彼の唯一の味方でいてあげよう

こんにちは、平です。

いまさらですが、恋愛というものは、二人でするものです。

ということは、スポーツでたとえるならば、恋愛は個人戦ではなく、団体戦なのです。ですから、二人のチームワークがとても大事になってくるのです。

「恋愛のチームワーク?」と思う人もいらっしゃるかもしれませんね。

たとえば、野球のチームがあるとします。攻撃陣は強力打線で、いくらでも点がとれるチームだと思ってください。
しかしながら、このチーム、投手力がないのです。
攻撃陣がせっかく5点取っても、ピッチャーが崩れて6点取られてしまう。

8点取ったら、こんどは9点取られてしまう・・・。

しかしながら、ピッチャーに、「もっとしっかり投げてくれよ」と、どれだけ文句を言ったとしても、ピッチャーは腐ってしまうか、自信をなくすかです。

どちらにしても、いい結果にはならないと思いませんか?そして、こんなチームは勝てるのでしょうか?

また、逆もしかり。ものすごい投手力を誇るチームがあり、ピッチャーは強豪チームを1点に抑えているのですが、打線は1点も取れず、1対0で負けている。このとき、ピッチャーが、「おまえら、もっとしっかり打てよ」などと罵ったとしても、このチームはきっと勝てないのです。

男女関係も同じです。あなたの彼や彼女も、ヘマをしますし、間違いも起こすでしょう。そんなときは、ついつい、「だから、言ったでしょ」とか「ほら、やっぱりね。もっとしっかりしないと」と、責める側に回ってしまいがちです。

その気持ちはわかりますが、言われる側からしてみれば、ほかの誰に言われても「仕方ないや」と思えることも、パートナーであるあなたからだけは言われたくないだろうと思いませんか?

なぜなら、あなたに唯一の味方になってほしいと期待しているからです。

あなたが逆の立場の場合も同じでしょう。
ミスをしたりして、ヘコんでいるとき、彼には励ましてもらったり、なぐさめてもらったりしてもらいたいと思いませんか?

そして、彼があなたを責める代わりに、あなたを上手になぐさめ、励ましてくれたなら、そんな彼のことをもっと大好きになったりはしないでしょうか?

恋愛しているとき、私たちは無意識的に自分のパートナーのことを、ミスやヘマなどをしない、最高の男性、最高の女性として見てしまいがちです。

だからこそ、パートナーのミスをほかの誰よりも許せなかったりするのです。友だちがあなたに、「そんなことぐらい、大目に見てあげなさいよ」と言ってくれても、ついつい、ムキになってしまったりするのがパートナーシップの特徴なのです。

また、彼から、「最近、忙しくて、昼も夜も牛丼ばかりだよ」などというメールがきたとします。こんなときは、「野菜もしっかりとらないと、ダメじゃない!」などと、まるで彼のおかあさんになったかのようなメールを返してしまうことがあるでしょう。

すると、彼はついつい、あなたに母親を投影してしまいます。

そして、「もう、うるせぇなぁ。忙しくって、メシもゆっくり食べれないんだって言ってるだろ」などと言ってきたりしますので、あなたもついつい、「なによ、心配してあげてるのに!」とムキになりがちです。そうしたら、こんどは彼が、「心配してくれなんて、頼んだ覚えはねぇよ!」と居直ってくるかもしれません。

では、母親にならずに、彼女としてあなたがサポートするにはどうすればいいのでしょう?

こんなときは、たとえば、「野菜もとってくれると、うれしいな☆」などと、かわいらしくお願いしてみればいいのです。

当然、彼のおかあさんは、こんな言い方はけっしてしません。同じ注意をするにも、言い方一つで、彼にはあなたが自分の味方になってくれていると感じられますし、また、あなたのいうことを聞きたくもなるものなのです。

「パートナーの唯一の味方になってあげる」。

これができたなら、あなたたちのチームは、より強くチームワークで結ばれていくのです。

私は長い間、離婚や恋人たちのケンカ、別れ話にまつわるカウンセリングをしてきましたが、「私がいちばん困っているときに、あの人は私の味方になってくれませんでした」というフレーズをどれだけたくさん聞いてきたことでしょう。

私たちは、だれかになにか注意するとき、それが自分にとって大事な人だったとしても、無意識的に、自分が子ども時代に親から注意されたときと同じ言い方をしてしまうものなのです。

どんなことがあっても、あなたのパートナーの味方でいてあげましょう。

 

では、来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。