根本です。とうこさん、こんばんわ。 ご相談ありがとうございます。> ※公開するのにふさわしくない内容かもしれません。 > もしそうであった場合はすみません。削除して下さい。 いえいえ。貴重なお話ありがとうございました。 性的な嗜好についてこうした場所でお話するのは勇気が要ることなんじゃないかと思います。 でも、実際はセックスや性的嗜好に関するご相談ってとても多いんですよ。 ご安心下さい。 カウンセリングや心理学では、僕たちは全員S性、M性を持ってるという見方をします。 MかSかのどちらかではなく、両方ある、と。 だから、誰でもとうこさんのようにM的なセックスを求めるようになり得ますし、逆にS性が強まることもあります。 これは色んな角度からお話できるので、とうこさんのケースというよりも一般的なお話になってしまうかと思いますが、参考にしてみてください。 何か気付きや疑問が出てきましたら、メールや電話をして下さいね。 できる範囲でご協力させていただきますので。 僕たちがSMに快楽を求める要因には、一つは「刺激」があります。 ノーマルな1対1のセックスに飽きてしまうとより強い刺激を求めます。 SやMにも色んな種類があると思いますが、誰か他の人に見られたかったり、縛られることや何らかの痛みを与えられることでしか、気持ちよさを感じられなくなってしまうわけですね。 ですから、このM性の背景には「感覚の麻痺」があると考えられます。 誰でも同じ刺激を与えられ続けると当初は激痛を伴うものであっても徐々に無感覚になり、やがては快楽に至るのです。 最初は針が刺さっても痛かったのが、やがてはナイフを差してもなんとも思わなくなるのが人間の感覚なんです。(これは防衛本能の現われでもあります) これがM性の芽になります。 これは肉体的な面だけではなく、精神的なものでも同じ現象が起こります。 肉体と精神は繋がっていますから。 例えば、強い罪悪感を感じていて知らず知らずのうちに自分を罰し、攻撃する事を覚えたとします。自分を罰する痛みにもやがては慣れていきますから、どんどん強い刺激(罰)が必要になり、ますます過剰な自己攻撃を繰り返すようになります。 そうすると感覚が慢性的に麻痺したような状態が続き、日常生活においても、ちょっとの刺激ではなんとも思わなくなります。 そういう状況でセックスをしたとしても、普通の状態では快楽も逆に痛みも恥ずかしさも感じられなくなり、結果的にノーマルでは感じない体に気付くものです。 ただ、これは一般論ですけどね・・・。 > 「もう誰とも出会いたくない、信じられない」という思いと > 「誰かに助けてほしい」という思いで > 今 自分の中がごちゃごちゃしていてとても苦しいです。 セックスの嗜好だけでなく、恋愛においても何かM性が出てきてしまうのでしょうか。 辛い恋愛、結ばれない、惨めな、残酷な恋愛を無意識的に選んでしまうものかもしれませんね・・・。 > 苦しい、切ない、哀しい、そんな思いはしたくないと思っているのに、 > 同時にそんな感情に喜んでいる自分がひどく不可解で怖いんです。 それが麻痺とその後に来る快感なのかもしれません。 苦しみを強く感じれば感じるほど喜びが強くなるとしたら、これはとても辛いことのような気がします。 自分の体や心が信じられなくなってしまうかもしれません。 とうこさんはセックスにどんな刺激を求めているのでしょうか。 M性を高められているとき、どんな気持ちに快楽を覚えるのでしょうか。 きっとその気持ちがカギになると思います。 ずっとその感情を強く感じてきたとうこさんがいらっしゃるのかもしれません。 ある意味、とうこさんは痛みや苦しみに強いハートをお持ちです。 でも、それくらい苦しみや痛みが長い間続いてきたとしたら、どうでしょうか。 それはとうこさんが些細なことのように感じられることにヒントがあるかもしれません。 きっととうこさんにとっては当たり前のことが、その感覚を育んでいったと思います。 少し時間を取り、自分のここまでの歩みや家族、周りの人との関係を見返してみてください。 そして、痛みがあれば、それを癒していく選択をしてみるのはいかがでしょうか。 それでは。 |