腹鳴

相談者名
さき
私は腹鳴に悩む29歳女です。中学3年頃からずっと悩まされ続けています。
それが原因で高校2年の時には登校拒否をした期間もありました。
いつのまにか学校には行くようになりましたが、悩みが解決して行ったわけではありません。なので毎日辛く我慢、我慢の日々だったのを覚えています。
最初はお腹が空いたら鳴るというだけだったのですが、だんだん空いていなくても鳴るようになりました。もうそのような状態が気づけば10年以上。。。
その恐怖から隣に人が来る、静かな場所などが怖くなり、避けるようになっています。安心できる場所は1人暮らしをしている家の中だけです。
正直、実家に帰ることも怖いです。誰かと同じ部屋にいるのが耐えられず、落ち着かないのです。鼓動が早くなりどうかなりそうな状態になります。
現在仕事は派遣スタッフとして働いていますが、仕事を選ぶ時にもこの職場は静かそうだから無理だなという具合で、腹鳴のことを基準に考えてしまいます。
それは仕事だけに限らず言ってしまえばすべてにおいてですが。。。。
こんな考えは絶対にいけないですが、最近もう死にたいと思い始めました。
特に朝起きるとまずそれが頭に浮かんできます。
友達とも家族とも普通の付き合いができない、仕事もやりたいことができない、家に誰かいるのが耐えられないので結婚もできない。。。
虚しくて淋しくて未来に希望もありません。
生きたい、死にたい、葛藤の毎日をなんとかしたいと思っています。
なにかアドバイスを頂けたら嬉しいです。
カウンセラー
赤松わこ
さきさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。さきさんもこれまで色々調べてみられたり、病院にも相談に
行かれたかも知れませんね。
既にご存知かと思いますが、悩んでおられる腹鳴については、
ネットではかなり多くの方が、悩みを書き込まれていたり、
同じ悩みを共有し合うサイトなどもある位で、傾向としては
女性に多く、思春期に症状が現れる事が多いようです。

ただネット上ではかなり見かけると言っても、身近な人に悩み
を打ち明けるのはなかなか難しいようで、周りの人達に理解
してもらえるかどうか、不安を持たれる方は多いと思います。
私も実際に、同様のご相談何度か受けたことがあります。

中学3年の時からこれまで10年以上もずっと、さきさんには
そばに人が来ることや静かな場所にいることは、極度の緊張を
感じられたでしょうし、その場で呼吸をすることも体を動かす
ことも神経を使うくらい、怖かったのではないかなと思います。
10年以上もそんな毎日を過ごしてこられたのですから、心も体も
疲れきってしまわれても、無理はないと私は感じました。
勇気を出してご相談下さって、本当にありがとうございます。
少しでもさきさんに楽になって頂けるよう、ご相談にお応えして
いきたいと思います。

腹鳴を、症状と言ってしまうと何かの病気のようですが、私達
カウンセラーは病気の診断や治療など、医療行為に関わるお話は
出来ませんので、あくまでも心と体の関わりから読み解く視点で、
お伝えしていると言うことをご了解下さいね。

カウンセラーは、体に現れる症状は深層心理(=潜在意識、無意識
と言われる、自分でも気づかない心の中)と、深く繋がっていると
考えます。体に現れているのは、【心が発しているサイン】だと
言うことなんですね。

>最初はお腹が空いたら鳴るというだけだったのですが、だんだん
空いていなくても鳴るようになりました。

『お腹がすいたら鳴る』、誰もが当たり前に経験することですね。
当時中学3年生だったさきさんは、とても繊細でデリケートな
女の子だったのではないかな?と、私には感じられたのですが、
当時のご自分を思い出してみて下さい。どんな女の子でしたか?

多感な思春期は、誰もが自分に対して厳しい目を向ける時期です。
自分の気に入らない部分、嫌な所にばかり意識が向いてしまいます。
と同時に、「恥ずかしい」と言う思いも、強烈に強くなりますね。

中学3年生のさきさんは、例え誰もが当たり前に経験することでも、
『お腹が鳴る』のが、すごく恥ずかしかったのではありませんか?

本来コントロール出来ないですね、「鳴ってしまうのは仕方ない」と、
思えれば楽だったと思うんです。でも思春期の女の子からしたら、
そんな風には思えないですよね。
「鳴らないようにしないと!」と思えば思うほど、「鳴ってしまう」
と言うことが起こっていませんでしたか?

そうなると当たり前のことが、当たり前ではなくなってしまいます。
そして「他の人に聞かれたら恥ずかしい」と、考えれば考えるほど
人といる間中緊張するように、なっていったのではないかな?と、
思ったんですね。
きっかけは、思春期の女の子だからこその悩みだったのでしょう。
それがこんな大きな【秘密】になってしまうとは、その頃のさきさん
には想像も出来なかったと思うんですね。

さきさんは、とても真面目で「自分のことは自分で何とかしなければ!」
と思われる人のようですね。誰にも話せなかったのでしょうか・・・
【秘密を抱える】ことは、人にとって非常に大きなストレスになります。
そして【秘密に気づかれる】ことが、何より怖いと感じてしまいます。
常に緊張し続けていると、人は心や体のバランスを崩してしまうんですね。
ずっとホッと出来なかったでしょう?緊張を少しでも緩めてあげられると、
体の反応も変わるのではないかな?と私には感じられました。

思春期の女の子が、1人では抱えきれない悩みを、誰にも相談出来ずに
自分で何とかしようと頑張ってきたけれど、自分1人ではどうにも手にと
負えなくなってしまって、周りの人から遠ざかることしか出来ないまま、
こんなに辛い状態で、今日まで来られたのかな・・・と思ったら、
「さきさんどんなに苦しかっただろう」と、胸が痛みました。

このご相談をされるのも、ずいぶん迷われたのではありませんか?
さきさんも「楽になりたい」と、ご相談下さったのだと思います。
この大きな1歩を大切にして欲しいと思います。
さきさんの心の中では、もう既に変化が始まっているんですよ。
よかったら私達カウンセラーに、詳しいお話を伺わせて下さい。
この回答が少しでもお役に立てれば、何より嬉しいです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。