振られた後、復縁に向けて。

相談者名
えれな
27歳女性です。別れた彼との復縁に向け、自分の状況を見つめ直したいと思いご相談します。
数か月前、1年ほど付き合った35歳の彼に振られました。彼が言うには、親の体調が悪く(遠方の実家に1週間ほど帰ったらしい)これ以上迷惑掛けたくないから一人にさせてほしいという事でした。親御さんが入院したのか等詳しいことは言わないので、彼にとってそういう事を話したいと思えるほど、私は大事な存在じゃないと感じました。彼は銀行員なのできっちりした性格かと思えば、デートに1時間以上遅刻した事もありプライベートは時間に束縛されたくないのかな?と思っていました。休暇も必要以上に取らないので、1週間も仕事を休むなんて親御さんは危篤なのかとさえ思いました。
これまで遅刻等不満があっても、彼に面と向かって言った事はありません。私は小さい頃から優等生タイプで、怒られることがとても嫌いでした。一人っ子で、父との関係は反抗期もなく良好、母はあまり褒めてくれない人で、意見が合わずよく口喧嘩します。一人暮らしの経験はなく、親子離れできていないです。彼は私にとって初めての恋人で、不満をぶつけるよりは私が我慢すればいいと思っていました。彼も私に不満を言った事はないですが、彼や親御さんを心配する事に対して、有難いけど言葉に重みがありすぎて精神的に負担だ、と言われて振られました。関係ないかもしれませんが、私が初めてだったからか、キス以上はした事がありません。彼には余裕がなかったのだろうと今では分かります。典型的な男女のすれ違いだったと思いますが、私は自分を見つめ直す時間ができ、必要な別れだったと思います。私は彼を手放そうと思い、自己肯定感が低かった自分に気が付いて、自分を大切にする事を心掛けています。彼が誰かと結婚していても、やっと幸せになったんだねと思える気がするので、手放しはできていると考えていますが、その上で彼が好きで復縁を願っています。
ただ、心理学を知らない彼の状況は変わらず、別れている現状では彼に対して何の影響も与えられないと感じます。別れてから全く連絡を取っていませんが、こんな状況でも私が変わることで私の望むような未来が手に入るんでしょうか。日によって気持ちが揺れて、ふと彼がカウンセリングを受けたら早く解決するのに、と思うことがあります。聞いて答えが出る訳ではないですが、よろしくお願いします。
カウンセラー
佐藤まゆみ
初めまして、えれなさん。
今回のご相談の回答をさせていただく、佐藤まゆみと申します。
どうぞ、よろしくお願いします。ご相談の内容を拝見して私が感じたのは、えれなさんがとても客観的に物事を捉えられる方なんだなということでした。
彼とお付き合いしていた間の出来事を、非常に冷静に伝えてくださっていますね。
初めての恋人との関わりの中で、どのように接していけば良いのか、戸惑われたことも多かったようで、苦しい胸の内、お察しします。

まず、えれなさんが【彼に振られた理由】というところから見ていきたいと思います。
彼がおっしゃるには、“親御さんの体調が悪くて、その為に遠方の実家に1週間ほど帰り、「これ以上(えれなさんに)迷惑をかけたくないから一人にさせてほしい。」”ということでしたね。

えれなさんは、彼がご実家に1週間も帰ったことに対して迷惑だと感じられたでしょうか?
文面からすると、迷惑よりも“休暇も必要以上に取らない彼が、1週間も仕事を休むなんて、親御さんは危篤なのかな?”と、むしろ心配なさっていたようですね。
そんな風に思えるえれなさんは、とても思いやりのある優しい方です。
一方、彼の方は“こんな自分は、えれなさんにとって迷惑な存在”だと思っていたことになります。

何だか、二人の間に考え方のズレがありますね。

>彼は私にとって初めての恋人で、不満をぶつけるよりは私が我慢すればいいと思っていました。彼も私に不満を言った事はないですが、彼や親御さんを心配する事に対して、有難いけど言葉に重みがありすぎて精神的に負担だ、と言われて振られました。

この部分を見ると、お互いに言いたいことが言えてなかったようですね。
不満がないから言っていないのではなく、相当我慢していたようです。
我慢した感情は、消えてなくなるわけではありません。
むしろ、心の奥深いところにしまわれて、思いもよらない形で表面化することがあります。

えれなさんは、小さい頃から優等生タイプだったとのこと。
一人っ子で大事に育てられた方だと言うことは、よくわかります。
怒られるのが嫌いなので、怒られることのないようにご両親の意図を汲んで行動することのできるとても良い子だったのでしょう。

確かに子どもの頃、それは素晴らしい事だったのですが、大人になってくると、当然自分の考えや意志がはっきりしてきます。
それは、ご両親と自分のどちらの考えが良いとか悪いとかの問題ではありません。
ただ、考え方や価値観が違うということです。
ですから、お互いの意見の違いを認めて尊重し合うことが出来れば良かったのですが、どうやらえれなさんは、今も自分の意見よりも相手の意見に合わせたり我慢したり、という状態が続いているようですね。

人と関わる時、一番気になるのは、「この人はどんな人なんだろう?」ということですよね。
この人は何が好きな人なのか、何がしたい人なのかが解れば、接し方はさほど難しいことではありません。
けれど、自分の意思や意見を伝えてくれない人のことは非常に分かりづらいのです。

えれなさんも彼も、その点では似てらっしゃるかも知れません。

相手が自分の意思を伝えてくれないのですから、こちらとしてはその心中を想像するより他ありませんね。

>彼は銀行員なのできっちりした性格かと思えば、デートに1時間以上遅刻した事もありプライベートは時間に束縛されたくないのかな?と思っていました。

せっかくのデートに彼が1時間以上も遅れて来た時、えれなさんはどのように対応されたのでしょうか?
我慢して、何ごともなかったかのように振る舞われていたのでなければ良いのですが・・・。
何も彼を責めたてる必要はありませんが、その時のえれなさんの本音は『待っている間、淋しかった。』とか『早く会いたいのに、なかなか会えなくて悲しい。』ではなかったでしょうか?
本音を素直に相手に伝える、というのはパートナーシップに限らず人間関係を築いていくのに、とても大事なことです。

>こんな状況でも私が変わることで私の望むような未来が手に入るんでしょうか。

もちろんですとも!
これまでうまくいかなかったのは、今までのやり方には問題があったからですよね。
聡明なえれなさんですから、ご自分でもそのことに気づいて、自分を大切にすることを心掛けられていらっしゃるようです。
“自分を大切にする”とは、具体的に言えば、自分は何が好きで、何がしたいのかが分かっていること。
そして、【欲しいものは欲しい、好きなものは好き】と、言えることではないでしょうか?

類は友を呼びます。
えれなさんが、YesとNoをはっきりと伝えることができたなら、「私もそれが好き!」「オレもそれが良いと思ってたんだ!」「ああ、なるほど、そういう考え方もあるよね。」という人が周りに集まってきます。
まず、その人たちと楽しい時間を共有してみてください。
それは、とっても楽な人間関係なんですよね。

そんな、心地良いお付き合いを実感できた時、彼に連絡を取ってみませんか?
その時のあなたは、今以上に魅力的な女性になっていることでしょう。

きっと、そこから新しい世界が開けるはずですよ。

今回はご相談くださって、ありがとうございました。
えれなさんにとって少しでも参考になれば、幸いです。

佐藤まゆみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1957年生まれのシニア世代。 自身の豊富な人生経験を生かした、自分らしく生きていくためのサポートが好評を得る。 得意ジャンルは、対人関係・自己啓発・恋愛。 “何かを始めるのに遅すぎることはない”の言葉通り、いくつになっても新しい人生を切り開いていけることを、身をもって実践している。