婚約破棄されました。気持ちの整理ができません。

相談者名
モリ
はじめまして、モリ(女、20代後半)と申します。
よろしくお願いします。一年のお付き合いを経て、三つ上の彼からプロポーズを受けました。

その二週間後なぜか彼の元気がない…
無事親への挨拶を済ませるも、回復しない…
不安は的中、婚約破棄したい旨を伝えられました。
プロポーズからひと月しか経っていませんでした。

モリは何も悪くない、今でも好きだ、全て自分の問題、今、自分が幸せではない思いと不安感でいっぱいで前に進めなくなった、と言われました。

お金のこと(過去の実家での極貧生活を語られたり)、彼がやりたいこと(起業等)、お互い知らないことがまだある(一年じゃわからない)こと…どんどんネガティブな話をし始めました。
覚悟を決めていたものが、不安になってきた、しっかり考えきれていなかったのかもしれないとも言われました。

責任の重さから逃げたくなったのだろう、失敗する恐れから逃げたかったのだろうと思います。

今は別れている状態ながら、連絡はとっています。
私から連絡しないと連絡も来ないのでとても辛いです。

破棄直後より、最近のほうが常に辛いです。こんなに簡単に破棄されてしまうなんて、私は愛されていなかったんだ、彼は私を放棄した男なんだとどんどん心が重くなります。

彼は今は結婚は考えられない、でもいつかは結婚したい、これから別の女性を探すとかではない、結婚に一番近いのはモリと言います。

こんな彼の歩みをもう一度進めるには、どうしたらよいでしょうか?それは難しいことでしょうか…
(この質問への回答は難しいでしょうか?)

また、私が不安になったり、辛い気持ちは、どうやって解消してゆけばよいでしょうか?
彼は、プロポーズをしたのはモリだけなんだよ、今も連絡をとっているじゃないか、と言ってはくれますが、私は愛されている気がしません。
ネガティブな心で埋め尽くされてしまい、彼を嫌いになってしまいそう…
しかし彼を信じて待っていたいのです。

彼の婚約破棄した気持ちや現在の気持ちはどんなことが予想されるのか、どうしたら私は平穏な気持ちでいれるのか、この先どんな選択が正しいのか、見失っています…

どうか、ご助言よろしくお願い致します。

カウンセラー
近藤あきとし
モリさん はじめまして。
カウンセラーの近藤あきとしと申します。
今回はご相談をお寄せくださいましてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。プロポーズを受けてとっても幸せな気持ちで一杯だったはずなのに、
彼は結婚への不安やネガティブな思いですっかり塞ぎ込んでしまった
ようですね。幸せの絶頂から急に奈落へ突き落とされたような気持ちかも
しれませんね。

女性にとっては彼との幸せな結婚生活を思い描きながら、その日を待つという
一番満たされた時期なわけですから、それだけに彼の言葉や態度は
とてもショックでしょうし、どうしてこうなったんだろうという不安や疑い、
彼への怒りや憤り、そんな彼を見たときの悲しさもあるでしょうし、
モリさんがご自身を責めてしまって自信を失ってしまっているかもしれませんね。

> モリは何も悪くない、今でも好きだ、全て自分の問題、今、自分が幸せではない思いと不安感でいっぱいで前に進めなくなった、と言われました。
>
> お金のこと(過去の実家での極貧生活を語られたり)、彼がやりたいこと(起業等)、お互い知らないことがまだある(一年じゃわからない)こと…どんどんネガティブな話をし始めました。
> 覚悟を決めていたものが、不安になってきた、しっかり考えきれていなかったのかもしれないとも言われました。
>
> 責任の重さから逃げたくなったのだろう、失敗する恐れから逃げたかったのだろうと思います。

彼の言葉を見てみるとまるで結婚することで苦しいことがさらに大きくなっていくと
感じているように思えますよね。それを諦めて受け入れるのか、それとも不安から
逃げ出すのかと考えたときに彼は逃げる方を選んでしまったように思います。

もしかすると、それくらい彼のこれまでの人生はしなければならないことばかりだったり
義務感とプレッシャーをいるも感じていたり、逆らえない何かに雁字搦めにされている
ような緊張感の中で生きてきたのかもしれないんですよね。

そうなると結婚に対してもどこかで義務感のようなものを感じていたのだとしたら、
本当にモリさんのことを愛していても、重くのしかかってくるように感じていたかも
しれないんです。

> 責任の重さから逃げたくなったのだろう、失敗する恐れから逃げたかったのだろうと思います。

本当におっしゃるとおりで、結婚というのは男性にとってはイコール責任というように
心の中で自動変換されるものですから、結婚を意識した瞬間に多くの責任が両肩に
のしかかってくるように感じてしまいます。
「自分の稼ぎで養っていけるのか」
「一生仲良くやっていけるのか」
「本当にこの人を幸せにできるのか」
一般的には男性はこういった不安をプロポーズ前に感じて、迷い悩みながらも向き合い
どこかで乗り越えて腹をくくるのですが、彼はプロポーズの後に強く出てきているようです。

また私の経験上こういった不安が強く出てくる方には罪悪感を強く感じている方が
多いように感じます。罪悪感が強いと周りに対して犠牲的に行動してしまったり、
自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先してしまうことが習慣になっているので
なかなか自分の本心を出せずに我慢してしまうことがよくあります。

本人も気づかないくらいに強く我慢をしていると、普段はそのことに気づかなくても
大事な決断や意思決定をする時になると、押さえ込んでいた不安と恐れと不満が
噴出してくるので本当に進みたい方向や、手に入れたいものがあったとしても、
新しい一歩が踏み出せなかったり、欲しいものに手を伸ばすことができなかったりするんですね。

ですので、もし彼を見てきてそういったところがあるように思われたら、彼にはまだまだ
言い出せない不満と、結婚という大きな変化を受け入れる自信がないという不安が
あるのだろうと思います。そしてこういったものはパターン化しているはずなので、
これまでにも色々な場面で彼は同じようなパターンを出していたのではないかなと
思いますよ。

> 彼は今は結婚は考えられない、でもいつかは結婚したい、これから別の女性を探すとかではない、結婚に一番近いのはモリと言います。

もし彼と今でもお話できる状況であれば、彼を一度結婚から開放して自由に
させてあげることが必要かもしれません。彼がモリさんのことを一番に思っている
のは本当だと思います。しかしだからこそ、結婚を選べずにモリさんを笑顔に
できないのは彼にとって本当に辛いことのはずですからね。

彼が自分の気持ちを押さえ込んだままであれば、結婚はいつまでもしなくてはいけないもの
になったままですが、モリさんが彼を自由にしてあげるというアクションを起こすことで、
モリさんの言葉・口調・態度・雰囲気から彼がこれまでと違うものを感じるでしょうし、
そこから状況が動き出すことも十分考えられます。彼が安心して本心を出しても
良いんだと感じられれば、欲しいものを選んで良いんだという許可が下りていくはず
ですからね。勇気がいることですがチャレンジする価値はありますよ。

また他の面から見ると、パートナーは自分自身の心を映し出してくれるものですから、
彼が見せてくれている問題は心理的にはモリさんの問題を見せれくれているとも
考えられるんですね。例えばモリさんの中に気づいていない結婚へ恐れなどの
ネガティブな感情があるとすれば、何かモリさんの心の中に恐れのルーツに
なるものがしまい込まれていることも少なくはないんです。

そういった内面的な部分を掘り下げてケアしていく機会としてカウンセリングを
使っていただいてもいいと思いますよ。

今はとても苦しいところにいると思いますが、この問題を二人で乗り越えていけることを
祈っています。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。