彼に突然去られてしまいました

相談者名
うさこ
はじめまして。
結婚を考えていた男性に突然去られてしまいました。
彼とは出会ってすぐアプローチされ交際が始まり、遠距離でしたが私が月に二回ほど会いに行く関係が一年余り続いてました。その時彼はすぐにでも私と一緒になりたかったのですが、私が両親のこと、仕事のこと等でなかなか関西を離れられないでいるうちに、突然メールで別れを告げられました。理由は遠距離に耐えられない、考え方が違うとのことで、話し合うことすら許されませんでした。
私は彼に寂しく辛い想いをさせてしまった、こんな選択をさせてしまって悪かったと反省し、三ヶ月ほどたってやっと再会する機会があった時に心を尽くして謝りましたが、もう完全に無関心な態度でした。その次に会った時は別れてすぐ同棲を始めた次の彼女と一緒で、その夫婦同然に仲睦まじい様子を目の当たりにし、死にたいほど辛く自分が惨めでした。
彼は今の幸せに夢中で見せつけたりするつもりは無かったと思いますが、私が辛かろうが泣こうがもう何の関心も無いのだな・・・と思うと、本当に心が凍って折れてしまうとはこのことか、と思いました。
彼の事は思い出にしないと、と頭では分かっています。恨む気持ちもありません。だたあまりにみじめで辛く、気持ちの整理がつきません。
こんなご相談内容ですが、よろしくお願い致します。
カウンセラー
池尾昌紀
うさこさん
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。突然の別れ、文章を読ませていただき、本当に辛いお気持ちと思います。
まず初めにお伝えしたいのは、同じ状況になれば、誰もが辛くて苦しい思いをするということです。
まずは、私がこんなに辛い思いをしても当然のことなんだ、と思ってあげてください。
こんなに長い間がんばってきた自分をほめてあげてほしいのです。そして、自分をこれ以上責めないでいただきたいのです。
文面からの想像になってしまいますが、うさこさんは、とても我慢強くてがんばり屋さんな性格なのではないでしょうか。
そして、自分に厳しい方のように思います。
そのため、普通だったら、もっと彼への非難や恨みつらみが出てきてもいいところなのに、うさこさんは、彼への批判ではなく、至らなかった自分や、今でも彼のことを考えてしまう自分を責めておられるように感じます。恋愛が別れに変わるとき、それは片方が100%悪いということは、ありえません。
恋愛は二人がいて、お互いに影響しあって成り立っています。
うさこさんがどれだけご自身に悪いところや至らないところがあったと思っていたとしても、別れの原因は彼にも必ずあるのです。うさこさんは、こんなに辛い思いをしているのに、今も彼のことを大切に思っておられるように僕には感じられます。
そのために、あなたはこんなにも自分を責めて、後悔し、今も苦しんでおられるのではないでしょうか。
でも、もし、そうであったとしたら、自分を責め続けることは、彼を苦しめることになります。
自分が悪かったという罪悪感を持っていると、その思いは相手にも伝わり、相手に自覚がなくても、こんな思いをさせてしまったという罪悪感を彼が持つことになります。
あなたが自分を責める大きさの分まで、彼も苦しむことになります。

こんなひどいふられ方をしたのだから、彼が苦しんでも当然だ、と、うさこさんは思うこともあるのではないでしょうか。
彼に対しての恨みつらみが全くなくなっているわけではないと思うのです。
ところが、「彼を恨む気持ちを持ってしまう自分」のことを嫌いに感じていませんか?

罪悪感というのは、誰かに対しての申し訳ないことをした、という思いです。
でも、申し訳ないという思いは、相手のことを愛していないと生まれないものです。
ということは、あなたは本当に深い愛を心の中にもっている人だと思うのですね。

こんな大きな深い愛をもっているご自身の価値を見てあげてください。
うさこさんは、本当に優しくて大きな愛を持っている方なのです。

恋愛の別れは、とても辛いものですが、必ず意味があるものだと僕は思っています。
後悔するということは、実は、自分の内面を深く見ていく作業になり、そこにはたくさんの学びがあります。
そして、その学びは、次の恋愛につながっていくでしょう。
人として大きく成長できるきっかけにもすることができるのです。

そうは言っても、まだしばらくは苦しみは続くと思います。
そんな時には、誰かに頼ってください。
今回、勇気をもって、この相談コーナーをご利用くださったように。
ここにも学びがあります。
それは、ひとりでがんばらなくてもいい、辛い時には誰かに頼ったり、弱音を吐いたりしてもいい、ということです。

家族、友達、カウンセラーでも結構です。
この機会に、誰かに頼ることをご自身に許可してあげてください。

あなたの優しさと大きな愛は、必ず、あなたを幸せに導いてくれると僕は思います。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。