彼に振り回される私を助けてください

相談者名
You
私は今、海外在住です。
カウンセリングを受けることもできず、ひとりっきりです。
このWEBサイトにて、執着についてや、手放すことの大切さを知りました。
私にはそれが、今必要です。でもなかなかできず、どんどん自分を追い込んでしまいます。
私は5年来の友人の、あるイギリス人男性とこの1年半程とても強いつながりを持っていました。私たちは色々な問題があり、お付き合いという形になかなか進めないながらも、それでも、私はいつか一緒に時間を過ごす事が出来る日を夢見ていました。
彼の女性問題では心をズタズタにされることが何度かあり、それでも話し合った後には、一緒にいたいという気持ちが勝っていました。
先日、お互い、やはりとても大事な存在だと再確認し合えたほんの数日後、友人より彼が最近他の女性と会ってると聞かされました。またか…という気持ちと、全てが破壊され、本当に寂しく、悲しい毎日です。彼から最後に来たメールは手のひらを返したような文面でした。
忘れるためにはまず全てを受け入れること、しかし、今回の相手はレズビアンで、街をもうすぐ去る人です。彼女と過ごすようになって、ようやく心の中が穏やかになったと言ってました。これは、私は負けた、と受け入れるべきですか?自分の中のどこかでは彼との人生はもうありえないって、わかってるんです。だから、早く忘れたい。でも、この彼と一緒に乗り越えてきた時間は何だったのか、どうして私じゃ駄目だったのか、答えのない自問を繰り返すばかりです。私は一体何をしていたのでしょうか。とっても悔しいです。忘れられない自分が情けないです。全ては私の思い違いだったのでしょうか。
食欲もありません。仕事にも打ち込めません。何もかも捨てて、日本へ帰国することを考えてしまいます。でもそんなことしたら、将来自分が自分を許せないのではないかと思います。
でも今何の意味も見えません。
このままでは私は現実を直視せず、また自分に都合のいい理由を見つけて、彼を許してしまうかもしれません。
どうしたら、彼を「手放せ」ますか?
カウンセラー
中原謙一
Youさん、始めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。読ませていただいて、感じたことなのですが、まずいろいろな問題があって、お付き合いという形になかなか進めなかったことを考えてみてください。
そこにはさまざまな理由があることでしょう。
しかし、お付き合いという形になかなか進めなかったのは、ただ問題があったから、なのでしょうか?

世の中には、問題があってもパートナーシップを構築できる人はたくさんいます。
逆に、問題を理由にパートナーシップにしり込みしてしまう人もたくさんいます。

私はこう感じます。
Youさんの無意識は、このまま彼とパートナーシップを組むことが自分にとって「幸せ」になれないと気がついていたから、必死にYouさんを止めようとしていた。
その自分の制止を振り切った結果が、今の状態といえないこともないでしょう。

Youさんの彼を想う気持ちは、すばらしいものです。
しかし、手放しができないということは、どうやら単純に「愛情」で彼を想っていたわけではないことを物語っています。

もしYouさんの彼を想う気持ちが、純粋に「愛」であれば、彼が何をしても、彼を赦すことができることでしょう。
そして、彼にそのような行動をさせてしまっている自分をも赦すことができます。

現実を直視せず、彼を許すのは、許しではなくて「妥協」です。
ここは間違えないでください。

今のYouさんは、「手放し」はおろか、「赦し」もできていませんし、自分のことを「愛」していることすら疑いを持たざるを得ません。

これは私の持論ですが、「手放し」をするためには、「愛」と「赦し」がないとなかなかうまくいきません。
「赦す」ためには、「愛」と「手放し」が必要です。
「愛」を手に入れるためには、「赦し」と「手放し」が必要です。

つまり、この「愛」「赦し」「手放し」の3つを自分の心の中でひとつにまとめたとき、それぞれのパワーが発揮されると私は感じています。

この3つの「愛」「赦し」「手放し」を、他人ではなく、自分に与えてあげることが、今のYouさんには必要ではないかと感じています。
今のYouさんは、相手を「許す」ことばかりを考えていて、まったく自分をいたわっていません。
そして、今の自分を愛しているようにも感じられません。
まあ、自分をいたわって、愛情を注いでいれば、このような事態にならなかったわけですが。

「心」というものは、正しい感情や感覚で行動しているとき、正しい結果を生みます。
しかし、正しくない感情や感覚で行動しているとき、それが行動としてどれだけすばらしいことであったとしても、自分を傷つけ、追い詰め、最後には自分自身を壊そうとしています。

Youさんは一番核になる部分の感覚が、どうも正しくない感情で出来上がっているように私には感じます。

もし、本当に彼を「手放し」たいのであれば、この「核」の部分を直接扱ったほうが手っ取り早いでしょう。
それがやりたくないから、彼を「妥協」という意味の「許し」をしてしまうのかもしれませんね。

決めることができるのは、Youさん、あなただけです。
そして、あなたの人生を幸せにできるのは、Youさん、あなた自身しかいません。

誰かが幸せにしてくれる、と考えている間は、現状が続きますし、相手を変えても同じことがおきるでしょう。
自分の人生にきちんと向き合えば、自分自身を幸せにできるのは自分だけだ、というのに気づきます。

他人はYouさんを幸せにするのではなく、Youさんが幸せを選択すれば、幸せを分かち合える人が集まってくるだけのことです。

まず自分自身を愛し、
自分自身を赦し、
自分のネガティブな感情と行いを手放すこと。

これが今のYouさんには必要かもしれません。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

自分の人生を、大切にしてあげてください。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。