母の過保護過干渉独占欲

相談者名
Rom
こんにちは。
私は32歳、結婚して2年になります。四国の実家から思い切って結婚相手の住んでいる大阪へ結婚と同時に移ってきました。うちは母子家庭です。
母の過保護過干渉独占欲に困っています。物心ついたときには既に母は今の母だったので、特に不便も感じず、全てを諦めて許容してきましたが、この頃、母の過保護過干渉独占欲が気持ちが悪くてたまりません。
子どもの頃から漠然と考えていました。何かを学習するとしたらソレは私の方で、母は決して変わったり何かを改めたりすることはないのだ、自分はずっと独身でいよう。母が死んだら私も静かにのんびり暮らそう。母は自分より先に死ぬだろうから、後で悔いは残したくない。
私が変わったきっかけは結婚と私の手術でした。まず、今の主人に出会ってしまったことで、自分自身として幸せになりたいという欲が出ました。しかし、結婚したからといって、母をおざなりにするつもりは毛頭ありませんでした。毎日のように電話し、会話量は独身時代と変わりませんでした。何ヶ月か経って、身体に腫瘍があることがわかり、私は手術することにしました。
術後の経過は良好でしたが、母が気疲れで入院する羽目になってしまい、一緒に10日程入院していました。しかし、母の奇行に困らせられた10日でした。見舞いにきた夫にセックスをしないよう同室の人や先生のいる前で延々説教したり、人目のあるところでいきなり奇声をあげてうずくまってみたり(声をかけるとけろりとして振り返る)、自分の老後の方針が決まるまで退院しない、と言い出し、病院をホテル代わりに居座ったり、他にも看護婦さんが私の方にいろいろ母の苦情を言いに来たりといろいろあったのですが、長くなりそうなので割愛します。退院してからも、私が独身時代貯金していたお金を20万ですが盗ったりしてました。
今ごろ反抗期(?)なのかもしれませんが、気づいてしまったんです。子どもの頃から母にずっと怒っていたことに。動物のように顔を舐めたり、空腹を感じればデパートの階段にしゃがみこんで持参のおむすびをほおばったり、疲れを感じればベンチででもごろりと横になったり、難癖をつけては定期的にお金を私からむしっていったり、友人宅に遊びに行くたびに電話をかけてきたり、旅行から帰ってきてみると20件近く留守電が入っていたり、私の感知していないところでBFを家に呼びつけうちの子に手を出さないでくれと説教したり、小学校の時から就職して自分で稼ぐようになるまでパジャマと制服以外の洋服を買ってくれなかったこと(私は出かけるときはいつも制服で行かざるをえませんでした)、それら全てに恥ずかしさを感じたり、怒ったりしていたんです。
それで母に対して怒りや不快感などを感じてしまい、うまく接せられなくなりました。母とは話もしたくない。でも、悔いは残したくないし。悔いは残したくないというのは自分の勝手なのですが・・・。心に距離をおいた付き合いをするにはどうしたらいいのでしょうか。今までが心の距離感ゼロ、のような親密な付き合いをしていたので、自分から私が離れていく、というのがどうしてもわからないようです・・・。
かなり長くなってしまいまして、すみません。よろしくお願いいたします。
カウンセラー
根本理加
Romさんこんばんわ。
根本理加です。
お返事大変お待たせして申し訳ありません。> 子どもの頃から漠然と考えていました。何かを学習するとしたらソレは私の方で、母は決して変わったり何かを改めたりすることはないのだ、自分はずっと独身でいよう。母が死んだら私も静かにのんびり暮らそう。母は自分より先に死ぬだろうから、後で悔いは残したくない。

よくがんばってこられましたね・・・。
Romさんは、すごくお母さん思いですね。

> 私が変わったきっかけは結婚と私の手術でした。まず、今の主人に出会ってしまったことで、自分自身として幸せになりたいという欲が出ました。

「出会ってしまった」という表現や「欲が出ました」という所から、Romさんの中で、自分自身の幸せを願うことが、すごくお母さんに悪いような感覚があるような気がしました。
自分自身の幸せを願うことは、もちろん悪いことではありませんし、Romさんが幸せでいることは、本当の意味でお母さんへの恩返しになると思いますよ。

>しかし、結婚したからといって、母をおざなりにするつもりは毛頭ありませんでした。毎日のように電話し、会話量は独身時代と変わりませんでした。

もちろんお母さん思いのRomさんですから、おざなりにするつもりなんてないと、私も思います。でも連絡をとる回数や量と、お母さんを想う気持ちとは比例するものではないと思うんです。
ただ、お母さんの方が連絡がないと不安になるのかもしれませんね・・。
でもそれはRomさんが悪いのではなくて、お母さんの問題ですね。

> 術後の経過は良好でしたが、母が気疲れで入院する羽目になってしまい、一緒に10日程入院していました。しかし、母の奇行に困らせられた10日でした。

お母さんは寂しさの余り嫉妬したり、こっちを見て!と色んな奇行をされていたんでしょうね。

鳥を飼う時に鳥カゴに入れて飼いますよね?
何故なら、カゴを開けて自由にしてしまうと逃げて行って二度と帰ってこないと思うからですよね。
お母さんのRomさんに対する心理はこれと似ているように思うんです。
だから強引に押さえ込んだり、コントロールしようと思うんではないでしょうか?
お母さんの育った環境や母子家庭ということも影響があると思うのですが、すごく孤独を感じているように思いました。
と同時に、こんな自分はRomさんに嫌われてもしょうがないと無意識的に心の奥では感じているのかもしれません。

> 今ごろ反抗期(?)なのかもしれませんが、気づいてしまったんです。子どもの頃から母にずっと怒っていたことに。

すごく良いことに気付かれましたね。
思春期の頃に反抗期の時期ってありましたか?
もしないとしたら、今反抗期が起こってきても何の不思議もありません。
ある意味健全な親子関係を築くためには、反抗期というのは必要です。

Romさんは今までずっと、その怒りを押さえ込んできましたよね?
今気付いたのはとってもいいことです。今からでも遅くありませんよ。
その怒りを解放していきましょう。
感情はただ、感じてあげるだけで解放することができるんです。

怒りを解放するやり方は色々あるんですが、今日は一人でもできる方法をご紹介したいと思います。
家で一人の時に、その怒りの気持ちや嫌悪感を口に出して表現してみましょう。
Romさんの中にどんな怒りがありますか?どんな嫌悪感があるでしょう?
それを口に出して言ってみて下さい。目の前にお母さんがいると想像しながら。
言っている間にどんどん怒りが出てくるかもしれません。逆に何も言えないかもしれません。
正しいやり方というのはないので、どんな気持ちになってもありのまま、それを感じてみてくださいね。
これをすることで、Romさんの心の重荷が少しずつ軽くなっていくと思います。

> それで母に対して怒りや不快感などを感じてしまい、うまく接せられなくなりました。母とは話もしたくない。でも、悔いは残したくないし。

今のままの距離ではもうRomさんは耐えられないような感じですね。
でもそれは当然の気持ちだと思います。
今Romさんとお母さんは「癒着」と呼ばれる関係になっていると思います。
でもそれは長い目で見て、お互いにとって適切な距離ではありませんね。
そのままでいると、片方が相手との関係を断ち切ってしまいたくなります。

この時一番大事なのは、自分自身の気持ちを大切にすることです。
Romさんはずっと、お母さんの気持ちばかりを見続けてきませんでしたか?
Romさんの人生は誰か他のものではありませんよね。
これからは「自分」というのをもっと大切にしてあげて下さい。
自分の幸せに重点を置いて下さい。それは全然悪いことではありません。

お母さんとの適切な距離というのは、Romさんが心地良いと感じる距離です。
少しずつ電話で話す時間や、連絡を取る回数を空けていっても全然かまいませんよ。
その時、お母さんは泣きついてくるかもしれませんが、それに負けずに自分の気持ちの方を見続けて下さい。
そして旦那さんとのより幸せな生活作りに専念していって下さい。
それは決してお母さんを見捨てることではありません。
Romさんが幸せな時、お母さんにもその幸せを分けてあげることができるんですね。

もっとたくさんお話したいこともあるのですが、この場では書ききれないので、もし良ければまたお電話下さいね。

では、がんばって下さい。
ありがとうございました。

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