ではないような気がして、もういっそファンをやめてしまいたいと、思うときもあります。
ただ大好きだっただけなのに、こんな醜い気持ちを持ってしまうことが苦しくて仕方ありません。
加えて、こんなことをしていたら、いつか自分が本当にAのことを嫌いになってしまうのではないかと感じ、それも怖くて仕方ありません。
こんな気持ちになるのはもう嫌です。
アドバイスよろしくお願いします。

カウンセラー
松尾たか
モコさん、はじめまして。 今回担当させていただく松尾たかです。
よろしくお願いいたします。

モコさんはある歌手Aが大好きで熱烈なファンでいらっしゃるんですね。熱心に応援して
くれるモコさんのような方がいるのは、その歌手の方が知ったらきっと嬉しいでしょうね。
ただ、モコさん自身は応援すればするほど醜い(とモコさんは思っている)感情に
出会ってしまうと感じているなら、それは苦しくて辛いですね。
少しでも気持ちがラクになるよう、また何か参考になるよう書かせていただきますね。

モコさんは、その歌手のどんなところが好きなんでしょう。 モコさんにとってはどんな
存在なのでしょうか。
それだけ応援したくなるのは、素晴らしい何かを持っている歌手なんだと思います。
大好きな歌手や物に出会えるのはとても素敵なことですよね。 その歌手を応援して
いる時のモコさんは、とってもワクワクしたり、嬉しかったり、キラキラしたりしているの
でしょうね。

だけど、自分が大好きな人(や物)を誰かに粗末に扱われたり、けなされたりしたなら、
嫌な気持ちになるのは自然なことです。 決してモコさんだけが感じる感情ではないと
思いますよ。
感情そのものに良い・悪いはないので、どんな気持ちを感じても、それが醜いという
ことはありませんし、 ネガティブな感情を持ったからといって、モコさん自身を否定する
ものではないんです。

>誰かがAを好きになることや、誰かがAを嫌いになることは、自分とは関係ないことのはずなのに、どうしても嫌な気持ちになってしまいます。

自分とは関係ないと言いながら、モコさんが必要以上にその不快な感情を感じて
いらっしゃるのは、きっとモコさんはその歌手A=自分のように感じているからかも
しれません。

私たちは自分には何かが足りないとか不十分と感じているとき、何かに憧れ、
それに近づこうとすることがあります。
たとえば思春期の頃、アイドルに憧れ、アイドルの服装や髪型を真似をしたりする
ことがありますよね。 アイドルは自分にとって完璧であり、それを真似ることで自分を
より良く見せたい、あるいは完璧になった気がします。

これは自分にないものを相手(理想・憧れ)に同一視することで、自分を高めようとする
行動のひとつです。
そのため、相手(ここでは歌手Aですね)をけなされることは、あたかも自分に言われて
いるように受け取ってしまい、嫌な気持ちになるのでしょう。

>また、Aのことが大好きな人がいるとします。 ある日その人が「Cも好きだな」と言った

とすると、私はその人に、ひどく裏切られたような気持ちになってしまい、またその人に
対して嫌悪感を感じてしまうのです。

これも歌手Aへの評価を自分への評価に置き換えてしまい、自分が認められていないと感じてしまうのかもしれません。

ご相談では歌手Aのことで生じる自分の嫌な感情のことですが、A以外のことで
同じような気持ちになったことはありませんか。
Aのことで過剰に反応してしまうとしたら、もしかすると、自分の自信のなさや
自己価値の低さが隠されているのかもしれません。
今の苦しさや辛さを嫌なものにするのではなく、自分を見つめなおすきっかけに
してみてもいいのではないでしょうか。

1人では難しいと思われたときは、初回無料のカウンセリングもございますので、
私たちカウンセラーを頼ってみてくださいね。

モコさんの毎日がワクワク・ドキドキ、キラキラしたものになっていくことを願っています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。