主人ともう一度やり直したい。

相談者名
結婚して6年、32歳、子供はいません。
4ヶ月前、突然主人から離婚を切り出されました。話し合いをしようとしましたが、主人は離婚したい、私はしたくないで、平行線のままです。
ですが、やっと主人が少し距離をおいてもう一度考えてみると言ってくれたので、2週間前から別居をしています。
私は、自分の考えを押し通してしまうところがあり、結婚当初、家事や主人の友人との付き合いなど、あれこれキツク言ってしまっていたようです。それにより、主人は萎縮してしまい、そのうち喧嘩してもどうせ言ってもダメなんだからと自分を押し殺していたそうです。
主人は2年ほど前から離婚を意識し始めたのですが、その頃私の両親と同居しなければならなくなり、私が変わるかと思って同居に同意したそうです。
主人は、私の両親とうまくやってくれていたのですが、私は小さい頃から両親とあまり会話らしい会話をしてこなかったので、今でもほとんど話をする事はありません。話をする事で対立してしまうより、お互いに干渉しないでいる方がいいと考えているのですが、主人にはそれが理解できないようです。
同居することで家事が増え、両親との生活スタイルがあまりに違うため、日々イライラして主人にあたっていました。他にはけ口がなかったのです。喧嘩も多くなり、主人からもう別れようとか家を出るとか何度か言われたのですが、その都度、謝って思いとどまってもらいました。
しかし、それは主人にとって、解決になったわけではなく、ずっと蓄積されていたのだそうです。私は、それに気付くことが出来ませんでした。
それらを何とか改善するよう努力すると言ったのですが、信じてもらえず、この家には自分の居場所がないと言われました。
主人は4月から無職です。仕事を辞めることについては、離婚話が出る前に2人で納得して決めたことですが、再就職の目処はまったくたっていません。そのことで喧嘩をしたくないので、今は別居していた方がいいのかなとも思っています。
しかし、私の両親や姉からは、戻ってきて欲しいなら、早く解決した方が良いと言われ、自分達が代わりに話をしてくるとまで言ってくれています。
私としては、主人が考えなおしてくれるまで、何ヶ月でも待つつもりでいるのですが、どうしたらいいのかわかりません。
カウンセラー
高橋大
潤さん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。> 結婚して6年、32歳、子供はいません。
> 4ヶ月前、突然主人から離婚を切り出されました。話し合いをしようとしまし
> たが、主人は離婚したい、私はしたくないで、平行線のままです。
> ですが、やっと主人が少し距離をおいてもう一度考えてみると言ってくれたの
> で、2週間前から別居をしています。

潤さんにとってご主人のその話は、とてもびっくりされたのかもしれませんね。
突然という言葉の中に潤さんの心境が伺えます。
話を聞いてみた結果、ご主人にはご主人なりの気持ちがあったのでしょうが、そ
れを表に出すのがご主人には難しかったのでしょう。ご主人は感情を溜め込みや
すいのかもしれませんね。

きっとご主人は、考え抜いた末に離婚を切り出されたのでしょう。こういう時は
決意が固い場合が多いですが、もう一度考えてみるという意思は潤さんにとって
明るい材料ですね。

> 私は、自分の考えを押し通してしまうところがあり、結婚当初、家事や主人の
> 友人との付き合いなど、あれこれキツク言ってしまっていたようです。それに
> より、主人は萎縮してしまい、そのうち喧嘩してもどうせ言ってもダメなんだ
> からと自分を押し殺していたそうです。

潤さんがいつも「勝って」しまっていたのかもしれません。
すると必然的にご主人はいつも「負けて」いたということになりますね。
潤さんにはそういう意識が無かったかもしれませんが、少なくともご主人はそん
な風に感じていたのだと思います。

お互い違う人格なのですから、意見の違いがあってもおかしくはないことだと思
います。でも、それぞれがお互いの考えを曲げなかったとしたら、とてもひどい
争いになってしまうことでしょう。
そういう時は白か黒かはっきりさせるのではなく、お互いのために灰色の地点を
探すことが寛容ですよね。

なぜかそれができないとするならば、潤さんには完璧主義的な側面があるのかも
しれません。その部分を見ていくことはご主人との関係を良い方向に変えていく
うえでとても大切だと思います。

> 主人は2年ほど前から離婚を意識し始めたのですが、その頃私の両親と同居し
> なければならなくなり、私が変わるかと思って同居に同意したそうです。
> 主人は、私の両親とうまくやってくれていたのですが、私は小さい頃から両親
> とあまり会話らしい会話をしてこなかったので、今でもほとんど話をする事は
> ありません。話をする事で対立してしまうより、お互いに干渉しないでいる方
> がいいと考えているのですが、主人にはそれが理解できないようです。

ご主人は潤さんのご両親とうまくやっていて、潤さんとも接しているが、潤さん
とご両親はほとんど話をすることはない、ということですよね。客観的にその状
況を想像してみたのですが、なんてご主人はしんどい立場なんだろうな、と思い
ました。

ご両親との関係において何があったのでしょう。潤さんの中では割り切られてる
のかもしれません。もしかしたらご主人に対して「それほど気を遣わなくていい
わよ。お互い干渉しないようにしているから」などと思っていたのかもしれませ
ん。
でも仮にそう言われたとしても、ご主人が気を遣わないわけにはいかないと思い
ます。「あぁ、君たちの間にはそういうルールがあるのね。じゃあ僕もご両親に
は干渉しないよ」というのが自然でしょうか?
少なくとも僕にはそうは思えないですが、いかがでしょうか。

ルールというものはある意味独特なものです。当事者間にとっては自然なもので
あったり、当たり前なのかもしれないけれど、第三者にとってもそれがあてはま
るとは限りませんよね。

ご両親と会話らしい会話をしてこなかった経緯にはいろいろなことがあるのでし
ょう。そして潤さんにとってはとても、いやかなりその部分は触れたくない部分
なのだとは思います。
ただ、ご主人とやり直したいのならその部分と向き合う必要があると思います。
お互い干渉しないというやり方を変えるために。

やり方を変えるということは、潤さんにとってとても嫌なことなんだということ
はわかっているつもりです。でも、必要です。
だってご主人はヒントをくれています。
同居に同意する際に「君が変わるかと思って」と言ったのでしょう?
それだけ潤さんに変わって欲しいということではないでしょうか。

> 同居することで家事が増え、両親との生活スタイルがあまりに違うため、日々
> イライラして主人にあたっていました。他にはけ口がなかったのです。喧嘩も
> 多くなり、主人からもう別れようとか家を出るとか何度か言われたのですが、
> その都度、謝って思いとどまってもらいました。
> しかし、それは主人にとって、解決になったわけではなく、ずっと蓄積されて
> いたのだそうです。私は、それに気付くことが出来ませんでした。
> それらを何とか改善するよう努力すると言ったのですが、信じてもらえず、こ
> の家には自分の居場所がないと言われました。

潤さんの中でも、今までのやり方・スタイルだと無理があるということを感じ取
っていらっしゃったのかもしれませんね。そして、その状態に対してどう対応し
たらいいのかわからなかったのでしょうか。だとしたら、それは潤さんにとって
とても辛い状況だったと思います。

イライラした原因はご両親との生活スタイルの差にあるのに、そこにある感情を
ご主人に向けているという時点で、ご主人は家の中でご両親と潤さんの間にいる
「つなぎ役」みたいな立場だったみたいですね。いや、「通訳」でしょうか。

通訳の仕事に自己主張はいりませんよね。
目立ってはいけないし、居場所を求めてもいけません。
通訳は仕事だからそれでいいのですが、そのようなことを一つ屋根の下でやって
いるとするなら、ご主人の中にわだかまりが出てきても不思議ではないでしょう
ね。

僕がご主人だったら「直接伝えてくれ!」と言いたくなると思います。

生活スタイルが違うことは仕方のないことです。でもその中でお互いの気持ちを
伝え合い、妥協点を探していくという作業がいるのではないでしょうか。

ご両親と話し合う、という作業が。

> 主人は4月から無職です。仕事を辞めることについては、離婚話が出る前に2人
> で納得して決めたことですが、再就職の目処はまったくたっていません。その
> ことで喧嘩をしたくないので、今は別居していた方がいいのかなとも思ってい
> ます。

なぜご主人が仕事を辞められたのか詳細がわからないのでなんとも言えないので
すが、多分、転職先が見つからない状態で辞めるということがどういうことなの
か、ご主人はわかったうえでなおかつ辞めざるを得なかった理由があったのだと
思います。主に感情的な部分で。

仮にその話題を今、潤さんが切り出したら、それはもうおっしゃる通りです、と
いう感じの気分にご主人はなってしまうことでしょう。今は触れないのが賢明だ
と思います。

これからの経過を通して潤さんへの信頼が戻ってきたら、ご主人は感情的な意味
での仕事を辞めた理由を話してくれることでしょう。それは経過を図る上での良
いサインになると思います。
それまでは信頼関係を作り直すことに力を注いだほうがいいでしょう。

> しかし、私の両親や姉からは、戻ってきて欲しいなら、早く解決した方が良い
> と言われ、自分達が代わりに話をしてくるとまで言ってくれています。

潤さん思いのいいご家族ですね。とても心配してくれているのだと思います。
その気持ちがありがたいですね。
でも逆効果になるのでそれはしないほうがいいです。

ご主人にしてみれば、たとえどんな良いことをご家族が言っても、今は感情的に
「うちのルールに従ってくれよ」と言っているようにしか聞こえないだろうから
です。「なんでまたあそこに戻らないといけないわけ?」と思ってしまうでしょ
う。

> 私としては、主人が考えなおしてくれるまで、何ヶ月でも待つつもりでいるの
> ですが、どうしたらいいのかわかりません。
>

こういうパターンの時は残念ながら、待っているだけでは絶対にご主人は考えな
おしてなんてくれません。厳しいことを言うようですが、潤さんが変わっていか
ないと難しいです。まずは自分が変わるという意欲を持つことから始めてみてく
ださいね。

僕は今回、何度も「変わる」という言葉を書いていますが、それはそう簡単なこ
とではないかもしれません。でも、できないことではないです。

ご両親や過去と向き合うことに対して、すごく抵抗が出てきて難しいかもしれま
せん。一人でできなくてもおかしくない、大きなテーマだと思います。
だから、もしもどうしようもなかったら、そして意欲を持つことができたら、カ
ウンセリングをご利用ください。全力でサポートさせていただきます。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。